2026.06.22

2026年度柳沢3年ゼミ、英語演劇鑑賞!!

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外国語学部

 6月219日土曜日、柳沢3年ゼミ13名が英語劇を鑑賞しました。

 作品はシェイクスピアのの『から騒ぎ』(Much Ado about Nothing。現代版にリメイクされています。

 柳沢ゼミではシェイクスピアやその時代のイギリス文化、物語背景、有名なセリフなどについて学び、疑問に思った点などを議論しました。しっかりと予習した上でこの劇鑑賞に臨み、大変有意義なイベントとなりました。

『から騒ぎ』のフライヤー

作品分析

 英語演劇鑑賞の事前学習として、学生たちは ①シェイクスピア演劇の特徴、➁物語世界の理解、③気になった場面、疑問の共有などをしました。

①『から騒ぎ』の作品理解

➁ルネサンス期文化の「美=危険」の関係

➂現代性との接点と議論

英語劇鑑賞に臨む

 2時間の大作でしたが、予習の成果もあり、みんな真剣に鑑賞していました。

①公演前、劇場館内にて

➁公演前、劇場内にて

演劇鑑賞後の学生のコメント

・今回、『から騒ぎ』の英語演劇を鑑賞して、演劇ならではの魅力、シェイクスピア作品の魅力をたくさん感じることができた。特に、英語ならではの言葉遊びやダジャレはとても印象に残っている。登場人物たちのコメディ要素のあるやりとりも面白く、より物語を楽しむことができた。また、舞台では長机一つを隠れる場面や噂話の場面などで工夫して使っており、シンプルな舞台装置でも豊かな表現ができることに驚いた。さらに、日本語と英語が織り交ぜられた演出だったため、英語劇にあまり慣れていなくても内容を理解しやすく、作品の世界に入り込みやすかった。

・約2時間の公演でしたが、彼らの演技や物語の世界観に惹き込まれ、とても楽しくあっという間に感じた2時間でした。役者の方々の声の強弱や表情、身振り手振りで、気分や状態がはっきりと伝わってきて、英語のセリフの場面でも内容をきちんと理解しながら最後まで楽しく鑑賞することができました。私が特に感銘を受けたのは、スポットライトが当たっていない時の役者の方々です。観客の注意が集まっていない時でも、身振り手振りや表情でその場面の一員となっている姿が、より作品に一体感を生み出していると感じました。また、音楽の素晴らしさにも改めて気づけた公演でした。場面に合った音楽で、観ているこちら側も登場人物たちに感情移入することができました。物語の内容ももちろんですが、何より役者の方々やバンドの方々の演技、演出に感銘を受け続け、エンディングでは涙が出てきました。とても素晴らしい公演でした。

・『から騒ぎ』を鑑賞して、ベアトリスとベネディック、ヒーローとクローディオのそれぞれの恋の進展の仕方を見て、好印象から始まる恋でも、悪印象から始まる恋でも、他人からの噂話によって簡単に関係が崩れたり、良い方向に進んだりすることがあるのだと感じた。どんな人間関係でも、噂話を事実と思い込むのではなく、直接話し合うことが大切だと感じた。クローディオにはヒーローの悪い噂話を信じてほしくなかったと思った。ヒーローは否定していたのに、それを聞こうとせず、一方的にひどいことを言っていたため、他人よりも自分の好きな人の言葉を信用してほしかったと感じた。逆にベネディックはベアトリスの言葉を信じて、友人であるクローディオと戦う決意をしており、どこから生まれたかわからない噂話より、好きな人の言葉を信じて行動するところがよかった。良いイメージで取り繕った関係より、言いたいことを言い合える関係性の方が、人間関係は長続きすると思った。

・まずステージが上から見下ろす感じになっているので、正面から見ても左右から見ても楽しめるようになっていた。日本語字幕が常にあるがペースが早く、普段使わないような言い回しもあるため言っていること全てを理解することは難しかった。また、シェイクスピアが使う「thee」などの古典用語がたくさん聞こえた。現代風な服装や雰囲気で演じていたが、そのような古典用語があることにより、2つの世界にいるように感じた。最後にヒーローが疑われて死んでしまったと思ったが、生きていて、噂話だけで状況が悪化して大丈夫かと思ったがみんなハッピーエンドだったので良かったと思う。
 
・『から騒ぎ』を劇場で鑑賞して、登場人物たちの軽快なやり取りに何度も笑ってしまった。特にベアトリスとベネディックの言い合いはテンポがよく、会場からも笑いが起こっていて、一緒に楽しみながら見ることができた。また、ヒーローが疑われる場面では、舞台全体の雰囲気が一気に重くなり、先ほどまでの明るい空気とのギャップが印象的だった。役者の表情や声の強弱、舞台上の動きから感情が伝わってきて、喜怒哀楽が分かりやすく伝わってきて楽しかった。最後に誤解が解けて登場人物たちが幸せそうに集まる場面では、会場全体が明るい雰囲気になり、見終わった後は温かい気持ちになった。実際に劇場で見ることで、文面では味わえない臨場感を感じることができた。

・事前に物語の内容や登場人物の関係性を予習していたことで、実際に今日演劇を見て内容が理解しやすく感じた。日本語と英語の2つの言語を使用しており、それに画面に字幕を出していた。誰が見ても分かるように工夫されていた。出演者の方々の衣装が現代の格好になっていた。また、地名を名古屋に変換しており、面白みや親近感が湧いてきた。バンドと演劇が融合した1つの演目を初めて鑑賞したが、とても迫力があり見応えのある演劇だと思った。バンドの演奏を見て、劇中の音楽は場面の状況を表現するという重要な役割を果たしているということに気づくことができた。今後のゼミ活動に役立ち、創作物研究の良い刺激を得る絶好の機会であった。

・今回は演劇鑑賞として『から騒ぎ』を鑑賞しました。今回の演劇は日本語と英語が混ざったものであり、日本語で話すタイミングを使い分けしていた点が非常に興味深かったです。ドン・ペドロとクローディオがベネディックをベアトリスとくっつけようとするシーンで二人が内緒の話をするときは日本語、ベネティックに聞こえるように話すときは英語と使い分けに意味があるのだと推測しました。今回の演劇鑑賞にあたって事前に『から騒ぎ』の内容について予習をしてから鑑賞しましたが、事前に勉強していた注意するべきセリフ、登場人物の関係性を整理してから臨むことが出来たため、非常に有意義な演劇鑑賞が出来たと思います。

・今回の劇はシェイクスピアの『から騒ぎ』が程よくアレンジされており、オリジナルを観たことがない人でも十分に楽しめる内容だったと感じた。また、明らかにヨーロッパ系の店名や人名を原作そのままで使用しつつも、セリフに登場する地名が名古屋だった点がローカライズされていて面白いと思った。演出に関しても、後ろのバンドが場面を音楽で盛り上げつつも、あくまでバーの一部として馴染むようになっていて、非常に自然だった。ストーリーについては、有能であることで名が高い人物から間抜けな警察まで、個性豊かな登場人物たちが小さな出来事でてんやわんやしている面白おかしさが大変楽しかった。特に、騒動の解決に一役買っていた警察が間抜けであればあるほど、単純な嘘に振り回されていた身分の高いメインキャラクター達や、この騒動そのものの滑稽さが際立っていて非常おもしろかった。最後は歌って踊るタイトル通りの騒ぎっぷりで、あれほど深刻な諍いがあったはずなのに、それを吹き飛ばすような元気さに思わず釣られてしまいそうになった。

・『から騒ぎ』の演劇を鑑賞し、事前にゼミの時間を使い予習をしていたが、現実で見る迫力の違いと、このストーリーが伝えたい噂の影響力を実感することができた。また噂に振り回される登場人物たちを自分に重ねながら、現代でも噂は人々の判断に大きな影響を与えており、噂に流されやすい人間の性質が時代を超えて通底していると感じた。最終的には演劇はどちらのカップルも結ばれるという表面上はハッピーエンドだが、軽率な判断や安易な噂の拡散が深刻なトラブルにつながりかねないことを同時に伝えてくれた演劇だった。また演劇途中で挟まれていたバンドの演奏は場面ごとの雰囲気や感情を自然に表現しており私たち観客をいつのまにか物語の中へ引き込む役割をしていた。これから表象文化論を学んでいく私にとって、今回の演劇鑑賞の経験は、作品の分析の仕方や内容理解だけでなく、演出が作品の核心をどのように伝えているのかを読み解く視点の重要性を学ぶ貴重な機会となった。

・演劇鑑賞で『から騒ぎ』を観ました。物語の中には名古屋や秋田など日本の地名が登場し、日本的な要素も取り入れられていたため、とても親しみやすく感じました。また、衣装が近代的で、特にダンスパーティーの場面は仮装パーティーのような雰囲気があり、ユーモアにあふれていて面白かったです。さらに、舞台上にはバンドがおり、場面転換のたびに生演奏が行われていました。そのため、物語への没入感が途切れることなく、最後まで楽しむことができました。警察官のキャラクターも個性的で、行動がコメディアンのようで、シリアスな雰囲気から一気に場を和ませていたため、とても面白かったです。また、それぞれの登場人物の視点から物語が丁寧に描かれていたため、立場によって相手が悪者に見えるところが興味深いと感じました。特に、ヒーローが死んだと偽ることで、クローディオたちの行動がより悪く見える演出が印象的でした。最後には犯人が見つかり、自ら名乗り出たことで事件が解決し、安心しました。客観的にこの一連の出来事を見ることで、大切な人に裏切られたり、大切な人が傷つけられた時、人は冷静さを失い、しっかり事実確認することなく、状況がどんどん悪化していくことが分かりました。そのため、私自身も、もし周りの大切な人が傷つけられたりしても、冷静さを失わずに、しっかりと話し合うことを心がけられるようになりたいと思いました。全体を通して、笑いやユーモアがありながらも、人間関係や誤解について考えさせられる作品で、とても楽しく鑑賞することができました。古典作品を現代風にアレンジすることで、より多くの人が楽しめる舞台になっていたと感じました。