自己点検・
外部評価・成果報告

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平成29年度

事業目的

本事業では、新領域・新機能デバイスを創生するための国際的に拓かれた研究拠点を形成する。さらに戦略的なブランディングによって、意欲を持った質の高い入学希望者を獲得し、世界レベルの「名城大学の光デバイス研究」に触れることや企業との共同研究に参画することによって質の高い人材を育成する。そして、その学生が社会で活躍し「名城大学を卒業した学生は質が高い」という評価を得、さらに質の高い学生が入学するという“正のスパイラル”を実現し、それにより「名城大学の研究ブランド価値」を高めていくということが目的である。

平成29年度の実施目標及び実施計画

研究活動としては、前年度に続き、装置の導入や新たな研究者の受け入れにより、新機能・新領域デバイスの基盤技術確立に必要な拠点形成を進め、紫外レーザでは未踏領域である200nm帯の半導体レーザの実現を目標に研究を行う。また、全学的にアプリケーション研究の公募を行う。ブランディング戦略としては、ホームページおよびショールームの充実や一般向けの公開シンポジウムの開催、近隣の小・中・高校に留まらず、さらに広い地域での模擬講義や模擬実験を計画している。

平成29年度の事業成果

新たな結晶成長装置を導入したことやPDの雇用等により、紫色面発光レーザで世界最高出力を更新する等の数々の「世界最高・初」を達成することができた。また、この研究に携わってきた学生(院生)らが応用物理学会で優秀論文賞を受賞する等、事業が加速化してきている。これらはホームページや平成30年3月22日に開催した一般向けのシンポジウム「世界を変えるナノ材料・光デバイス」で事業の概要や活動実績等の報告を行っている。また、平成30年4月に㈱フロムページが公開した「関心を持った大学ランキング2018」では、本学が2年連続中部圏第1位となり、東海圏の枠を越え、北陸、甲信越地域でも、存在感を示せている。加えて、青色LEDから派生する様々な分野からのアプリケーション研究を学内公募した結果、理工学部、農学部、経営学部からの3つの研究が採択され、これらの進捗状況についても、シンポジウムの中で報告を行っている。

平成29年度の自己点検・評価及び外部評価の結果

自己点検・評価

平成29年度事業に係る自己点検・評価は平成30年5月1日に書面評価とヒアリング評価を実施した。書面評価については、得点率86.8%となり「優」と判定された。また、ヒアリング評価については、法人による大学の将来ビジョンやブランド戦略に係るプレゼンテーションと同事業に参画している岩谷素顕准教授らによるプレゼンテーションを踏まえ、A評価が8名、B評価が2名となり、「非常に優れた成果が出されている」との評価を得た。

外部評価

平成29年度事業に係る外部評価は平成30年5月21日に大学の研究者、企業の技術者、産業界から選出された外部評価委員会委員の出席により、実施された。書面評価については、得点率82.0%となり「優」と判定された。書面評価において各委員からは所見として、総合的な事業項目は十分優れたものとなっており、大学の戦略プランとの整合もよく、情報発信の内容や手段も適切であるとの評価があった。研究活動においては十分な成果も得られ、よく計画が練られており、問題ないと判断できるなどの高い評価の反面、指摘事項も踏まえて、計画を見直すことの必要性を含め、PDCAサイクルの実績が見えないなどの指摘があった。ヒアリング評価については、法人による大学の将来ビジョンやブランド戦略に係るプレゼンテーションと同事業に参画している岩谷素顕准教授による研究部門に係るプレゼンテーションが行われ、これらを踏まえ、A評価が4名、B評価が3名、C評価が1名となり、「非常に優れた成果が出されている」との評価が最も多い結果となった。また委員からの所見においては、ブランディングについては、名城大学の強みの分析のもと、集中的かつ多面的に行われており、評価に値する。また、研究についても、世界初の成果が出てきており、優れていると判断できる等の高い評価を得た。その反面、ホームページ等の工夫やPDCAサイクルの具体化を示すべきとの意見もあり、平成30年度の事業展開に合わせて、研究ブランディング事業実施委員会において対応していく必要性がある結果となり、改善に繋げていくことになった。

平成29年度の補助金の使用状況

平成29年度予算配布額 159,950千円に対し、執行金額は159,677千円とその執行率は 99.8%であった(3件のアプリケーション研究に係る予算も含む)。主な使途は以降のとおり。窒化ガリウム系有機金属気相成長装置(119,988千円)/PD給与(4,744千円)/モニュメント制作(1,988千円)/ホームページ英語版対応(1,088千円)/国際会議(フランス.中国.デンマーク)等参加費・旅費(1,053千円)他