Enjoy Learning プロジェクト

被災地に図書館を再建し、
地域のコミュニティの活性化を!

2021 Group No.01Book-aid

東日本大震災で、甚大なる被害を受けた岩手県・陸前高田市。
陸前高田市では、地域住民の人たちが集う場だった図書館を再建する活動「図書館再建ゆめプロジェクト」が震災後に始まりました。2016年に発足した「Book-aid」は、「愛知から被災地へ。できることから。」を掲げて図書館再建ゆめプロジェクトを支援。図書館の再建を終え、次の段階へと活動は続いています。

MEMBER

  • 小野寺 楓

    経済学部 4年 小野寺 楓さん

    陸前高田市に隣接する、一関市で18歳まで過ごした被災経験者です。コミュニティを再建したい!その思いでこの活動に参加しました。

  • 筒井 崚太朗

    経済学部 4年 筒井 崚太朗さん

    ゼミの活動を通じて、いつか自分の目で被災地を見て、感じたこと等多くの方に伝えていきたい、という思いから活動に参加しました。

  • 平松 美菜

    経済学部 4年 平松 美菜さん

    1年生の時に、大学主催の気仙沼大島ボランティアプロジェクトに参加。初めて震災を自分ごととして考えるようになり、2年生からBook-aidで活動しています。

1冊の本が叶える、
被災地の図書館再建プロジェクト

1冊の本が叶える、
被災地の図書館再建プロジェクト

大学公認のボランティア協議会から端を発し、2016年に学生団体として「Book-aid」がスタート。大学内や天白区役所に、古本の回収箱を設置し、学生や一般の方から寄付された本を、古本屋や大学祭などで販売。売上金で図書館の再建支援をするというものです。2016年から5年間続けてきたことで、図書館の再建はほぼ完了。現在は蔵書を増やすなど、中身の充実に力を注いでいます。図書館は商業施設の一角にあるため、地域の憩いの場として、多くの人に愛される施設になっています。

小野寺 楓

経済学部 4年 小野寺 楓さん

WHAT WE LEARNED活動を通じて自分事に。

私は、一関市で被災し、大学進学のために愛知へ。入学すると「Book-aid」の活動や陸前高田の現状を知り、遠く離れた愛知の学生が、私よりも震災のことを考えていたことに衝撃を受けました。実際被災者でもあったのに、隣町とはいえ私は何も知らず、何も行動していなかったんです。

皮肉にも、「Book-aid」の活動を通じて、初めて震災を“自分ごと”として捉えられるようになりました。

大学からのサポートで活動再開!

大学からのサポートで活動再開!

この2年間は、コロナで思うように活動ができず、東北の現地調査に出かけることはもちろん、回収した本を補完する部室にも入れず、本の回収や売却という主な活動がストップ。回収箱には本が溜まる一方で、区役所にある一時保管場所にも本は山積み。部室は本が天井まで積み上がり、これだけの本を、当時のメンバー5人でどう仕分けするのか、途方に暮れました。いったん回収を停止し、売却に力を入れることを決断し、これまでの販売ルートに加えて、毎週土曜日に行われている円頓寺商店街のイベントに出店、販売を行いました。同時に、EnjoyLearningプロジェクトに志願し、見事採用!30万円の援助金をもらえたことで、マーケットの出店料や現地調査の費用に充てることができ、活動の再開の大きな後押しとなりました。

筒井 崚太朗

経済学部 4年 筒井 崚太朗さん

WHAT WE LEARNED #02存続の危機から生まれた積極性。

コロナで活動がほとんどできなかったこと、さらに震災から時間が経っていることもあり、Book-aidそのものを知っている人が少なくなり、下の学年との距離感を感じていました。存続の危機から、いかにメンバーを増やすかを考え、ゼミの後輩を誘ったり、どこのサークルにも所属していない2年生も多かったので、積極的に声をかけたところ、現在22人にまで増えました。

おかげで本の仕分け作業も順調に進み、活動も本格的に動き始めています。

対面販売から得た知識と繋がりが、活動のモチベーションに

対面販売から得た知識と繋がりが、活動のモチベーションに

これまでの販売方法とは違い、マーケットでは直接購入してくださるお客さんとの触れ合いがありました。客層は、子連れの若い主婦や高齢者が多く、単にキレイな本が売れるというわけではありませんでした。どんな本が好まれるのか、リサーチをして並べる本をセレクト。さらに本の並べ方でも売れ行きが変わります。直接お客さんに販売するからこその戦略立案は、社会に出てからも役立つものだと感じています。本だけでなく、東北のおやつこんぶやマスカットサイダーなども並べると、買ってくださるお客さんも多く、今では常連さんも。お客さんとの一体感が、私たちの活動の新たな力になっています。

平松 美菜

経済学部 4年 平松 美菜さん

WHAT WE LEARNED #03改めて感じた繋がりの強さ

名城大学の名前を出して出店していると、名城のOBの方が必ず声をかけてくれます。

こんなにも先輩がたくさんいるということ、声をかけて応援してくれることがとても嬉しく、あらためてEプロのありがたさと、名城大学の世代を超えた繋がりの強さを感じています。

PROJECT SUMMARY津波到達地点に桜を植樹。復興支援の新しい形

陸前高田市の図書館の再建が終わり、2021年から主な寄付先を「桜ライン311」というNPO法人に移行しました。これは、津波の到達地点に桜を植えることで、後世に伝えていこうと活動をしている団体です。Book-aidの先輩も現地で行われている植樹会や桜の手入れのボランティアに参加し、代表の方の講演会を名城大学で企画・実行するなどして交流を深めてきました。これまでは石碑が目印になっており、「津波の時は、これより上に逃げろ!」という指標だったそうですが、いつしか忘れ去られてしまっていました。桜なら手入れをするので、語り継がれていくはずです。目標は17,000本ですが、現在はまだ1,858本。今年の夏休み、現地で整備のボランティアにみんなで参加する予定でしたが、コロナで断念。卒業前の来年の3月が最後のチャンスなので、それぞれ自分の桜を植樹できれば…。切に願っています。

この3人だったからここまでできた。出会いと絆に感謝

まだまだ回収した古本が山積みなので、早く売り切って、古本回収を再開することが、私たちの直近の目標です。回収、販売という通常の活動に早く戻り、後輩たちへと継承していきたいと思っています。団体活動の良さは、全員が同じ目標に向かって知恵を絞り、アイデアを出し合うことで、一人では想像もできなかった考え方や方法が生まれることです。時に意見が食い違うことがあっても、言い合える仲間がいるというのはありがたいことです。私たちが受け継いできたBook-aidの活動も、新たなステージに入り、新しいメンバーも増えて、これからの展開にも期待しています。震災から10年。記憶が薄らいでいく中、復興など知らなかった後輩たちが共に学び、考え、行動している姿を見るのがとても嬉しいです。

そして、私たち4年生は、たった3人ですが、この3人だったから、ここまでやってこられたのだと思います。一緒にいられたこと、一緒に話し合ったこと、一緒に行動したこと。いつでも一緒にいてくれてありがとう。心からそう思っています。
これから社会に出て、別々の道に進みますが、一生の仲間であることは間違いありません。