大学概要おくすり教室2021-コロナに負けるな!感染症対策とセルフメディケーション-
おくすり110番
・新型コロナウイルス感染症の拡大を予防するために、手洗い・うがい・手指衛生の方法とその重要性を理解し、感染症対策の基本を確認してもらう。
・感染対策として行うて手洗い・手指衛生による手荒れやマスク着用による肌トラブル対策に使用できるOTC医薬品の選び方を知ってもらう。
・感染対策の継続性だけでなく、地域の方々のセルフメディケーションの一助とする。
・セルフメディケーションに関する授業や、医薬品の適正使用に関する参加型のクイズ形式の授業・体験実験を通じて、地域の方々に安心かつ安全に医薬品を使用してもらう。
・使用医薬品と心身情報の管理ツールとしてのおくすり手帳の関心を高める。
・OTCを含む医薬品の正しい使用法を知ってもらうことで、薬物乱用・依存を防止する。
くすり教室の講習会を実施
2021/08/11
2021年8月11日(水)、薬学部5年生を中心に、くすり教室の講習会を開催し、当日の流れや実験の原理を確認した。
「参加者にどのような声掛けをすると、理解を深めてもらうことができるか?」「既存の方法から改良を行うべき部分はないか?」等、活発に意見交換を行い、当日の活動に繋がる充実した講習会となった。
大学祭で掲示する予定のポスターについても、意見交換を行った。エビデンスの高い情報を収集し、楽しく・分かりやすく学ぶことができるポスターを目指して活動している。
当日もスムーズな運営ができるよう、メンバー一同準備を進めていこうと思う。
くすり教室で使用する適切な手指衛生の方法を伝える動画を撮影
2021/08/12
コロナ禍では、手指衛生への関心が高まっている。そこで、適切な手指衛生の方法を伝えたいと考え、動画を制作した。
手技内容をより分かりやすく伝えるために、撮影した動画にはテロップを入れ、また、手指衛生について詳しく学ぶことができるよう、ポスターも作成した。
今年度で3回目のEプロ採択となったが、ポスターと動画を併用した教材は本団体初の取り組みとなる。
さらに、大学祭では手洗いチェッカーを用いた体験型のブースの設置も予定している。
適切な手指衛生の方法を伝えることは、新型コロナウイルス感染症だけでなく、その他の感染症からも地域の方々の健康を守ることに繋がると考え、今後もメンバーと議論しながら、より伝わりやすい方法を考え、積極的に取り入れていこうと思う。
出前講義を開催しました
2021/10/09
正しいマスクの着用方法についてのクイズに答える小学生の様子
今年度Eプロ第1回目の活動として、名古屋市立千音寺小学校にて出前講義「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」「くすり教室:実験講座」「薬物乱用・依存」が開催されました。当日は、小学校6年生101名がくすりについて学び、おくすり110番のメンバーからの問いかけに対して積極的に答えてくれました。
体験実験では、「濡らした手でカプセルを触ると手にくっついたよ!」「お茶に鉄の薬を入れたらお茶の色が黒色に変わっちゃった!」と大好評でした。
今回おくすり110番のメンバーが実演した、アルコールが肝臓に与える影響を視覚的に観察してもらう実験では、牛レバーにアルコールを直接添加した際の変化が明確でなかったという反省点がありました。
今後、実験方法を見直し、より良いおくすり教室が開催できるよう精進していきたいと思います。
名城大学大学祭にて「おくすり教室2021」を開催
2021/11/06
服薬に必要な水分量についての実験の様子
今年度Eプロ第2回の活動は、名城大学大学祭にて開催した「おくすり教室2021」でした。
今回のおくすり教室では、適切な感染症対策、それに生じるトラブルに対するセルフメディケーションや、薬の適正使用について学んでもらうことを目的としました。従来の「くすり教室:実験講座」に、適切な手洗い・手指消毒方法の確認を行えるブースやポスター掲示、おくすり手帳の記入体験を追加しました。参加者からは、「手洗いチェックを通して、自身の手洗いが不十分であることに気づくことができた」、「おくすり手帳の記載内容やメリットがわかり、今後活用したい」などといった感想をいただきました。
例年は、八事キャンパスで開催していましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症対策として密を避けるため、キャンパスが広い天白キャンパスでの開催となりました。参加者は名城大学生のみとなりましたが、他学部の学生との交流につながり、参加者からの想定外の質問に対してもメンバーが適切に対応することができました。
今後も、十分な感染予防対策を施した上で、児童や地域の方々に向けておくすり教室を開催していきたいと思います。
おくすり教室で実施したアンケートの集計と解析
2022/02/07
今年度開催した全2回のおくすり教室で実施したアンケートの集計と解析を行いました。
千音寺小学校では、開催前後のアンケート結果より、実施後には「危険ドラッグや大麻、覚醒剤の危険性が理解できる」と回答した参加者が増加しました。また、薬と飲食物との関係についても理解が向上しており、授業や体験実験を通して薬の適正使用や薬物乱用・依存に関する正しい知識が身についたことが示されました。
名城大学大学祭で実施したアンケートの解析結果からは、手洗いチェックの実施前では自身の手洗い、手指消毒の方法が「十分である」「多分、十分である」と回答した参加者が多かった一方、実施後には「多分、不十分である」「不十分である」と回答した参加者が増加しました。参加者からは「これからはもっとしっかり手洗いをしたい」という感想もあり、手洗いチェックを通して感染予防対策の重要性を伝えることができたと考えられます。
小学校で実施したアンケートでは、「くすりについて、もっと知りたいことはありますか」という設問に対し、「ある」と回答した参加者が多かったにも関わらず、自由記述欄を設けていなかったために具体的な内容を知ることができませんでした。
今後はアンケート項目を見直し、参加者からの意見を具体的に確認できるように修正などを行い、それらを反映させた活動にしていきたいと思います。
薬学部4・5年生と今年度のおくすり教室の振り返りと引継ぎを行いました
2022/02/17
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年と同様におくすり教室の開催回数が減少し、地域の方々との交流が十分には行えませんでした。
しかし「コロナ禍でも地域の方々の健康をサポートできることはないか?」という観点から、日常的に行われる手洗い・手指消毒やマスク着用の適切な方法や重要性を再認識してもらうこと、そして、これらによる肌トラブルに対する医薬品を適切に選択・使用する方法を広めることを目的としておくすり教室を開催しました。
今年度の活動はこれで終了となりますが、今後も「今だからこそ私たちにできることは何か?」といった視点を大切にして、継続的に実施していきたいと思います。