大学概要【2021年度実施分】Mini Innovation Lab:キャンパス生活を対象にした問題解決プロジェクト

都市情報学部

Mini Innovation Lab:キャンパス生活を対象にした問題解決プロジェクト
実施責任者:田口 純子

名城大学ナゴヤドーム前キャンパスで学ぶ学生が、キャンパス生活を対象に自ら問題を発見し、その解決方法を提案・実行し、成果を発表します。学生にとって身近なキャンパスで実体験を積むことで、地域社会の問題解決に求められる観察力や実行力、多様な人材と協働・交渉する力、プロジェクトマネジメント等の基礎能力を培うことを目的としています。学内外の知の交流を促進し、地域社会に開かれたキャンパスづくりを目指します。

ACTIVITY

キャンパス生活のありたい姿を描き、身近な問題に取り組む

2021/12/07

2021年前期、都市情報学部田口ゼミナールの3年生が中心となり、キャンパス生活を対象にした問題解決プロジェクト「Mini Innovation Lab」を開始しました。

都市情報学部のある名城大学ナゴヤドーム前キャンパスは、多様な人・モノ・サービスが動く、まるで「小さなまち」。学生はそこで生活の多くの時間を過ごす主体です。そこで、まちづくりを学ぶ都市情報学部の学生たちが、その実践を身近に行うことができる場としてキャンパス生活を考えることになりました。

3チームに分かれて最初に取り組んだのは、自分たちにとってのキャンパス生活のありたい姿、ビジョンを描くこと。「学年・学部を超えて学生同士の交流を増やしたい」「大学周辺の地域とつながりたい」「リアルな学生生活の経験が少ない1・2年生が気軽に相談できるようにしたい」など、コロナ禍によって大きな影響を受けた学生生活に関する声が多く挙げられました。

その後、キャンパスの教職員や学生サポートに取り組む大学院生などの助言・指導を受け、それぞれのチームが取り組む問題やその解決方法を深めていきました。実際に実践に至ったのは「1・2年生が先輩と関わる交流会 ~先輩に聞いてみよう~」を企画したチームとなりました。大学院生や3・4年生の協力を得て、2日間・予約制の交流会を開催しました。チームメンバーは「来てくれた人たちは積極的に質問をし、それに答えていくことで少しずつ不安がなくなっていく様子が伺えた」と、企画を練るだけでなく、実行に移してみたことでより深い学びを得ていました。

企画検討の様子

交流会の様子

リアルな地域課題の解決をテーマにデザイン思考を学ぶ

2021/12/07

イベントチラシ

2021年夏、「Mini Innovation Lab」が主催し、都市情報学部の有志学生がリアルな地域課題の解決を考えながらデザイン思考を学ぶ「まちづくりサマースクール」を実施しました。
 
デザイン思考とは、デザイナーの思考プロセスを形式化し、課題解決策を生み出す思考法のこと。今回は、デザイン思考を用いて地域課題解決イベントを行うプロボノ団体「ワカサミ」にご協力いただき、都市情報学部の授業で課題提供をしていただく堀田本町商店街(名古屋市瑞穂区)の空き家活用を課題にしながら、2日間のオンライン・ワークショップを通して思考法を学んでいきました。
 
ワークショップのハイライトは、ペルソナ(人物像)の設定を通してユーザーも気づかない本質的なニーズ・課題を見つけること。学生たちは共感マップなどのフレームワークに沿ってペルソナの特性や思考・行動を掘り下げ、その人だからこそ響く問題設定や解決方法の提案を考えて発表しました。また、専門知識やスキルを活かして社会貢献に取り組む「ワカサミ」の社会人メンバーとの交流の時間も、貴重な経験となりました。
 
参加者からは「ここで学んだ思考法は、チームの対象ユーザー像のぶれを防ぎ、目指していく方向を合わせ、チームの士気を高めることに役立つ」との声。キャンパス生活を対象にした問題解決プロジェクトにも今回の経験を活かしていくことになりました。

デザイン思考を用いてプロジェクトの実践を具体化する

2021/12/07

2021年後期、ふたたび都市情報学部田口ゼミナールの3年生が集まり、キャンパス生活を対象にした問題解決プロジェクト「Mini Innovation Lab」に取り組みました。
 
2チームに分かれ、改めて自分たちにとってのキャンパス生活のありたい姿、ビジョンを描いた学生たち。前期と夏の経験を活かし、「ワカサミ」が提供するデザイン思考ワークショップのオンライン教材で学びながら、問題設定から解決方法の提案までの解像度を高めていきました。
 
ペルソナを設定し「自分たちがターゲットとする学生はキャンパス生活にこんな問題を抱えているのでは?」と仮説を立てた2チーム。ところが、キャンパス職員や学生にヒアリングをすると、考えていた仮説を見直さなければいけない場面も。小さなことから仮説検証を繰り返し、プロジェクト実践の確度を上げていきます。
 
現在それぞれのチームは「参加者の生の声を発信し、学部の魅力ある学びのプログラムを多くの学生に届けたい」「リアルな学生生活の経験が少ない1・2年生が気軽に先輩に相談できる環境を作りたい」という思いを持ち、キャンパスに関わるさまざまな人の理解や協力を得ながら、プロジェクトの実践を目指しています。

ヒアリングの様子

企画検討の様子

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ