大学概要【2021年度実施分】AIシステム構築体験プログラム

理工学部

AIシステム構築体験プログラム
実施責任者:田崎 豪

AIは、パソコンの中で動作させるだけであれば、簡単に利用できるようになってきました。しかし、パソコンの外の世界のデータをリアルタイムで取り込み、現実世界に働きかけるAIシステムを作ることは少し難しくなります。本プログラムでは、センサ入力をAIで処理してモーターを制御するシステムを構築する体験を通して、自身のオリジナルシステムを創造できるような技術者の育成を試みます。

ACTIVITY

AIで動かすモーター制御実習

2021/10/13

組み込みシステム2の講義内で、画像認識AIの認識結果を基にモーターを制御するシステムを作成する演習を行った。画像認識の基礎と、モーター制御の基礎だけを伝え、画像で何を認識させるか、認識結果からどのようにモーターを動かすかは、受講者の自由とさせた。

理想として作りたいものと現実の技術レベルとの差に苦しむ学生も多かったが、ボールを見つけて打ち返すバッターロボットや、明るさ判定装置など学生ならではの独創的なAIシステムを開発することができた。

バッターロボット

明るさ判定装置

AD/DA変換実習

2021/11/10

組み込みシステム1の講義において、コンピュータとハードウェアとの間の電気信号を送受信するため、AD変換とDA変換の仕組みを理解する実習を行った。これまで講義内で使用していた全てのマイコンに、信号を送受信するための端子を増設し、受講する全学生がオシロスコープ等を用いて信号を確認できるようになった。本実習により、AIのソフトウェアだけではなく、ハードウェアも含むシステムを作る基礎が理解できると考えている。

実習に用いたマイコン

講義の様子

センサ応用実習

2021/12/22

人感センサを使ったシステム

自由な発想でAIシステム開発ができるように、自分が使いたいセンサを選択してシステムを開発する、という実習を行った。講義内では、カメラ、モーターをマイコンに接続するシステムしか作らなかった。今回の実習ではカメラ以外のセンサを使用することで、より自分が作りたいシステムを実現する。人感センサを使ったシステムでは、人感センサを使って人がごみ箱を開けた回数をカウントするシステムを作り、人への環境意識を高めるといったものが作られた。距離センサを使用したシステムでは、物体までの距離に応じて車両の移動量を決めることができるようになった。今回の実習は、教えられたことだけではなく、広く自分で考えて開発することができる技術者の育成につながったと考えている。

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