2026.08.22

国際協力研修(カンボジア):6日目!

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カンボジア研修6日目

2026.08.22
 カンボジア研修6日目は、村の小学校を訪問して子どもたちと交流した後、アキラ地雷博物館を見学し、いまなお残る地雷の問題について考えました。夜はアプサラダンスを鑑賞しながら、クメール料理を堪能しました。カンボジア研修も残りわずかとなりました。

シェムリアップの村の小学校

T. K. (4年生)、Y. Y. (3年生)
 シェムリアップのホテルから車で1時間ほどの場所にある現地の小学校を訪れ、そこで学習している子どもたちと運動会を行いました。運動会を通して、体を動かしながら現地の子どもたちと交流することができました。
 小学校へ向かう途中、教育省のネイさんからお話を伺い、カンボジアの小学生の現状について理解を深めることができました。カンボジアの小学校は6年制で、国語、算数、理科、生活、文化などを学んでいることを知りました。授業ではカンボジアの伝統的な踊りなども学んでいるそうです。小学校の頃から、踊りも自国の文化の一つとして大切にしているのだと考えました。4年生からは外国語も学んでおり、主に英語を学んでいることも知りました。実際に現地の小学生と交流してみると、4〜6年生の子どもたちは、名前、年齢、好きな食べ物など、簡単な英語であれば話せる子どもが多く、クメール語での通訳を介さずにコミュニケーションを取ることができました。
 現地に到着すると、約100名の子どもたちが歌を歌って歓迎してくれました。全員がしっかりと声を出し、リズムに合わせて拍手をしながら私たちを歓迎してくれました。その際、私たちに向けて笑顔を見せてくれたため、カンボジアの子どもたちはとても親切で友好的だと感じました。私たちもより良い交流をするために、到着後に子どもたちへ挨拶をしました。その挨拶の中で、クメール語で「元気ですか!」と尋ねると、子どもたちが元気いっぱいの声で「元気です!」と答えてくれました。
 また、競技に入る前には全員で準備運動を行いました。私たちはクメール語で「いち、に、さん、し(モイ、ピー、バイ、ブン)」を覚えて、体をほぐしながら声を掛け合うことで、運動会を始める前から全員で一体感のある良い雰囲気を生み出すことができたと感じています。
 運動会では、しっぽ取りと綱引きの2種目を行いました。
 しっぽ取りは、1〜3年生と4〜6年生の2グループに分かれて行いました。全員が元気いっぱいに決められた区域内を走り回り、楽しんでもらうことができました。私たちも一緒にしっぽ取りに参加することで、子どもたちとさらに親睦を深めることができました。
 綱引きは、全学年を男子と女子のグループに分けて行いました。5回行い、男子は2回、女子は3回勝つという結果になりました。子どもたちだけではなく先生方も参加し、全員で楽しむことができました。

 競技が終わった後は、自由交流という形で、一人ひとりが思い思いの方法で子どもたちと交流しました。自由交流では子どもたちは特別な道具がなくても、自分たちで新しい遊びを生み出していました。私自身も子どもの頃に手遊びが流行していたことを思い出し、道具に頼らず身一つで楽しめる遊びに夢中になる姿は日本の子どもたちと変わらないのだと感じ、とても親近感が湧きました。
 また、特に高学年の子どもたちは日本語に強い興味を示してくれました。英語が話せる子は「これはクメール語でこう言うんだよ。日本語ではなんて言うの?」と熱心に尋ねてくれ、互いの言語を教え合う場面もありました。私自身、事前に覚えていったクメール語は自分の名前と年齢、そして1から10までの数字程度でしたが、それでも現地で実際に使ってみると、子どもたちは目を輝かせてとても喜んでくれました。自分の名前を伝えると、子どもたちも一生懸命に自分の名前を教えようとしてくれたことが印象的でした。たどたどしくてもその土地の言語を少しでも覚えて歩み寄る姿勢を見せることが、距離を縮める上で非常に効果的だと身をもって実感しました。
 訪問前には「外国人が来るとシャイになる子も多い」と聞いていましたが、実際には多くの子どもたちが積極的に話しかけてくれました。教育省のネイさんも「最終的にはシャイだった子たちも笑顔で楽しんでいるように見えた」とおっしゃってくださり、心の壁を越えて打ち解け合えたことを嬉しく思いました。
 最後の挨拶の時間には、子どもたちに夢や好きな動物などについて質問しました。子どもたちの中には、医者や先生、警察などの夢を持つ子もいましたが、特に多かったのが「軍人になりたい」という子どもたちでした。その理由として、「母国を守れる人間になりたいから」と答えてくれました。幼いながらに自国を守る意識を強く持っている姿勢には感銘を受けましたが、同時に、2025年のタイ・カンボジア国境紛争後にそのような子たちが増えたことを知り、歴史的・政治的な背景が子どもたちの将来の夢にも影響を与えているのではないかと考えさせられました。
 好きな動物については、牛と答える子どもたちが多く、その理由は、いつも家で世話をしているためだと教えていただきました。カンボジアの小学校は日本の小学校とは異なり二部制なので、学校が終わった後に家の手伝いをする子が数多くいます。薪を使った調理、洗濯、牛の世話などを、日常的にこなしていると言っていました。幼い頃から家庭内での役割を持ち、日常の世話を通して動物への愛情や責任感を育んでいることが分かりました。
 短い時間ではありましたが、言葉でのコミュニケーションが難しい中でも、体を動かしたり、手遊びなどのジェスチャーを使ったりすることで、子どもたちととても楽しい時間を過ごすことができました。また、現地の小学生たちは私たちに対してとても友好的で、積極的に握手を求めてきたり、ハグをしてくれたりしました。そのため、お互いに良い関係性を築きながら交流することができたと感じています。
 今回の交流を通して、言葉が十分に通じなくても、スポーツや遊び、ジェスチャーなどを通じて気持ちを伝え合い、交流を深めることができるということを学びました。また、実際に現地の子どもたちと交流することで、カンボジアの教育や文化、子どもたちの考え方について、より身近に理解することができました。
T. K. (4年生)、Y. Y. (3年生)

アキラ地雷博物館

Y. Y. (4年生)
 アキラ地雷博物館は、カンボジア人のアキラさんが設立した博物館です。カンボジアに今も残る地雷や不発弾を安全に処理した上で展示し、地雷による被害や除去活動について伝えています。博物館では展示を見るだけでなく、幸運なことにアキラさん本人の話を聞くことができました。アキラさんは元少年兵として地雷を埋めていた方で、内戦の終結後は、地雷の除去活動に人生をかけて取り組んでいます。
 やはり印象に残ったのは、地雷によって被害を受けた人々のリアルな写真や絵です。老若男女問わず地雷の被害にあっており、今も腕や足を失った状態で生活している様子を見ると、地雷は戦争が行われている間だけ人を傷つけるものではなく、戦争が終わった後も長い間、人の命や生活を脅かし続けるものなのだと実感しました。
 私たちが見学している最中にタイミングよくアキラさんが地雷除去活動から戻ってくださり、アキラさんやアキラさんの活動を支援するNGOの方の話を聞くこともできました。特に印象に残っているのは、国の制度やルールの変化によって地雷除去にかかる時間は以前よりむしろ大幅に増加しているという話です。昔はアキラさんによる地雷除去は1個につき2~3分でしたが、近年ではペーパーワークや情報伝達、承認などの事務作業を行う必要があるため、1日に数える程度しか地雷除去をできないそうです。ロボットや大規模な機械の導入も実施されたそうですが、様々な事情で結局は探知器を用いた除去が最も効率よく行えるとのことでした。
 今回の訪問を通して、歴史を学ぶだけではなく、「今も続いている問題」に目を向けることの重要性を学びました。時間が経ったから、技術が発展したからといって、問題が自然になくなるとは限りません。だからこそ、実際に起きている現実を知り、その問題に対して自分たちに何ができるのかを模索し、考え続けることが大切だと感じました。

アプサラダンスを鑑賞しながらのクメール・ビュッフェ