2026.06.05

畑3年ゼミ、西尾市岩瀬文庫で「和本」に触れる学外実習を実施!

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外国語学部

5月30日、外国語学部の畑3年ゼミ(日本文学)に所属する学生8名と、学芸員課程履修生1名が「西尾市岩瀬文庫」を訪れ、学外実習を行いました(「博物館実習I」との合同開催)。

西尾市岩瀬文庫は、重要文化財を含む約8万冊の和本を所蔵しており、誰もがそれを手に取って閲覧できる「古書ミュージアム」として知られています。今回の実習は、ゼミで4月から勉強し始めたばかりのくずし字の知識を生かしながら、これまで授業の画面上でしか見たことがなかった本物の和本に実際に触れ、和書の取り扱いや資料保存への理解を深めることを目的に実施されたものです。

学芸員の仕事と伝統的な書物の舞台裏に迫る

到着後、まずは岩瀬文庫の学芸員の方から、同館の概要や学芸員の専門的な仕事内容についてご講演をいただきました。学生からは「学芸員の仕事は展示解説だけでなく、普段の資料保存や施設管理など多岐にわたることを知れた。もっと早く知りたかった」との声があがり、博物館を支える仕事への視野が広がったようです。

続いて、教員から和本の取り扱いに関する講義を行ったあと、当日開催されていた特別展「石づくし―古書が語る石の世界―」を、学芸員の方のご案内で詳しく見学しました。「雲母」の特産地でもあった西尾で、石を愛した人々の記録や、石材産業の技術書などについて解説していただき、和本を通して、人々が石とともに歩んできた歴史を学びました。

その後、普段は入ることのできない貴重な収蔵庫を見学させていただきました。学生たちは、普段読んでいる洋装本とは異なる和本ならではの保管の工夫(平置きでの保管、巻子本と和本による棚の高さの違い、本を広げる際の専用台の使用など)を目の当たりにし、日本の伝統的な本を守る知恵に大きな衝撃を受けていました。

くずし字が「読める楽しさ」を実感!時代を超える和本の魅力

閲覧室では、実際に江戸時代の和本を手に取って閲覧する貴重な体験をしました。当日は、『役者似顔』、『狂歌百鬼夜興』、『草木養活秘録』など、事前に学生が選んだ多彩な資料を閲覧させていただきました。学生たちの多くは和本に直接触れるほぼ初めての機会となりました。最初は「古い本を読むことなんてできるのだろうか」というプレッシャーもあったようですが、いざ和本を開くと、その魅力に一気に引き込まれていきました。

学生たちからは、多くの新鮮な驚きや学びの感想が寄せられました。
江戸時代の化粧の本を見た学生は「現代の私たちと同じように、美しく見せるための工夫がされていて、親近感がわいた」と語り、江戸時代の絵入り小説を読んだ学生からは「セリフに『ねむたい』など現代語に近い表現があり、思っていた以上に身近に感じられた」と、時代を超えたつながりを楽しむ声があがりました。

また、「想像以上に顔料の色が鮮明に残っている」といった保存状態の良さへの感動や、「まだ勉強を始めたばかりのくずし字が、実際の和本を見て少しずつわかるようになる楽しさを知った」という、確かな学びの手応えを実感する声も多く聞かれました。

今回の学外実習は、机の上だけでは味わえない、和本が持つ豊かな世界と、それを守り伝える人々の技術や情熱を肌で感じる大変貴重な機会となりました。この経験を糧に、今後のゼミ活動でもさらにくずし字の解読や日本文化、日本文学の研究に深く励んでいきます。

西尾市岩瀬文庫では、海外からの注目も高い西尾名物の「抹茶」をいただく機会もあり、充実した学びの時間だけでなく、地域の文化を味わう心地よい1日となりました。

※学生たちが見学した企画展「石づくし」は5月31日で会期を終え、6月6日からは「競う!動く!遊ぶ!~岩瀬文庫資料にみる江戸時代のスポーツ~」が開催されます(下記リンク参照)。