大学概要 【2019年度実施分】国際観光都市・高山での訪日外国人調査とまちづくりセミナー

外国語学部

No.19

実施責任者二神 真美

本プログラムは、外国語学部・二神ゼミナールが地域と連携して、飛騨高山のインバウンド戦略と外国人と共生するまちづくりという課題に取り組むものです。主要な活動としては、飛騨高山で地域コミュニティの課題解決や地方創生を担う人材育成に携わっている飛騨高山大学連携センターと連携して、高山市を訪れる外国人旅行者に対する聴きとり調査を行うことです。学生は日本を訪れる外国人に英語で直接質問することで、地方都市のインバウンド戦略についての課題を発見し提言することを目標としています。

高山市を訪れる外国人旅行者に対するアンケート調査の分析

2019/12/26

 高山市内4ヶ所にて外国人旅行者から回収されたアンケート調査票(有効回答数159)のデータは、学生が2人1組になって25質問項目すべての回答をエクセルの統一様式のデータシートに入力していった。つづいて、エクセルのピボットテーブルを用いた統計処理の方法を学んだうえで、実際のデータを用いた分析を行うとともに、重要と思われるアンケートの質問項目についてはグラフ作成も行った。その結果、アンケートの回答者は、4人に1人がスペイン出身で、9割が今回初めて高山を訪れていることがわかった。もう一度訪れたいかどうかの問いに対しては、「強く希望する」(30.9%)および「希望する」(37.4%)を合わせると、高山を訪れた人の約7割の人が再び高山を訪れたいと思っており、「多分そう思う」(23.4%)という肯定的な思いを含めると全体の9割を超える回答者が高山訪問に好意的な印象をもっていると言える。高山滞在中に希望する活動を複数回答で尋ねた質問に対しては、「食を味わう」(46.9%)が全体の回答(延べ数)のほぼ半分を占めており、それに次いで着物、アート、書道、工芸といった日本の伝統文化に触れる機会(全体の44.4%)を希望している実態が明らかになった。今回の結果については、すべてのデータ分析結果についての報告書を製本したものを、今回の取り組みに協力してくれた高山市の海外戦略課および飛騨高山大学連携センターをはじめ、アンケート調査の場所を提供してくれた各施設(飛騨民俗村、高山陣屋など)に提供し、今後の国際観光都市・高山の観光まちづくりに活かしてもらう予定である。

  • アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち1 アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち1
  • アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち2 アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち2

高山市を訪れる外国人旅行者に対するアンケート調査の分析

ACTIVITY

高山市の海外戦略と訪日外国人の地域受け入れに関するセミナー

2019/12/26

 英語運用能力をベースとした国際観光学を研究している二神ゼミナールでは、3年次学生がリサーチ手法を実践的に学ぶため、「飛騨高山のインバウンド戦略と外国人と共生するまちづくり」というテーマで高山市においてフィールドワークを実施しました。この日は、飛騨高山大学連携センター協力の下、高山市のインバウンド戦略と地域の取り組みについて学ぶセミナーが、高山を訪れる外国人と地域住民の交流の場を提供する目的で設立されたトラベラー・コーヒーハウスで開催されました。まず高山市海外戦略課の担当者から高山市の海外プロモーション事業について詳細な説明がなされました。つづいて、交流カフェ経営の責任者からは訪日外国人に対して地域の有益な情報や交流の場を提供している実態について具体的な取り組み事例が示されました。その後の質疑応答では多数の学生が積極的に質問をすると同時に、高山市の取り組みに対しても自由な意見を述べるなど活発なやりとりが展開されました。

  • 高山市海外戦略課の担当者による説明を熱心に聴く学生たち 高山市海外戦略課の担当者による説明を熱心に聴く学生たち
  • 訪日外国人に対して地域との交流の場を提供するカフェ経営者による事例説明 訪日外国人に対して地域との交流の場を提供するカフェ経営者による事例説明
  • 今回の調査に参加した二神ゼミナールの学生とカフェ経営者との集合写真 今回の調査に参加した二神ゼミナールの学生とカフェ経営者との集合写真
  • 高山市保存地区においてアンケート調査の場所を下見する学生たち 高山市保存地区においてアンケート調査の場所を下見する学生たち

高山市を訪れる外国人観光者に対するアンケート調査の実施

2019/12/26

 積極的な海外戦略を展開してきた高山市は現在、人口の7倍もの外国人旅行者が宿泊する地方都市へと発展しており、さらに持続可能な観光地となるための新たな取り組みも行われている。こうした高山市の取り組みの成果を検証するため、二神ゼミナール3年次学生は、高山市を訪れる外国人の観光行動および満足度等の意識調査を実施することとなった。ゼミナールの学生たちは4つのチームに分かれ、高山市内の4カ所(高山駅周辺、飛騨民俗村、高山陣屋、保存地区)にて外国人旅行者に対して英語でのアンケート調査を行った結果、全部で約160人の外国人から回答を得ることができた。アンケートへの回答者はヨーロッパからの旅行者が多く、積極的に英語で話しかけてくる人もあり、学生たちも英語で懸命に説明するなど、通常の授業では学べない貴重な実地体験をすることができた。

  • 高山市の古い町並み地区で調査を実施している学生1 高山市の古い町並み地区で調査を実施している学生1
  • 高山市の古い町並み地区で調査を実施している学生2 高山市の古い町並み地区で調査を実施している学生2
  • 朝市が開催されている高山陣屋での様子 朝市が開催されている高山陣屋での様子
  • スペインからの観光者に英語で話す学生たち スペインからの観光者に英語で話す学生たち
  • 高山駅前で熱心にヒアリングを行う学生1 高山駅前で熱心にヒアリングを行う学生1
  • 高山駅前で熱心にヒアリングを行う学生2 高山駅前で熱心にヒアリングを行う学生2

高山市を訪れる外国人旅行者に対するアンケート調査の分析

2019/12/26

 高山市内4ヶ所にて外国人旅行者から回収されたアンケート調査票(有効回答数159)のデータは、学生が2人1組になって25質問項目すべての回答をエクセルの統一様式のデータシートに入力していった。つづいて、エクセルのピボットテーブルを用いた統計処理の方法を学んだうえで、実際のデータを用いた分析を行うとともに、重要と思われるアンケートの質問項目についてはグラフ作成も行った。その結果、アンケートの回答者は、4人に1人がスペイン出身で、9割が今回初めて高山を訪れていることがわかった。もう一度訪れたいかどうかの問いに対しては、「強く希望する」(30.9%)および「希望する」(37.4%)を合わせると、高山を訪れた人の約7割の人が再び高山を訪れたいと思っており、「多分そう思う」(23.4%)という肯定的な思いを含めると全体の9割を超える回答者が高山訪問に好意的な印象をもっていると言える。高山滞在中に希望する活動を複数回答で尋ねた質問に対しては、「食を味わう」(46.9%)が全体の回答(延べ数)のほぼ半分を占めており、それに次いで着物、アート、書道、工芸といった日本の伝統文化に触れる機会(全体の44.4%)を希望している実態が明らかになった。今回の結果については、すべてのデータ分析結果についての報告書を製本したものを、今回の取り組みに協力してくれた高山市の海外戦略課および飛騨高山大学連携センターをはじめ、アンケート調査の場所を提供してくれた各施設(飛騨民俗村、高山陣屋など)に提供し、今後の国際観光都市・高山の観光まちづくりに活かしてもらう予定である。

  • アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち1 アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち1
  • アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち2 アンケート調査結果のエクセル表への入力作業を行っている学生たち2

高山市を訪れる外国人旅行者に対するアンケート調査の分析

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