2026.08.21

国際協力研修(カンボジア):5日目!

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カンボジア研修5日目

2026.08.21
 カンボジア研修5日目は、難民を助ける会(AAR Japan)と王立プノンペン大学外国語学部日本語学科を訪問した後、プノンペンからシェムリアップへ移動しました。5日間滞在したプノンペンとお別れです。

王立プノンペン大学外国語学部日本語学科

M. K. (3年生)
 立派な門をバスでくぐり、ハスの浮かぶ大きな池に迎えられました。晴れた日でしたが緑豊かで日陰も多く、ベンチやテラスがたくさん並べられており、多くの学生が涼しげに談笑していて、とても穏やかな時間が流れているのが印象的でした。敷地は広く、さまざまな棟が並んでいます。学科ごとに建物が分けられており、それぞれの特色が感じられました。少し早く到着したため、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)の建物に寄りました。日本とカンボジアの協力による人材育成・文化交流の拠点で、JICAや国際交流基金(JF)を通じた日本政府の協力によって運営されています。
 日本語学科の棟に向かい、まず会議室に案内されました。ニピセット学科長、チャリヤー先生、レスマイ先生の3名からご挨拶があり、それぞれのご経歴を伺った後、日本語学科の1年生が学ぶ教室に入りました。多くの大学生の目の前に立つと、やっぱり少し緊張しました。私たちは自己紹介を行った後、やさしい日本語と英語を駆使して、日本と名古屋についてのプレゼンテーションを行いました。普段私たちは言語を学ぶ側なので、分かりやすく教えるように話すことは、新鮮で貴重な経験でした。積極的に参加してくれ、好反応をもらうことができ、とても嬉しかったです。
 プレゼンテーションの後、それぞれグループに分かれて学生と交流を行い、私は特に3人の女性と会話をしました。1人は成績優秀で、すぐに物事を覚えるけど話すのは恥ずかしくて苦手だという女性でした。もう1人は日本のアニメが好きで、少しだけコアなタイトルを挙げてきて驚きました。そしてもう1人は、日本語がかなり流暢で、まさかの名古屋で少しの間働いたことがあるという女性でした。名古屋がすごく良い場所だったから、将来は名古屋に住んで働きたいと思っているという話を、名古屋城の写真を見せながら日本語でしてくれました。私はまさか名古屋をよく知る学生に出会うと思っていなかったので、とても驚きました。私もこれまでカンボジアに滞在して良かったことや、美味しかったものについてたくさん話し、とても楽しい時間を過ごしました。
 交流が終わった後、改めてこれほど多くの学生が日本語を専攻してくれている事実について考えました。それはやはり、これまでの日本の支援や文化交流などの影響が大きいと思います。そのおかげか、日本人の私自身もとても素敵な時間を過ごすことができました。そして、これまで築いてきた日本とカンボジアの関係を維持・発展させていくことは、私たちにとってとても重要なことだと思います。両国の良いつながりがこれからも続きますように。そして日本が素敵だから日本で働きたいと思ってくれる人たちを裏切らないような、そんな国でありたいと、実際の交流を通して強く思いました。

難民を助ける会(AAR Japan)カンボジア事務所

M. T. (3年生)
 AAR Japan(難民を助ける会)のカンボジア事務所を訪問し、事務所代表の大室和也さんからお話を伺いました。AAR Japanは、1979年に難民支援を目的として発足した、日本生まれの国際NGOです。カンボジアでは、特に障がいのある人への支援やインクルーシブ教育の推進に取り組んでおり、2025年のタイ・カンボジア国境紛争後は国内避難民への緊急支援も行っています。
 特に印象に残ったのは、障がいと貧困、教育、就労がつながっているというお話です。カンボジアでは、義務教育である中学校を修了せず、家族を支えるために働くなど、さまざまな理由で学校を途中で辞めてしまう子どももいます。障がいのある子どもは、通学や学習の面でさらに多くの困難を抱えることになります。また、障がいのある子どもへの対応について、学校の先生たちが十分な知識を学べていないという現状もあるそうです。
 そのためAAR Japanでは、数少ない特別支援学校に頼るのではなく、一般の学校で障がいのある子どもとない子どもがともに学ぶインクルーシブ教育を広める活動を行ってきました。さらに、教育だけではなく、就労や経済的な自立にも目を向け、工房の見学や体験などを通して、障がいのある人が「これならできるかもしれない」と思い、挑戦できる機会をつくっています。
 私はこの話を聞き、支援とは、困っている人に一方的に何かを与えることではないのだと感じました。本人が自分の意思で行動し、社会とのつながりを持てるように、そのための環境や選択肢を増やしていくことも大切な支援なのだと思います。また、地雷などによって障がいを負った人も多いという話からは、カンボジアの歴史が現在の人々の生活にもつながっていることを実感しました。車椅子を提供する支援だけでなく、車椅子を利用する人が働ける環境づくりまで行っていることから、目の前の問題だけでなく、その先にある生活まで考える姿勢を感じました。
 最後に、大室さんから「国際協力は、誰が誰のためにするものか」という問いを投げかけられました。日本国内にも、物価高、経済格差、災害などで困難な状況に置かれている人がいる中、他国の人々への支援にどのような意味があるのか、改めて考えさせられました。大室さんは国際協力の現場で働く魅力について、支援の対象は一人ひとりであっても、コミュニティや社会全体へのアプローチが必要であり、「自分の常識を超える体験がたくさんある」ことだとおっしゃっていました。今回の研修を通して、国際協力を単純に「支援する側」と「支援される側」に分けて考えるのではなく、互いに支え合い、より良い社会をつくるための活動として考えていきたいと思いました。

プノンペンからシェムリアップへ

この後、泣くほど揺れました(涙)

Pub Street

ナイトマーケット