大学概要 【2019年度実施分】学生による高校生環境エッセイコンテストの企画・運営

理工学部環境創造学科

No.9

実施責任者道正 泰弘

在学生が運営・審査に主体的に関わる第9回名城大学理工学部環境創造学科 高校生・環境エッセイコンテストを企画・実施する.在学生の環境問題に対する意識向上と文章表現・合意形成に関するコミュニケーション能力の醸成を主な目的とする.実施内容は,学生によるエッセイコンテストチームの構築,リーフレットの作成と送付,ホームページ等による外部への情報発信と高校生への周知,エッセイの審査と受賞者の表彰を予定している.

エッセイコンテストの表彰式

2019/12/23

 第9回高校生環境エッセイコンテスト(以下,EC)の表彰式について報告いたします.今回は初の“環境賞”を含め,5件が入賞しました.各作品は本コンテストのサイトからご覧になれます.
http://env.meijo-u.ac.jp/labs/rk001/essay/index.html
 表彰式は11月初旬の大学祭の最終日に天白キャンパスの応接室で開催しました.急な案内にも関わらず,北海道,大阪,三重,愛知から受賞者4名と同伴者7名にお越しいただきました.環境創造学科からは教員4名,EC実行委員3名,共催の同窓会組織・環境会から2名が参加し,1時間強の短い時間ではありましたが,例年以上に盛況を収めることができました.当日は,世話役教員による参加者の紹介,学科長の挨拶,EC実行委員の代表(神谷)らによる受賞理由の説明,賞状・副賞の授与,記念撮影,歓談,環境会会長による閉会の挨拶の順に進行しました.歓談の前に,各受賞者にご自身の活動・視点やエッセイ執筆の背景などのご紹介をお願いしました.受賞者の皆様は準備する間もなくスポットライト(19名のにこやかな笑顔)を浴びることになりましたが,それぞれの内から溢れる思いを話してくださいました.エッセイにも表れているように,様々な環境との関わりをご自身の経験として捉えていること,そのうえで世界的な課題との結びつきを見出し,この先も可能性を広げようとアンテナを張っていることなどが伝わりました.続く歓談の時間でも,活動の裏話や周囲の方との関わりなど奥行きのある物語を自由に話していただき,大変にぎやかで楽しい時間となりました.ここでの出会いが次の課題につながった方もいるようです.皆様のさらなるご活躍を心より祈念いたします.
 今年度のEC実行委員会は来年1月上旬に最後の会合を開催した後,解散します.実行委員には2,3年目となる学生も含まれており,より良いものを希求する意識や会話を大事にする空気が感じられました.熟議を重ねることで,思いのこもった行動・表現の尊さや多人数での合意形成の在り方などについて理解が深まったのではないでしょうか.これらの今年の様々な取り組みとその帰結を振り返ると,応募総数の急増にはつながりませんでしたが,学内外で環境に関する様々な学びを楽しみ,共有・伝搬する場を創出する効果があったように思われます.

(文責:広瀬)

  • 表彰式の様子1 表彰式の様子1
  • 表彰式の様子2 表彰式の様子2

ACTIVITY

エッセイコンテストの企画

2019/07/30

 環境創造学科では今年も高校生・環境エッセイコンテスト(EC)を実施します.ECは9年目を迎えて,環境をめぐる想いや行動を文章で伝える場として認知されつつあり,多くのすばらしい高校生のエッセイを紹介してきました.在学生が実行委員として企画・審査に参画するようになってからは3年目であり,今年も環境に関する学びのコミュニティのさらなる拡大につなげたいと考えています.EC実行委員は公募に対する立候補で決まります.今年は1年生と2年生の新メンバーも加わり,初めて全学年の学生で構成されています.
 全学年から成る実行委員の日程調整は難航しましたが,5月27日の昼休みに全員でキックオフ会合を行うことができました.自己紹介の後,今後の工程や目標,要検討事項を確認し,パンフレット主担当者を決定しました.第二回会合も9時以降はどの日も空き時間がなかったため,6月17日の早朝に開催することとなりました.担当者によって事前によく練られた複数のパンフレット案が提示され,忌憚のない意見が交わされたので,短い時間でこだわりが共有され,滞りなく承認されました.応募数を増やすための意見交換も行われました.昨年からの引継ぎ事項などを参考にして,環境に関心のある高校生に届きやすくなるよう,パンフレットの送付先に工夫をすることとなりました.時間の制約もあり,効率的すぎる打ち合わせになってしまいましたが,9月の審査は全員が没頭できるリラックスした環境を用意したいと考えています.
 その後,EC実行委員とともに近隣の高校などを中心に応募要項等の発送作業を行いました.封筒には,学科の状況を踏まえて改訂した送付状や学科パンフレット,応募要項,実行委員会で作成したECパンフレットを同封しました.発送とともに,特設ホームページ,大学のニュースなど,各種ホームページ情報も更新し,6月27日に応募を開始しました.今後,オープンキャンパスなどの場で周知活動を行います.EC実行委員一同,様々なエッセイに出会えることを楽しみにしています.

  • パンフレット パンフレット
  • 議論の様子 議論の様子
  • 発送作業1 発送作業1
  • 発送作業2 発送作業2

コンテストの審査

2019/10/28

  • 審査の風景1 審査の風景1

 環境創造学科では8年前から高校生環境エッセイコンテスト(以下,EC)を開催しています.在学生がEC実行委員となって企画・審査を担当するようになってからは3年目です.エッセイは9月9日に締め切り,昨年と同程度の応募がありました.今回は審査について報告します.
 第3回EC実行委員会(9/9)の議論の結果,評価項目の一部が改訂されました.多様な意見を踏まえて深いレベルで合意を形成するために,各審査委員(EC実行委員,全教員,同窓会組織会長)の判定理由等を個別評価のコメント欄にできる限り明示してもらうことが重要との意見を反映したものです.その結果,多くの有益な意見を審査時に考慮することができました.
 第4回EC実行委員会(10/7)で熟議し,入賞作品を選考しました.最小限のファシリテーター役として教員側のEC担当者(広瀬)が臨席していますが,進行や判断はEC実行委員に委ねられているため,個々のメンバーが主体となって話し合い,結論を導くことが求められています.対立する強い主張もコメントとして寄せられていましたが,審査では,お互いの想いを尊重しながらも安易な妥協が無く,丁寧に状況を整理しながら議論を進めていました.各審査委員のメッセージやその根底にある考え方の理解を試み,多角的に作品の価値や各賞の意味を議論することに多くの時間を費やしました.一人ずつ司会進行を行い,声をかけあいながら学年を超えた議論が促されていたことも意見集約に有効であったと思います.
 審査委員一同,県内からも遠方の高校からもすばらしいエッセイが届いたことに感謝しています.近日中にホームページで5件の受賞作品を公開します.様々な環境に身を置き,自然や人の在り方を考え,個人が主軸となって行動を重ねる高校生の物語を紹介できることを嬉しく思います.次回は表彰式の報告をします.

(文責:広瀬)

   審査の風景2    審査の風景2

エッセイコンテストの表彰式

2019/12/23

 第9回高校生環境エッセイコンテスト(以下,EC)の表彰式について報告いたします.今回は初の“環境賞”を含め,5件が入賞しました.各作品は本コンテストのサイトからご覧になれます.
http://env.meijo-u.ac.jp/labs/rk001/essay/index.html
 表彰式は11月初旬の大学祭の最終日に天白キャンパスの応接室で開催しました.急な案内にも関わらず,北海道,大阪,三重,愛知から受賞者4名と同伴者7名にお越しいただきました.環境創造学科からは教員4名,EC実行委員3名,共催の同窓会組織・環境会から2名が参加し,1時間強の短い時間ではありましたが,例年以上に盛況を収めることができました.当日は,世話役教員による参加者の紹介,学科長の挨拶,EC実行委員の代表(神谷)らによる受賞理由の説明,賞状・副賞の授与,記念撮影,歓談,環境会会長による閉会の挨拶の順に進行しました.歓談の前に,各受賞者にご自身の活動・視点やエッセイ執筆の背景などのご紹介をお願いしました.受賞者の皆様は準備する間もなくスポットライト(19名のにこやかな笑顔)を浴びることになりましたが,それぞれの内から溢れる思いを話してくださいました.エッセイにも表れているように,様々な環境との関わりをご自身の経験として捉えていること,そのうえで世界的な課題との結びつきを見出し,この先も可能性を広げようとアンテナを張っていることなどが伝わりました.続く歓談の時間でも,活動の裏話や周囲の方との関わりなど奥行きのある物語を自由に話していただき,大変にぎやかで楽しい時間となりました.ここでの出会いが次の課題につながった方もいるようです.皆様のさらなるご活躍を心より祈念いたします.
 今年度のEC実行委員会は来年1月上旬に最後の会合を開催した後,解散します.実行委員には2,3年目となる学生も含まれており,より良いものを希求する意識や会話を大事にする空気が感じられました.熟議を重ねることで,思いのこもった行動・表現の尊さや多人数での合意形成の在り方などについて理解が深まったのではないでしょうか.これらの今年の様々な取り組みとその帰結を振り返ると,応募総数の急増にはつながりませんでしたが,学内外で環境に関する様々な学びを楽しみ,共有・伝搬する場を創出する効果があったように思われます.

(文責:広瀬)

  • 表彰式の様子1 表彰式の様子1
  • 表彰式の様子2 表彰式の様子2
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