大学概要【2016年度実施分】フィールドワーク科目におけるPBLの充実

経済学部

フィールドワーク科目におけるPBLの充実
実施責任者:伊藤 志のぶ

経済学部では,これまでも学生が地域や企業・行政の現場に出向き課題解決を考えるフィールドワーク科目を運営してきましたが,本事業はフィールドワーク科目においていっそうのPBLの充実を図るものです。2016年度は,名古屋市上下水道局殿と連携して,名古屋市の上下水道事業の課題を把握し,内外の先進事例を参考にしつつ,公共経済学やサービス経済論等経済学のフレームワークに基づいて諸課題の解決策を提言するPBLを実施します。

ACTIVITY

名古屋市の上下水道事業とくに災害対策事業の効果的なPR方法の提言(10/31更新)

2016/10/31

本事業は、経済学部の後期開講社会フィールドワーク「名古屋市の上下水道事業」をベースにいっそうのPBLの充実を図るものです。本年度は、名古屋市の上下水道事業とくに災害対策事業の効果的なPR方法の提言をテーマとしました。名古屋市上下水道局では、平時の上水供給・下水処理以外に、災害時のために、応急給水施設や雨水貯留施設の整備等を実施していますが、これらは必ずしも市民に広く知られているとはいえません。そのため、本事業では、これら災害対策の効果的なPRのため、まずは現在の状況を把握し、課題を見出すこととしました。事前のデスクトップ調査の後、平成28年10月20日(木)に名古屋市上下水道局にてヒアリング調査を実施しました。なお、本事業の円滑な推進のため、平成28年9月29日、名城大学経済学部と名古屋市上下水道局の間で「上下水道事業にかかる地域連携推進施策の共同検討に関する協定書」を締結しました。

名古屋市上下水道局におけるヒアリング(平成28年10月20日)

名古屋市上下水道局におけるヒアリング(平成28年10月20日)

名古屋市上下水道局の広報施設および公開施設の見学(12/1更新)

2016/12/01

本事業は、名古屋市の上下水道事業とくに災害対策事業の効果的なPR方法の提言をテーマとしていますが、現状把握と課題抽出のため、平成28年11月10日(木)および17日(木)に名古屋市上下水道局の広報施設および公開施設を訪れました。学生たち自身で事前に各施設に訪問申し込みおよび訪問目的の説明を行い、日程調整の後、水の歴史資料館、鍋屋上野浄水場、堀留水処理センター、下水道科学館を視察させていただきました。当日は先方の担当者から詳細な説明を受けるとともに、活発な質疑応答が行われました。これを踏まえて、学生たちは、現在、市民の各施設に対する興味・関心を高め、来場者を増加させるための方法を検討しているところです。

水の歴史資料館:災害用地下式給水栓の操作体験

鍋屋上野浄水場:旧第一ポンプ所

堀留水処理センター:歴史メモリアルゾーンのヒアリング

下水道科学館:処理水の堀川への排出状況

京都市琵琶湖疏水記念館、小平市ふれあい下水道館、神戸市水の科学館、大阪市下水道館を訪問(12/21更新)

2016/12/21

名古屋市の上下水道事業とくに災害対策事業の効果的なPR方法の提言のために、名古屋市上下水道局の広報施設および公開施設視察に続き、比較のために、他地域の類似施設を訪問しました。学生たち自身で参考となりうる施設を選定し、11月下旬、4グループに分かれて、京都市琵琶湖疏水記念館、小平市ふれあい下水道館、神戸市水の科学館、大阪市下水道館を視察させていただきました。これらの施設視察の結果より、名古屋市の参考になりそうな情報を選別し、名古屋市の状況に合わせたモディファイを検討しています。

大阪市下水道館:同館館長手島義一氏へのヒアリング

小平市ふれあい下水道館:展示視察

社会フィールドワーク自己評価アンケートを実施しました。(1/27更新)

2017/01/27

本事業は、社会フィールドワーク科目「名古屋市の上下水道事業」をベースにいっそうのPBLの充実を図るものですが、学生の成長度等を把握するため、最終授業時に学生の自己評価アンケートを実施しました。この結果「受講前と比べて自分が成長したかどうか」の設問については、全体平均(5段階評価)で3.8となり、「学びのコミュニティ創出支援事業申請書」に記した成果指標目標値3.5をクリアすることができました(詳細は下記「社会フィールドワーク自己評価アンケート結果」参照)。しかしながら、自由記述においては、グループ作業の問題点(グループ内での作業負担の不均衡等)も指摘されたため、次年度以降、すべての受講者の満足度・成長度の向上に向けて授業運営の再検討を予定しています。なお、最終的な成果物である『名古屋市上下水道事業調査報告書~水道事業の効果的な広報のあり方~』は年度内印刷完成に向けて現在編集中です。

社会フィールドワーク自己評価アンケート結果


平成29年1月5日(最終授業)実施
回答者数:16名(受講者20名中3名欠席、無効回答1名)

1.この授業への参加態度について、おうかがいします。

設問5段階評価
(1)自分からすすんで問題発見に努めた。 3.9
(2)調査・ヒアリングの際には社会的規律・マナーを遵守した。 4.4
(3)問題解決策についての議論と提案に十分な時間と知力をかけた。 4.1
(4)チームの協同作業では自分のノルマ以上の貢献をした。 3.8
平均 4.1


2.受講前と比べて自分が成長したかどうか、おうかがいします。

設問5段階評価
(1)話し方(プレゼン能力)が向上した。 3.6
(2)文章表現力が向上した。 4.0
(3)行動力が向上した。 3.8
(4)協調性(グループメンバーなど)が向上した。 3.7
平均 3.8


3.この授業に対する感想を書いてください(自由記述)。

グループ内での協力の大切さを知った。協力することができれば良い発表、良い報告書ができると思うし、そうでなければ完成度が低いものが出来上がるということを感じた。
社会フィールドワークの授業では、校外学習など、普段の講義では経験できないような活動ができ、非常に良かったと思う。また、文書作成やパワーポイントを使用したプレゼンによって、文章を作る能力やプレゼン能力が少しは身についたのではないかと思い、今後に役立てていきたいと思う。
社会フィールドワークを通して、プレゼン能力が高くなったと感じる。また、ただ発表するだけでなく、他のチームのプレゼンに対して「なぜそうなるのか」といった疑問を投げかける力も持てるようになった。
各自が責任を持って報告書を作成しなければならないということが本フィールドワークの主旨であるが、グループメンバーが自分の担当分の報告書の修正を行わないことがあったため、そのしわ寄せが他のメンバーに来て迷惑がかかったことがあった。グループ内の問題はグループ内で解決しなければならないが、催促しても働かないメンバーがいるため、他のメンバーの成績評価も下がってしまうのは、非常に困る。
自分としては、調べた内容をパワーポイントに纏めるのがたいへんでした。ワードに文章として書いていく際には、言葉を選ばなければならなくて大変だったけれど、文章を構成する力は授業を受ける前より確実に身についたと思います。全体的に忙しくてたいへんだったけれど、チームメンバーと協力して作成していくのはとても楽しかった。
フィールドワークのように、班を作ってそのメンバーで協力して何かを作成するというのは初めてだったので、いろいろ苦労した。なかでも語彙の少なさを痛感させられた。もっと読書をしたり、新聞を読んで、文字に触れる機会を増やし、就活のときに役立てたい。
ヒアリングで京都に行ったり、名古屋市内の上水道施設に行ったりというのはすごく勉強になったし、楽しく授業に取り組むことができた。本当に使える報告書を書くというのは初めてで、今現在、とても苦労しているが、とても自分のためになるし、どれも良い経験になった。
報告書を纏める難しさが知れてよかったです。
普通、自分が関わりを持たない内容について、調査や報告書作成などをすることだったので、興味深かった。
この授業を受けるまで、名古屋市の上下水道についてほとんど知らなかったが、水処理センターや他の自治体の施設を見学することで、名古屋市の取組や現状を知ることができた。毎回のパワーポイント作成や、報告書の作成・発表はとてもたいへんだったが、文章の構成を考える力や、質問に答える対応力が身についたと感じた。
私は4年間のうち、ひとつ外に出ていって調査をしたりする授業を取りたいと思っていたので、社会フィールドワークを受講した。社会フィールドワークを通して、自分から積極的に動くことや、課題を考えるようになったと思う。文章に関しては、最後の報告書でも今までに指摘されてきた指摘をされてしまったので、大きく成長したとはいえないかもしれない。

調査報告書を名古屋市上下水道局殿に提出しました。(3/23更新)

2017/03/23

本事業の最終的な成果物である『名古屋市上下水道事業調査報告書~水道事業の効果的な広報のあり方~』が完成し、平成29年3月22日、名古屋市上下水道局に持参してお渡ししました。あわせて、平成29年度の事業の進め方等について意見交換を行いました。

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