学びのコミュニティ
THE ENTERTAINER
「なごや和菓子旅」動画作成プロジェクト
シェアサイクルで地域をめぐり、伝統ある和菓子を楽しもう。そんな名古屋の楽しみ方を若者に提案する動画を名城生が制作しています。たくさんのプロの指導を受けながら、動画の企画、撮影、編集と、すべての工程を自分たちで進めていく。実践を通して学び、ひとつの作品を作り上げていくプロセスを追いました。
岡村莞汰さん(人間学部4年)
内田愛心さん(人間学部3年)
盧筱晴さん(人間学部交換留学生1年目)
映像、ゲーム、広告など、クリエイティブな業界で働きたいと考える学生は少なくありません。そうした学生向けに、学びの場とコミュニティを提供するプログラムが「THE ENTERTAINER」。アナウンサー入門講座や動画クリエイター講座を実施するなど、希望する業界、職種への就職を後押ししています。
今回のプロジェクトでは、名古屋商工会議所、名鉄協商株式会社、名城大学の連携事業に、THE ENTERTAINERのメンバーが関わりました。名古屋商工会議所が推し進める「なごや和菓子旅」と、名鉄協商の運営するシェアサイクル「カリテコバイク」。それぞれの顧客、利用者の増加を目指し、自転車で和菓子店をめぐるマイクロツーリズムの楽しさを伝える、そのためのコンテンツを制作することになりました。毎週1回、約2ヶ月かけて企画、撮影、編集を進めることに。アナウンスや動画編集の講座を受けてきたメンバー20名ほどが参加し、これまで学んだ知識やスキルを生かせる機会にもなりました。
動画の舞台は名古屋市熱田区。観光名所の熱田神宮や七里の渡し、老舗和菓子店として愛され続ける「きよめ餅総本家」と「亀屋芳広」。これらのスポットをどのように見せていくか、一人ひとり企画を立てるところからスタート。岡村さんは、初めて企画を考えてみて、ゼロから作り上げる難しさを実感したといいます。
「どんな構成で伝えるのがいいのか、なかなかアイデアが出てきませんでした。和菓子とカリテコバイク、両方の良さを伝える内容は…と考えても答えは出てこない。それぞれの魅力をストレートに取り上げるか、体験しているストーリー仕立てにするのか。いろいろな選択肢があって、簡単には決めきれないのだと分かりました」
一人ひとりが頭を悩ませ、個性的、独創的な案がいくつも出されます。あれこれ意見を出し合った末、留学生の盧さんに熱田区を案内するストーリーで、まちと和菓子とシェアサイクルの魅力を伝える方向性が決まりました。
その後、動画のパートごとに担当チームを決め、詳細な構成を検討。テレビ局OBのチーム「cboat(シーボート)」のみなさんから指導とサポートを受け、どんなカットを撮り、組み合わせるか、徐々にイメージが固まります。
「例えば、お店の看板や外観を映してから和菓子を紹介するのか、逆に和菓子の後にお店を出すのか。ちょっとした違いで、見え方は大きく変わる。印象の差を考えたことがなくて、映像にこめられたこだわりに気づけました」と内田さん。動画をつくる立場ならではの新鮮な学びがあったようです。
企画、構成が固まり、次は撮影です。カメラ、マイクを扱う機材担当、現場で指示を出す監督、動画に出演するキャスター。すべての役割を学生たちが担当します。本番の撮影前に、ロケ地の下見や撮影の段取りを確認するロケハンを実施。限られた時間で必要なカットを撮りきるため、本番同様に動きながら入念な確認がされます。岡本さん、内田さん、盧さんはキャスターをつとめ、プロのアナウンサーさんから直々に、喋り方やリアクションの指導を受けました。
「人前で喋るのはあんまり得意ではなかったんです。でも、キャスターに挑戦して、緊張したし難しかったけど、すごく楽しかったです。カメラを意識しながら立ち位置や体の向きを考えること。画面上では思ったよりこじんまり映るので、リアクションは大きめにとること。アナウンサーさんに色々なテクニックを教えていただけました。食レポでは、3秒くらい目を見開いて『ん〜っ!』ってするといいよとか(笑)」と語る内田さん。
留学生の盧さんにはこんな学びもあったといいます。「キャスターのやり取りでは、普段はあまり使わない言葉がいくつもありました。知っているだけだった単語が、どんな場面でどう使えるものなのか、しっかりと覚えられたと思います」。
ロケハンを経験したことで、本番もスムーズに終えられました。撮影の中、プロの段取りの仕方や取材先での調整のやり取りも印象的だったといいます。たくさんの人の協力を得る仕事の仕方も、実践を通して理解できました。
熱田神宮とその周辺をめぐり、地域の魅力を見つけることもできました。ロケハンでは、きよめ餅総本家、亀屋芳広について、お店の方からご案内をいただく場面も。歴史にふれる面白さも実感できたと岡村さん。
「何代にもわたって受け継がれてきた味があり、一方で新しい時代のニーズに合わせた変化もしてきている。和菓子の裏側のエピソードがとても興味深かったです。今までと味わい方が変わるような気がしました。自分の身近にあり、自転車で回れるエリアで、まだまだ新たな発見ができる。この経験を同年代の人たちに、もっとしてもらいたいです」
熱田神宮を訪れるのは初めてだったという盧さんも、「今回知った和菓子を、周りの友人にも勧めると思います。行ったことのない場所で、名古屋のことを詳しく知れる貴重な機会になりました」と語ります。
撮影完了後、動画の編集作業が進められています。11月5日の大学祭での披露を目指して動画クリエイターチームが奮闘中。学生たちが企画し、撮影した動画は、どのように仕上がったのか、ぜひその目でご覧になっていただきたいです。自分たちの暮らすまちで、まだ知らない魅力的なものと出会う。学生たちの新鮮で等身大の経験がつまった作品に、「今度、熱田へ出かけてみようかな」と興味をひかれると思いますよ。
THE ENTERTAINER
自転車で熱田を楽しむ「和菓子旅」のPR動画を制作
プロスポーツビジネス研究会
ニーズに探り試行錯誤、社会実装の面白さ。
M-Line
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トップリーフ
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くすりの適正使用を伝え、健康をサポートする。
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学びの意味に気づき、引き継がれていく復興支援
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地震時の家具転倒を検証!減災活動を産官学で!
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理工学部 谷田研
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山村生活の中で築く、施工技術とコミュニティ。
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有松の夜を照らす、ミチアカリの作品制作。
2018 Group No.06
まだ知られていない、五感で体験するVR技術。
2018 Group No.07
本質に立ち戻り、ここでしか学べない建築を。
2018 Group No.08
救える命を増やしたい。一次救命処置の実践普及。
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