大学概要 【2018年度実施分】実践的な取り組みをするゲストスピーカーの講義・特論への招聘

理工学部建築学科

No.16

実施責任者高井 宏之

講義・特論の中で特に実践的内容を扱う回について、その内容に関する一線級の実務家をゲストスピーカーとして招聘し、講義の流れに沿った「実践的取り組み事例や立場」に関する情報提供を行ってもらうと共に、担当教員との総合的討論を行う。
対象科目は、建築学科の2~3年生の講義科目、または修士課程1年生の特論科目(非履修生や2年生にも声をかける)などで、常勤教員が担当する科目とする。
なお、本事業は3年目であり、昨年度は6名を招聘した。

商店街の歴史と将来展望-名古屋円頓寺商店街の復活の道

2019/01/23

市原正人氏(市原建築設計事務所主宰 ナゴノダナバンク代表)

建築学科の2年生科目「建築計画II」の第15回(1月8日:火)に市原正人氏をお招きし、名古屋円頓寺商店街の復活に向けた軌跡を講義いただいた。市原正人氏はこの商店街のある那古野地区で設計事務所を主宰するとともに、この地区のまちづくり活動を行う建築家である。
講義では、1960年代をピークに緩やかに衰退し、2007年頃には店舗数がピーク時の半数以下になり、危機に面していたこと。しかしながら、残った老舗には商品のオリジナリティと名物店主の存在の両方もしくはどちらか一つは必ずあるという法則を発見したこと。そして、2009年に空き店舗対策を行うナゴノダナバンクが設立され、現在までに「店の売り」を持つ次世代の老舗候補を商店街とその界隈に約30店舗弱誘致され、円頓寺商店街には賑わいが戻りつつあることが紹介された。また特にこの中で、各店舗の具体的な建築的姿とともに、事業スキームやその実現においてポイントとなったことなどが丁寧に紹介された。
商店街は、商業施設としていわば過去の業態であるが、再び息を吹き返すためのヒントが、円頓寺商店街の取り組みを通して熱く語られた。

  • 熱弁をふるう市原氏 熱弁をふるう市原氏
  • 実践的な取り組みに聞き入る履修生 実践的な取り組みに聞き入る履修生

ACTIVITY

建築以外の構造物を通して、建築構造の意味や楽しさを学ぶ

2019/01/10

鈴木芳典氏(TECTONICA INC. ★★★)

2018年7月3日(火)4限(H604)の建築構造デザインⅠにおいて鈴木芳典氏(TECTONICA)により、「建築構造の楽しさ」と題して講演会が開催された。履修登録学生数157名。
3年次履修科目の「建築構造デザインⅠ」では鋼構造に対する安全性を検討し、鋼構造建築物の理解を深めることを主目的にしているが、鋼構造のみならずモニュメントや大学の本棚、RC構造などご自身が携わった作品を通して構造設計についてご講演頂いた。

ご講演内容
まず、「構造設計とは?」という問いに対して、「ビジョンに対する構造の具現化」という説明を建築物以外の構造体を例にご説明頂いた。次に東京藝術大学の助手時代のワークショップや授業を例に(竹のアーチやモルタルのHPシェル)、肌感覚が大切であり、学生時代はスケール効果を学んで欲しいというお話をして頂いた。
また、國學院大學の本棚,焼津駅前モニュメント,mozo wonder cityのツリー,ナインアワーズ竹橋(カプセルホテル),日影規制に対して合理的なRC建築物,前橋まちなかエージェンシー,三角グリッドの木造,ウガンダの商業施設,9mm鋼板で構成する50mスパン屋根など自身の作品事例を通して、クライアントの要望に対して工夫した点などを説明していただき、構造設計の楽しさをお話し頂いた。(建築学科 大塚貴弘)

  • 鈴木芳典先生 鈴木芳典先生
  • 講演会の様子 講演会の様子

専門家から学ぶ文化財のイロハ

2019/01/10

稲垣智也氏(亀山市まちなみ文化財グループリーダー)

平成30年6月25日(月)3限、「日本建築史」の第12回講義に稲垣智也氏をお招きし、特別講義を行っていただいた。
稲垣智也氏は、文化庁文化財部文部科学技官を務め、多くの文化財の指定、重要伝統的建造物群保存地区の選定、保存修理技術者の研修に携わってこられた経歴をお持ちで、2018年より亀山市まちなみ文化財グループリーダーを務められている。
この特別講義では、文化財の分類と仕組み、保存と保護の違い、文化財建造物保存の理論的背景といった文化財の歴史、仕組みから始まり、実際の修理の様子、また防災面からの整備、現在重要視されている活用について、豊富な実例とともに説明下さった。加えて、重要伝統的建造物群保存地区について、その拡充の様子とまちなみ整備における修理・修景の意義についてもお話し頂いた。
講義後は受講生からの質疑応答が行われ、修理工事の実際について詳しく聞く質問や、文化庁技官を目指したきっかけといったところまで、幅広い質問が出、稲垣氏は一つ一つに丁寧な回答をして下さった。
受講生は、この講義を通じて、日本建築史の講義で扱う文化財建造物がどのように維持されているのか、その価値を守っていく理論と実践を知ることができたであろう。また、現在増加しているリフォームやリノベーションを考える際にも、既存の建物の価値、良さを見極め、それを活かした計画、設計を行う重要性、そのための知識や観察力の基礎として建築史があることを理解できたのではないだろうか。加えて、文化財建造物に関わる行政職がある、ということを知り、興味を持った学生がいたことも予期しない良い成果であった。
(建築学科 米澤貴紀)

  • 講義を行う稲垣氏 講義を行う稲垣氏
  • 保存活動の事例について聞く 保存活動の事例について聞く
  • 具体的な修理工事事例による説明を聞く 具体的な修理工事事例による説明を聞く

建築構造の楽しさ

2019/01/15

鈴木芳典氏(TECTONICA INC. 代表取締役)

2018年7月3日(火)4限(H604)の建築構造デザインⅠにおいて鈴木芳典氏(TECTONICA)により、「建築構造の楽しさ」と題して講演会が開催された。履修登録学生数157名。
3年次履修科目の「建築構造デザインⅠ」では鋼構造に対する安全性を検討し、鋼構造建築物の理解を深めることを主目的にしているが、鋼構造のみならずモニュメントや大学の本棚、RC構造などご自身が携わった作品を通して構造設計についてご講演頂いた。

ご講演内容
まず、「構造設計とは?」という問いに対して、「ビジョンに対する構造の具現化」という説明を建築物以外の構造体を例にご説明頂いた。次に東京藝術大学の助手時代のワークショップや授業を例に(竹のアーチやモルタルのHPシェル)、肌感覚が大切であり、学生時代はスケール効果を学んで欲しいというお話をして頂いた。
また、國學院大學の本棚,焼津駅前モニュメント,mozo wonder cityのツリー,ナインアワーズ竹橋(カプセルホテル),日影規制に対して合理的なRC建築物,前橋まちなかエージェンシー,三角グリッドの木造,ウガンダの商業施設,9mm鋼板で構成する50mスパン屋根など自身の作品事例を通して、クライアントの要望に対して工夫した点などを説明していただき、構造設計の楽しさをお話し頂いた。(建築学科 大塚貴弘)

  • 鈴木芳典先生 鈴木芳典先生
  • 講演会の様子 講演会の様子

建築行政マンとしての実践-体験的建築行政の職能論

2019/01/16

尾崎智央氏(高蔵寺ニュータウンセンター開発 株式会社 社長)

建築学科の3年生科目「建築法規行政」の一環で、12/11(火)3限に同氏を招き、『建築行政マンとしての実践』と題し講義をしていただいた。
尾崎氏は約40年、愛知県庁に建築職として勤務し、建設部建築局長を最後に定年退職され、現職に就かれた。
この間、営繕課(県立高蔵寺高校など)からスタートし、尾張事務所建築課(構造審査)、住宅企画課(住宅建設五箇年計画、桃花台NTなど)、建築指導課(企画景観など)、住宅建設課(市町村営住宅など)、足助町役場建設部(出向)、建設企画室(事業評価など)、住宅企画課(CASBEEあいち、住生活基本計画など)、公営住宅課(県営住宅ビジョン、長寿命化改善など)、住宅計画課(サービス付き高齢者向け住宅など)、建築指導監(建築審査会など)、建設部技監(建築職員人事など)などを歴任された。

講演としては、これら各部署で取り組んだ仕事を紹介する形で、建築行政の仕事の概要を。また、各仕事で感じたことをお話される形で、建築行政マンとしてのやりがいや喜びなどを熱く伝えていただいた。
またこぼれ話として、就職時には建築行政の仕事について勘違いをしていたこと。建築職員として最初に担当した県立高蔵寺高校の現場で工事の様子をずっと眺めていたことが、建築の実態の理解を深め、その後大いに役に立ったこと。建設部建築局長時代に起きた「杭データ偽装問題」に対し奔走したことなど語られた。
最後に履修者に、「最初は誰もわからないことばかりだが、それを恥ずかしがらずに聞くことが成長につながる。」というメッセージで締めくくった。(建築学科 高井宏之)

  • 建築行政の仕事の概要 建築行政の仕事の概要
  • 講義の様子 講義の様子
  • 講義の様子 講義の様子

住宅防犯のここがポイント-将来設計者を目指す学生たちへのレクチャーと実演

2019/01/22

佐藤悦雄警部補(愛知県警察本部 生活安全総務課)

建築学科の2年生科目「建築計画II」の第13回(12/25)に同氏を招き、『住宅防犯-愛知県の犯罪発生の状況と住宅設計』と題し講義をしていただいた。目的は、将来設計者を目指す学生たちに、住宅防犯の基本的な作法を、実感を持って理解して欲しいとの思いからである。
特別講義は3つのパートから構成され、前半は愛知県の住宅侵入盗の大変厳しい実態、犯人の手口、犯罪防止の4原則(時間・光・音・目)が紹介され、泥棒の嫌がることをすることがポイントとの解説がされた。また防犯環境設計の4要素(監視性の確保、領域性の確保、接近の制御、対象物の強化)が解説された。
中間では、和田茂男氏(愛知県セルフガード協会)の協力を得て、ガラスの破壊実験が行われ、一般フロートガラス、網入りガラス、CP防犯ガラスなどを学生がハンマーで実際破壊し、その強度の差を実感してもらった。
後半は、実際空き巣に入る泥棒の動画、泥棒に入られた住宅の写真など生々しい情報が提供され、犯罪の怖さを学生に強く印象づけた。(建築学科 高井宏之)

  • ガラスの破壊実験の実演(1) ガラスの破壊実験の実演(1)
  • ガラスの破壊実験の実演(2) ガラスの破壊実験の実演(2)

商店街の歴史と将来展望-名古屋円頓寺商店街の復活の道

2019/01/23

市原正人氏(市原建築設計事務所主宰 ナゴノダナバンク代表)

建築学科の2年生科目「建築計画II」の第15回(1月8日:火)に市原正人氏をお招きし、名古屋円頓寺商店街の復活に向けた軌跡を講義いただいた。市原正人氏はこの商店街のある那古野地区で設計事務所を主宰するとともに、この地区のまちづくり活動を行う建築家である。
講義では、1960年代をピークに緩やかに衰退し、2007年頃には店舗数がピーク時の半数以下になり、危機に面していたこと。しかしながら、残った老舗には商品のオリジナリティと名物店主の存在の両方もしくはどちらか一つは必ずあるという法則を発見したこと。そして、2009年に空き店舗対策を行うナゴノダナバンクが設立され、現在までに「店の売り」を持つ次世代の老舗候補を商店街とその界隈に約30店舗弱誘致され、円頓寺商店街には賑わいが戻りつつあることが紹介された。また特にこの中で、各店舗の具体的な建築的姿とともに、事業スキームやその実現においてポイントとなったことなどが丁寧に紹介された。
商店街は、商業施設としていわば過去の業態であるが、再び息を吹き返すためのヒントが、円頓寺商店街の取り組みを通して熱く語られた。

  • 熱弁をふるう市原氏 熱弁をふるう市原氏
  • 実践的な取り組みに聞き入る履修生 実践的な取り組みに聞き入る履修生
  • 情報工学部誕生
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ