大学概要岩手県陸前高田市図書館再建プロジェクトBook-aid
Book-aid
岩手県陸前高田市図書館再建を支援するため大学内外で古本の回収仕分けを行い、本買取業者に査定をして、売却益を寄付する。
講演会を行いました。
2019/09/13
■今回の取り組み内容(目的)
2019年7月5日に、陸前高田市で震災の風化を防ぐ取り組みを行っている、NPO法人の代表である岡本翔馬氏を大学にお招きして講演会を行いました。この東海地方では南海トラフ巨大地震が起こると言われており、名城大学の生徒に東日本大震災の凄惨さ、そして自分たちは震災に向けてどのような対策を取ればよいのかを知ってもらうという目的で行いました。
■取り組みでの感想、得られたこと、今後の抱負など
自分たちで講演会を企画したのは初めての取り組みでしたが、講演をしてくださった岡本翔馬氏をはじめ、アドバイザーである渋井康弘先生、名城大学職員の方々、そしてBook-aidメンバーなどたくさんの方々の協力のおかげで成功させることができたと思います。しかし講演会の来場者数は合計111名であり、当初予想していた人数を大幅に下回ってしまいました。私たちの活動がまだ他学部含めて広まっていないということ、そして広報活動の甘さを痛感しました。今後の課題は見つかりましたが、アンケート用紙に「震災について考えるきっかけになった」「家族に伝えようと思った」などたくさんの感想をいただいたので、来場してくださった方には何か残すことができたのではないかと思います。
現地調査とボランティア活動を行いました。
2019/09/13
■今回の取り組み内容(目的)
2019年8月6日から9日の4日間、Book-aidメンバー13人で岩手県陸前高田市へ行き、現地調査とボランティア活動を行いました。まだ現地を訪れたことがないメンバーも多かったので、復興の状況を確認し、またNPO法人桜ライン311のボランティアに参加し、震災の風化を防ぐ活動を行うという目的で向かいました。
■取り組みでの感想、得られたこと、今後の抱負など
この草刈りは桜の成長を妨げてしまう周りの竹を取り除くという目的で行われましたが、やはり夏ということもあり思った以上に竹がたくさん生えてしまっていました。それでも人数が多かったので作業を分担して行い、当初の予定より早く作業を終えることができたため、以前植樹した場所を見に行くことができました。桜を植えてからもその場所をすべて管理しなければいけないので、想像以上に根気や労力が必要な活動だと感じました。継続していくことが大切なことなので、これからもこの活動に参加していきたいと思います。また草刈り以外にも、うごく七夕まつりなどで陸前高田市の方々と交流し、地域の温かさを感じました。今後は今回の現地調査で得たことを、たくさんの人に知ってもらうことを目標に活動していきたいと思います。
学祭展示を行いました。
2019/12/06
■今回の取り組み内容(目的):
学祭期間中に今年度の活動の様子、災害への備え方を伝える展示、古本販売を行いました。
■取り組みでの感想、得られたこと、今後の抱負など:
来場してくださった方にBook-aidはどんな団体なのか、これまで行ってきた活動の様子、現在の陸前高田市の様子などをお話ししながら案内をしました。熱心に話を聞いてくださる方がたくさんいて、まだ震災復興は終わっていないことに驚かれていました。少しでも役に立てるようにと古本をたくさん買ってくださる方もいました。同じような活動をしておられる方やOB・OGの方から活動のアドバイスをいただいたりと意見交換する場にもなったと思います。学祭展示を通して、震災の記憶を風化させないこと、また災害に備えようと思う人が少しでも増えてくれたらうれしいです。これからも続けていってほしいと言ってくださる方もいて、これからも活動を継続していきたいと改めて思いました。
岩手県陸前高田市へ行きました。
2019/12/06
■今回の取り組み内容(目的):
2019年11月15日から17日の3日間、Book-aidメンバー6人で岩手県陸前高田市へ行きました。今回の目的は11月16日に行われたNPO法人桜ラインが開催している桜の植樹会に参加することと、今年の9月にオープンしたばかりの東日本大震災津波伝承館などを訪れて現地調査を行うことでした。
■取り組みでの感想、得られたこと、今後の抱負など:
今回の桜の植樹では参加したメンバーが2班に分かれて、シダレザクラとオオヤマザクラをそれぞれ植樹しました。オオヤマザクラは土地のかさ上げが行われた場所に植樹したので、土が固くて穴を掘るのが大変でした。それでも桜が根を張るためには十分な大きさの穴を掘らなければなりませんでした。植樹場所は津波の最大到達点であるので、海の方向を見てみると改めてここまで津波が来たという恐ろしさを実感したと同時に、また同じような被害を出さないためにも、後世に伝えていかなければならないと思いました。
また植樹会の前日には、令和元年9月22日にオープンしたばかりの東日本大震災津波伝承館を訪れました。伝承館には過去の地震や津波について、また東日本大震災を体験された方の手記、そして震災当時の映像が見られるようになっているなど、他の地域から訪れた人たちにも震災の恐ろしさが伝わるような内容になっていました。
今回の植樹会や現地調査を経て、私たちが現地を訪れて得たものをみんなにも知ってもらうこと、防災意識を高めてもらうことがまだまだ不十分であったことに気づきました。私たちがどのような活動をしているか知ってもらうのも大切ですが、震災が風化してしまうことを防ぐだけでなく、今後起こりうる災害にどう対策していくかという面でも自分事にしていく活動にしていくべきだなと感じました。
古本の仕分け活動を行いました。
2020/03/05
■今回の取り組み内容(目的):
2020年1月29日に、今年度9回目となる古本の仕分け活動を行いました。
■取り組みでの感想、得られたこと、今後の抱負など:
今回の仕分けでは学内の回収ボックスに投じられていた古本を、回収可能なものと古紙にするものに仕分けしました。今回の回収可能な本は217冊でした。また2019年度の回収冊数の合計は、学内分で1701冊、天白区役所分で1699冊となりました。
震災から歳月を経た今なお、これほどの本が集まることに改めて協力してくださる皆様のありがたみを感じました。しかし現状に甘んじず、より多くの方々にBook-aidの活動目的を理解していただき、本の寄付などで協力したいと思えるような組織を今後も目指していきたいです。
「名城大学経済・経営学会会報No.78」への寄稿を行いました。
2020/03/05
■今回の取り組み内容(目的):
Book-aidの活動内容をより多くの人々に認知してもらうために「名城大学経済・経営学会会報No.78」への寄稿を行いました。
■取り組みでの感想、得られたこと、今後の抱負など:
東日本大震災と自分自身の向き合い方を振り返ると、かつての私たちは遠く離れた東北での出来事に実感を抱けずにいました。しかし、Book-aidの活動に携わる先輩方との交流や、活動そのものを通じて徐々に”他人事”から”自分事”に変化させることができました。つまり、今は災害に関心の薄い人であっても周りの環境などによって、その意識を変えることは可能であるということです。今後も、かつての私たちのような人々に災害を”自分事”として認識してもらえるように働きかけ続けることがBook-aidの重要な取り組みの1つであると感じました。なお、寄稿した文章は次の2本です。
市橋:http://wwwbiz.meijo-u.ac.jp/SEBM/kaihou/no78/02_P11.pdf
坂井田:http://wwwbiz.meijo-u.ac.jp/SEBM/kaihou/no78/03_P14.pdf
2019年度成果報告
2020/03/23