大学概要アジアを中心とした発展途上国の学生と日本の学生をつなぐ国際交流

TSUNAGU(つなぐ)

新型コロナウイルスの影響のもと、海外交流に困難を抱える日本とアジアを中心とした途上国の学生をオンラインでつなぎ、プレゼンテーションやディスカッションを通じて、相互の異文化理解を促進させ、ハイブリッドな「学びのコミュニティ」を形成することを目指しており、今後の名城大学の国際交流活動に繋けていきたい。

マハサラスワティ大学(インドネシア)とオンライン七夕イベントを開催

2021/07/07

7月7日にインドネシアのマハサラスワティ大学とZoomを使用し、オンライン七夕イベントを実施した。

今回が私たちの初めての活動であった。初めは不安も多く、どうなるかわからなかったが全体の結果からみると、参加者はもちろんのこと、私たちメンバーも楽しむことができた交流会になったのではないかと思う。

当日が七夕であったことから「七夕」をテーマに交流会を行った。私たちも日本の伝統的な文化である七夕についてどのように説明するのがよいか、そしてどのような内容にしていくべきか、話し合いを重ねながら考えたので、イベント参加者から事後アンケートや直接「楽しかった」という声が聞けたことは私たち自身もうれしかった。

一方で、スケジュール管理ができておらず、私たち自身も混乱してしまっていたこと、交流会内でのメインルーム、ブレイクアウトルームでのファシリテーションがうまく出来なかったことなど、反省すべき点がいくつも出てきた。

これからも交流会を開催していくので、今回の反省点を次に活かして、より良いものとできるように私たちも努力していく。

参加者の短冊を飾り付けした様子

参加者の願いが書かれた短冊

パジャジャラン大学とのオンライン夏祭りイベントを開催

2021/08/25

8月25日にインドネシアのパジャジャラン大学とZoomを使ってオンライン夏祭りイベントを実施した。

新しい文化に触れ、新しい人と出会い、またお互いに関心をもって参加しているからこそ会話が盛り上がってとても楽しい交流会となった。最後にブレイクアウトルームから戻ってきた参加者の表情を見て、楽しかったことが伝わってきてとても嬉しかった。

今回は、祭りをテーマに進めていったが、発表やブレイクアウトルームでの会話から日本とインドネシアの違いが分かった。逆に、花火や祭りのの出し物の一部などが意外と似ているところも多いという気づきもあった。

難しかった点としては、ブレイクアウトルームの振り分け準備や、発表前の少しの時間に沈黙ができないように場をつなぐことである。運営メンバーで何とかつなぐことができたが、今後は今回よりスムーズにできるように場つなぎのスキルを身につけていきたい。

今回は2回目の開催で、事前申し込みの内容や当日開始前の運営側の動きなど前回の反省点を活かして当日を迎えることができた。しかし、時間が予定より押してしまったため、タイムマネジメントを次回以降改善していきたい。

今後の交流会が私たち参加者にとってより実りある楽しいものになるよう尽力していくつもりである。

浴衣や甚平を着て記念撮影をするTSUNAGUメンバー

ケラニヤ大学(スリランカ)とのオンライン交流会を開催

2021/09/03

今回は、主な使用言語を「英語(日本語も可)」として交流会を開催した。

交流会の中では、Breakout Roomで①大学生活、②日本の若者言葉、③エンターテインメントの3つのトピックについて日本語と英語を交えて意見交換を行った。本プロジェクトとしては、2か国目となるスリランカの学生との交流であったが、お互いに楽しく交流することができ、かつお互いの文化について知るいい機会となった。

さらに、本交流会は事前ミーティングの段階で少人数での交流と決めていたため、合計15人での交流となったが、次に交流会を行う機会があれば、より多くの参加者を募り、規模を拡大してしていけるよう周知活動を進めていく。

しかし今回の反省点としては、まず主な言語を「英語」と設定しておきながら結果的に「日本語」の使用頻度が多かったことや、名城大学側からの参加者が極端に少なかったことが挙げられる。考えられる原因としては、Breakout Roomでのトピックがいきなり「英語」で説明するには難しかったのではないか、ということと、自分たちの周知が学生に行き渡っていなかったからではないかと考えられる。

今後も、これまでのような「日本語と英語を交えた」交流会や「英語のみ」での交流会を行っていく予定だが、目的を明確にして、「ぜひ参加したい」と思えるような交流会をこれからも作っていきたい。

参加者との集合写真

大学紹介に使用したスライド(大学HPより抜粋)

コンケン大学(タイ)とのオンライン交流会を開催

2021/10/28

本プロジェクトにおいてタイとの交流は初の試みであった。交流国の拡大が成功し、参加学生側にとっても運営側にとっても、非常に有意義な交流会となった。

内容は、①食事・お菓子、②大学生活、③お気に入りの場所、④その他のテーマについて学生同士が少人数(4~5人程度のグループ)でディスカッションする場を設けた。

名城大学からの参加者の中には、日本やそれ以外の自分の母国について、「やさしい日本語」を用いた説明に苦戦する学生も見受けられた。

しかし、自分の生活している国について改めて学び、知り、タイの食文化・大学生活・観光地を直接現地の学生から聴いた上で、それぞれの相違点を見つけたりと、普段の大学生活では経験できないような話をすることで彼らがタイに興味関心を持つきっかけとなってくれることを願う。

コンケン大学からの参加者については、事後アンケートで非常に高い満足度が得られ、日本への訪問はもちろん、就職意思をより固めたという学生も見受けられた。これらを受け、さらに異なる形式での交流会を企画していこうと準備を始めている。

運営側の動きについては、これまでの交流会での経験からかなりスムーズに運営できたように感じる。メンバー4名それぞれが、「司会」、「名城大学の紹介」、「ブレイクアウトルームの作成」、「写真撮影」、「事前・事後アンケートのメール作成」などの役割をすでに経験しているためスムーズに進めることができた。

しかし、反省としては、事前タイ語の簡易的な挨拶を載せたパンフレットを作成したが、一部の名城大学生にしか行き渡っていなかったため、メールの迷惑メール機能については、今後検討する必要がある。

参加者との集合写真

交流会終了後に撮影したメンバー4人での写真

第5回 国際交流会

2021/11/30

本交流会は、4大学合同での実施であった。これまでは名城大学と相手大学1校という形での実施であったが、今回はこれまで交流してきたインドネシア、スリランカ、タイから1校ずつの参加で開催した。今回はテーマを「季節」とし、日本の四季や各国の気候などを共有した。私たち運営メンバーは事前に徳川園へ行き、紅葉の写真や動画を撮影・編集して交流会で紹介した。四季は日本の特色であり、今回参加してくれた他の国ではなかなかないものなので、とても興味を持ってもらえたのではないかと思う。

ブレイクアウトルームでは、1つのルームに各国1〜2人ずつになるように分け、交流を進めていった。今回は参加人数をしぼって少人数での交流としたため、一人ひとりの会話量も増え、より深く活発な交流がうかがえた。

合同の交流会は2カ国のみの交流会とは違い、一度に様々な地域の文化を知ることができるという利点もある。また、参加者にとっても他の国の日本語学習者とのコミュニーケーションはいい刺激になったと思われる。

交流会の全体写真

ブレイクアウトルームでの様子

第6回 国際交流会

2021/12/09

この交流会は、初の試みであり、唯一となった「All English」での交流会となった。今回は普段の交流会とは異なり、事前ミーティングから交流会まで相手とのすべて「All English」であったため、意見のすれ違いなど少し大変だと感じる部分もあったが、自分たちの考えを単語だけであっても伝えようとすることで自分たちが伝えたいことを理解してもらうことができた。

しかしながら、大変だと感じることだけではなく、自分が選んだテーマについて英語で理解し、それを発信することができ、自分たちにとって、とても有意義な交流会になった。


 一方で、いくつか反省点も挙げられた。まずは、名城大学からの参加者がこれまでで一番少なかったことである。HNUEからは30名の学生と4名の運営メンバーの参加があったにも関わらず、名城大学からは運営メンバーを含めて6名のみの参加であった。

主な理由としては、これまで「主に日本語」で交流会を開催してきたが、今回「All English」にしたことで、普段よりも参加への敷居が高く感じられてしまったのではないか、ということが考えられる。次に、ブレイクアウトルームの時間が少し短かったことが挙げられる。

今回も普段の交流会と同じ時間を設けたが、各ルームの人数が多かったことから、一人一人の持ち時間が少なく、用意していたものができずに終わってしまった人もいたようだ。このことから、人数や内容に合わせてブレイクアウトルームの時間を設定するべきではないかということが考えられる。


 運営メンバーそれぞれの役割はスムーズに進めることができた。今後の残り数回の交流会に向けてさらに成長していく。

This exchange was the first and only one held in “All English”. This time, it was different from usual exchanges, since we had to communicate with each other in “All English” from the pre-meeting to the exchange, and there were some difficulties such as differences in opinions, but we were able to try to express our ideas, even if it was only in words, so the students could understand what we were trying to express.

However, it was not only difficult, but also very meaningful for us as we were able to understand and communicate about the theme each of us had chosen in English.


On the other hand, there were a few points for reflection. First, the number of participants from Meijo University was the fewest ever. Although there were 30 students and 4 management members from HNUE, only 6 people from Meijo University, including the management members, participated in the event.

One of the main reasons might be that the event has been held mainly in Japanese, but this time it was held in All English, which might have made the participants feel that it was more challenging to participate than usual. Second, the time for breakout sessions was a little short.

We had the same amount of time for this event as we usually do, but due to the large number of people in each room, there was not enough time for each person, and it seemed that some people could not finish what they had prepared. This suggests that the breakout room time should be set based on the number of students and the content.

The roles of each TSUNAGU member were able to proceed smoothly. We will continue to grow for the next few exchanges."

交流会全体写真

ブレイクアウトルームでの交流の様子

第7回 国際交流会

2021/12/23

 本交流会は、マハサラスワティ大学(インドネシア)の学生ら協力のもと、参加者に事前配布した墨汁・筆・扇子を使い、実施されたハイブリッド交流会である。メインセッションにて、書道の説明を行った後、各ブレイクアウトルームにて、今年の振り返りを行い、その場で各々が思う『今年の漢字』を記入し、シェアをした。

事後アンケートからは、「日本人と日本語で話せる機会があったり、漢字・習字について勉強できてよかった」や「書道を通しての異文化交流の機会は今までになく、また日本語と英語、インドネシア語が混じっているディスカッションがとても楽しかった」との声もあり、とても満足度の高い交流会となった。

 反省点としては、マハサラスワティ大学の1年生らが日本語が聞き取れないなどの意見もあったため、次回以降は海外学生らの日本語レベルを把握して、状況に合わせて簡単な日本語やゆっくり話すなどの対策を講じていきたい。

交流会全体写真

事前配布物(墨汁・筆・扇子)

第8回 国際交流会

2021/09/03

今回の交流会の名城大学生のなかには、お正月のお節料理の写真やお年玉の話が取り上げる学生が多数うかがえた。

その一方で、スリランカでは4月13〜14日がお正月とされる話がどのブレイクアウトルームでも盛り上がり、『お正月』とされる時期の気温や景色との関連を考えながら相互文化について話すグループが多く見られた。

トークテーマを『就活あるある』と題したルームでは、互いの一般的な就活の仕方の違い(日本:就活エージェントや大学からのサポート、スリランカ:OB・OGらからの紹介)が話題の中心となり、相手の風潮(文化)を尊重しながら自文化を発信する体感的な学びができた。

事後アンケートからは異文化理解が深まったという主旨のコメントが多く寄せられ、テーマに沿ったディスカッションは非常に有意義な効果を生み出すことが示された。時間配分などにも好意的な意見が多く寄せられたため、引き続き次回の最終交流会に向けて企画を練り合わせていく。

交流会全体写真

TSUNAGUメンバーからの『日本のお正月文化』紹介プレゼンテーションの様子

第9回 国際交流会(5大学合同)

2022/02/19

この交流会は、『TSUNAGU』の最後の交流会として、これまで交流を行ってきた大学から参加者を募集し、開催した(ただし、HNUEは日本語学科ではなかったため、今回は募集をしなかった)。

さらに今回は、2回目となるハイブリッド交流会として、事前にだるま・絵馬・筆ペンのセットを参加者に送付し、それらを使って交流会を行った。各自ブレイクアウトルームで2021年の振り返りや2022年の抱負をシェアすることを楽しみ、最後にして非常に内容の濃いものとなった。

事後アンケートでは、参加者から「だるまや絵馬を実際に手に取りながら交流することが出来てよかった」や「いろいろな国の学生と話すことができてよかった」などといった回答が得られ、全体的にとても満足度の高い交流会となったことがわかった。運営メンバーとしても今回がこれまでで一番手ごたえのある交流会となった。

この活動を通して学んだことを今後にも活かしていくことができるようにしていく。

交流会の全体写真

事前に送付しただるま・絵馬・筆ペンのセット

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