大学概要【2018年度実施分】ラーン&アクション・フォー・國酒プログラム

農学部

ラーン&アクション・フォー・國酒プログラム
実施責任者:加藤 雅士

1.チャレンジ國酒プロジェクト
→『海外市場向け日本酒の企画・製造・マーケティング・販売』を4年間かけて実践する(2年目)。
2.美食とお酒の広場
→前年度に引き続きフォーラムを開催し、多様な関係者のつながりを生む場として機能させる
3.美食とお酒のツーリズム共同開発
→「美食やお酒」を中心テーマにしたインバウンドツーリズムを共同開発する。

ACTIVITY

第5回 フォーラム「美食とお酒の広場」開催(4/19更新)

2018/04/19

最初の挨拶をする農学部加藤教授

日本酒の国際普及をする上で関係する多様なテーマを元に、学生や多様な社会人が集まり、学習と交流を行う場として継続実施している「美食とお酒の広場」。今回は「食の安全をめぐる背景と国際規格の現状・展望」というテーマで、国際認証機関であるテュフズードジャパン株式会社 マネジメントサービス部の住谷貴子氏より地酒・農産品・加工品の流通や輸出を考える上で必要な食の安全をめぐる背景や国際規格の動向等について講義をいただき、質疑応答では、国際規格についての活発な議論が繰り広げられた。

テュフズードジャパン住谷氏の講義の様子

懇親会は直輸入されたドイツのモーゼルワインで歓談

酒米生産者・大嶋和則さんらを招き勉強会

2018/06/13

ラーン&アクション國酒事業では、学生によるフランス市場向けの日本酒の企画・製造・流通販売を進めるアクティブ・ラーニングのプログラムを進めております。

今年度は、テストマーケティングを進め、酒質や製品デザインなどの製品設計を進める傍ら、農家に協力いただき、酒米の生産に関わらせていただくことから始まり、冬には酒蔵さんに協力いただき、本格的な製品の製造を行います。

その第一弾として、安城で酒米の生産と育種をされている、農家の大嶋和則さん、野村浩二さんを招き、愛知の酒米生産について、肥料や農薬について、また農家の考え方や仕事について、お話を伺いました。

また、終了後には懇親会にもお越しいただき、親睦を深め、今年の酒米生産についての協力について、これからの農業について、生き方についてなど、貴重なお話をお聞きすることができました。

講話の風景

質問に答える大嶋氏と野村氏

酒米づくりのスタートアップ・安城田んぼアートイベントに参加

2018/06/13

先日の酒米に関する勉強会にお越しいただいた大嶋和則さんが会長を務める「安城田んぼアート」の田植えイベントに、プロジェクトメンバー10名で参加させていただきました。

当日、ご指導いただいたのは同じく安城市で米農家をされている神谷さん。

今回は、機械ではなく手植えを体験し、農作業の現場について学ばせていただく貴重な機会となりました。

大嶋さんからイベントの説明

神谷さんから現場での説明

指導をいただきながらの田植え

指導をいただきながらの田植え

プロジェクトチームとして本格始動

2018/10/01

昨年度、農学部、経営学部、日本酒研究会がそれぞれに動いていた國酒プロジェクト。
平成30年度は、商品の製造、マーケティング、販売準備等、より具体的に動いていくことが求められることから、まとまったプロジェクトチームとして、本格始動することとなりました。
普段打ち合わせをしていた教室形式の部屋から、会議室へ。
そして、これからテストマーケティングや製造工程への参加、海外視察研修など、「現場」や「顧客」に触れて、学びながら、より良い答えを導き出していくことになります。
プロジェクトチームは、ほぼ毎週木曜日、皆で集まって進捗の確認や議論を行います。

会議は学生の進行で進められます

情報整理技術も今後問われていきます

第6回 フォーラム「美食とお酒の広場」開催

2018/10/01

第6回のフォーラム「美食とお酒の広場」は、6月9日(土)、名古屋テレビ塔を会場に開催しました。
今回は、国の「ENJOY JAPANESE KOKUSHU プロジェクト」(通称「國酒プロジェクト」)の立ち上げにも参画され、名古屋では「中部からクールジャパン発信委員会」を立ち上げるなど、国内や中部圏内でも、海外への日本酒や食文化等の発信活動を指揮され、インパクトを残されたほか、パリのOECD、ロンドンのチャタムハウス(英国王立国際問題研究所)に赴任の際には、現地において、國酒の発信のための仕掛けを実践されてきた、名古屋大学客員教授の佐藤宣之氏をお招きして、『日本にいてもわからない日本(酒)の真実』というテーマでご講演をいただきました。
今回は、欧州での佐藤氏の経験も踏まえながら、極めて現実的な認識の共有をしていただいたほか、学生に対しても常に質問を投げかけていただき、刺激的な講演となりました。
また、参加者も清酒醸造蔵のみならず、公的機関の関係者の方々、様々な業種の方が中部内外から70名程度ご参加いただき、その後の懇親会も含めて、学びの多い機会となりました。

農学部加藤教授から最初のご挨拶

中部内外から70名程度が参加

フランスから来日中のCEEJAディレクター ヴィルジニ・フェルモー氏にプレゼンテーション

2018/10/01

学生が企画・製造・販売を行う実践型の学習として進められている「チャレンジ國酒プロジェクト」。7月12日には、来日中のアルザス欧州日本学研究所(CEEJA:Centre Européen d'Etudes Japonaises d'Alsace)ディレクターのヴィルジニ・フェルモー氏にお越しいただき、プロジェクトのプレゼンテーション、テストマーケティングに使用する試作品の日本酒の試飲、及び組み合わせの提案として企画されている古酒とスイーツとのペアリングを行いました。
また、このスイーツとのペアリングに際しては、名古屋文化短期大学製菓クリエイトコースの山田実加先生にご協力いただき、同学の学生さんが提案する3種類のスイーツとのペアリングをテスト、提案についての議論が行われました。
最後には、フェルモー氏のほか、加藤雅士農学部教授、お越しいただいた原田酒造の原田晃宏氏、国際唎酒師の吉田さき子氏にもアドバイスをいただき、一つずつ、現実的な提案に近づくプロセスを進んでいることを関係者が実感する機会となりました。

メンバーが國酒プロジェクトと企画について説明

試作品チェックについての説明をプロジェクトメンバーの研究生から

名古屋文化短期大学製菓クリエイトコースの学生からの発表

発表やテイスティングを終えてフェルモー氏からアドバイスをいただく

違いを知るための佐藤氏による日本酒の潮流とマーケティングに関する視察・レクチャー

2018/10/01

フランス向け日本酒の企画・製造・販売を行う國酒プロジェクト、日本において新たな潮流や先進的に取り組まれている酒販小売店、酒蔵のアンテナショプの動向を知り、それを国際マーケティングに生かすことを目的に、東京都内の酒販小売店・アンテナショップ等に視察に向かった。
今回は、OECDや英国王立国際問題研究所(チャタムハウス)等、海外経験も長く、国の国酒プロジェクト(正式には「ENJOY JAPANESE KOKUSHU」施策)の整備にも携われた、佐藤宣之名古屋大学客員教授に案内、及び解説をいただいた。
最初に見学させていただいた「中目黒伊勢五本店」は、名城大学日本酒研究会出身のOBが仕入等の責任者となっており、愛知の酒も随分と見ることができた。
学生からは、お酒のクオリティやラベル等も必要だが、人の縁により営業が展開されていくことが重要であるとの認識を持った等の感想があった。
また、パレスホテル東京の地下にある「はせがわ酒店パレスホテル東京店」や「獺祭Bar23」等の訪問に際しては、価値と価格を構築するための立地や商品の仕立てについて、実際に体感して得るものがあったなどの感想が学生より述べられた。
今回の知見を、参加できなかったメンバーにも共有し、今後のフランス向け日本酒の企画にもつなげていくことが期待される。

最初にガイダンスを行う佐藤氏

店舗やお酒のみならず立地の背景・意味についてもしっかり解説をいただく

訪問した獺祭Bar23の店構え

体感することから多くの気づきを得ることができる

アリアンス・フランセーズにてフランス人向けの試飲会(テストマーケティング)を開催

2018/10/01

大学生がフランス市場向けの日本酒を企画・製造・販売する、名城大学の國酒プロジェクト。
今回9月1日に、アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会、愛知フランス語圏、名古屋文化短期大学製菓クリエイトコースの皆さんの協力を頂き、名古屋周辺に在住のフランス人を対象にテストマーケティングとしての試飲会を行いました。
小さな反省点・修正点はあるものの、学生の事前の準備や協力、そしてアリアンス・フランセーズの皆さまやニコラ・ボーメール先生、山田実加先生のお力添えにより、素晴らしい会になりました。
そして、最後にはアリアンス・フランセーズ館長のオリヴィエ・サルヴァン氏から、今後も協力しますとのあたたかい激励のお言葉を頂きました。
今回を糧に、次は9月11日、ストラスブールでのテストマーケティング・試飲会に挑みます。

國酒プロジェクトのメンバー、松本さん(農学部2年)から企画のプレゼンテーション

テイスティングはアンケートを用意し、意見を回収します

学生同士の連携も機会を経るごとにブラッシュアップされていきます

フランス人からの質問に答えるのは國酒プロジェクトのメンバー、後藤さん(農学部2年)

最後にアリアンス・フランセーズ館長のオリヴィエ・サルヴァン氏から激励のご挨拶

第7回美食とお酒の広場『日本の酒、石川の酒、愛知の酒』ゴードン・ヘディ氏

2018/10/01

9月2日(日)に、日本酒を最も愛するアメリカ人の一人として知られる「豪呑」ことゴードン・ヘディ氏を招き、『日本の酒、石川の酒、愛知の酒』というタイトルでお話を頂きました。
アメリカ、オレゴンでの蔵の立ち上げから、福岡県、岐阜県、そして伝説の能登杜氏とされる農口尚彦氏が監修を務める石川県小松市の農口尚彦研究所で蔵人として酒造りを経験。
多くの現場を知るガイジンだからこそ気づく日本の地方の特色の違い、そして日本酒の魅力、国際普及をする上での機会と課題など、とても真心を込めてお話を頂きました。
現在、日本酒の著書の出版に向けて準備をしているゴードン氏、日本酒の最も魅力的なポイントは?との質問には「味」が一番、との回答。
また、地域により個性が出ることも、石川に行き、強く感じられたそうで、その多様性も楽しみの一つだと言います。
日本酒は十分に魅力的で力があるにも関わらず、ワインやビールほど広がるに至っていない現状ですが、それを広げていくためには多くの人々や分野の助けが必要だと、ゴードン氏は述べます。
ラベルの問題、和食とのペアリング以外での提案、日本酒のディテールを理解するための情報提供など、その中でゴードン氏は日本酒とガイジンをつなぐブリッジになることができれば、と思いを語られました。
次回の「美食とお酒の広場」は、ストラスブール(フランス)にて9月11日に開催予定です。

講義中のゴードン・ヘディ氏

アルザスワイン振興機関「CIVA(Conseil Interprofessionnel des Vins d'Alsace)」での研修【フランス・アルザス研修(1)】

2018/10/01

9月10日午前、フランス・アルザス研修の最初は、コルマールにあるアルザスワインの振興機関、CIVA(Conseil Interprofessionnel des Vins d'Alsace)にお邪魔し、マーケティングコンテンツマネージャーであるThierry Fritsch氏から、アルザスワインの背景にある物語、気候や土壌の話、ぶどう品種、品種に関連する食事との組み合わせについて、また品種や土壌の固有の味覚を楽しむための等級に関する話などお話いただきました。
また、最後にはRieslingとGewurtztraminerのグラン・クリュ、AOCのPinot Grisを解説を交えてテイスティングさせていただきました。
Fritsch氏の話を受けて学生は非常に印象を強く受け、日本酒を伝えて行く際に、醸造技術や単純な味覚のみならず、背景にある環境、食事との組み合わせの提案、楽しみを提供し価値や奥行きを与える制度設計など、多様な要素を統合し、マーケティングコンテンツとして構築することの重要性を実感し、そのための意欲を高めることになりました。
ビオなどの取り組みにも言及があり、単にアピールの材料という以上に、次世代にアルザスの大地と資産を残していくために取り組むという側面が強い、との興味深いお話を聞くこともできました。

会場はテイスティングができるセミナールーム

日本は成熟した重要な市場とFritsch氏

地形や地質の話がワインの多様性や価値につながるとの話も

積極的に質問する学生

最後にはテイスティングを交えて話の意味を実感する

ストラスブール大学・日仏大学会館で事業のプレゼンテーションとテストマーケティング【フランス・アルザス研修(2)】

2018/10/01

9月10日、午後からはストラスブール大学名誉教授で日仏大学会館(Maison Universitaire France-Japon)の館長でもあるLett Marie-Claire氏のご協力により、加藤雅士教授の日本酒と愛知の発酵食品の講演、学生によるプロジェクトの発表、またマーケティング調査としてのテイスティングを行いました。
今回も名古屋文化短期大学の協力により組み合わせのためのスイーツも提供し、反応を確認しました。
食後より食前酒として提案したほうが良いのではないかという意見や、酸味を特徴づけたものより香りが高いものが好まれたという傾向など、様々な意見や反応を得ることができ、学生の企画するフランス市場向けの日本酒の開発に関する技術的、提案方法に関する有益な気づきを得ることができました。
前回のアリアンス・フランセーズに続き、フランス人向けの発表やテイスティングは二回目となり、異国の地で限られた準備時間でありながら、発表の質やオペレーションの動きや連携も向上しており、まさに実戦を経て成長している姿が垣間見えます。

愛知の発酵食品の話をする加藤教授

学生のプレゼンの一部は外国語で発表

テイスティング語には様々な意見が寄せられた

学生の連携やオペレーションの質も向上

Lett Marie-Claire館長と

アルザスのワイン醸造場Jean Beckerでワインの工程を視察【フランス・アルザス研修(3)】

2018/10/01

9月11日、ぶどう栽培とワイン醸造の現場視察として、Zellenbergに立地するワイナリーJean Beckerを訪ねました。
実際の品種の栽培、グラン・クリュの畑の見学、ぶどうの圧搾、醸造の工程の説明を社長であるMartine Becker-Beck氏より説明いただきました。
学生はCIVAで知ることのできたマーケティングコンテンツの背景を、現実的な現場の取り組みとして深く知ることができたと同時に、多言語での案内やプレゼンテーションを行っているJean Beckerが、多くの海外顧客をツーリズムとしての「酒蔵見学」を通じて集客や販路拡大をしていることから、言語を理解し、使うことができることの価値についても理解することとなりました。

Jean Beckerの農場にて

生産工程の見学

醸造設備や工程を Martine Becker-Beck氏より説明いただく

ワイン畑の見える丘から

レストランAu Trotthsにおける試作品の試飲提供【フランス・アルザス研修(4)】

2018/10/01

9月11日のお昼には、日本の食文化の影響を大きく受け、アルザス料理との洗練された料理の数々を提供する、Riquewihrという町にあるレストランAu Trotthsにお邪魔し、オーナーシェフであるPhilippe Aubron氏との対話の中で日本酒の提案とご意見をいただきました。
今回、本研修に多大なるお力添えを頂いたアルザス欧州日本学研究所(CEEJA)のディレクターであるVirginie Fermaud氏、また実質的なコーディネートを頂いたCEEJAのAurélien Anthony氏にも同席頂き、現実的で有意義、かつ課題を突き付けられるフィードバックを、美味しい食事を頂きながら得ることができました。

メニューの一つ一つがマーケティングの参考になる

スパークリングや柚子酒など軽いものが好まれると Aubron氏

enter INRA Grand Est-Colmar(フランス国立農学研究所・グランテスト−コルマール研究センター)での学術交流【フランス・アルザス研修(5)】

2018/10/01

9月11日の午後からは、Center INRA Grand Est-Colmar(フランス国立農学研究所・グランテスト−コルマール研究センター)を訪れ、日仏の農学及び醸造学に関する学術交流を行いました。
最初にセンター長のFrédérique Pelsy氏より、INRA Colmarの事業について説明があり、その後、名城大学の学部生から日本酒の醸造プロセスに関する説明と、大学院生からカーネーションより抽出された酵母(名城大学の「華名城」に使用されている)の発酵過程における働きについて発表を行い、特に清酒酵母の働きについて、大きな関心を集めました。
その後INRA Colmarの研究者より、ワインのぶどう品種により発せられる香気成分の分析と、その科学的・遺伝子的解析と応用について、また害虫、及び菌に対抗するためのぶどう品種の改良に関するプロジェクトの遺伝子的な解説とプロジェクトスキームに関する発表がありました。
学生達は、日本酒を取り巻く研究との類似点と相違点を感じた上で、プレゼンテーションに関する課題と成果を認識することになりました。
また、15年という長期的期間で、害虫・菌に対する農薬の過剰使用という社会的課題から、基礎・応用・実用化という流れに対し、外部機関との連携も含めて遂行していくINRA Colmarのプロジェクトに、日本との環境やアプローチの違いを感じ、大きく刺激を受けたようでした。

Frédérique Pelsy氏よりINRA Colmarの事業説明

研究生より「華名城」の酵母の機能について発表

ぶどうの香気成分に関する研究の発表

分析機器・研究設備の見学

ユネスコ本部・レセプションパーティーでPRとテストマーケティング

2018/10/01

9月21日に、フランス・パリのユネスコ本部で行われた、能とファッションのパフォーマンスイベント『はごろも』でのレセプションパーティーで、フランスの重要な市場となるパリにおける事前のPRとテストマーケティングを行いました。
同イベントは、NPO法人美・ジャポンとユネスコ日本政府代表部が主催するもので、レセプションパーティーにはユネスコの要人、各国ユネスコ大使、そのほか関係機関の要人をはじめ、150名ほどの方々が参加され、名城大学國酒プロジェクトでは会場にブースを設け、現地の方に提供と情報収集を依頼。来年の販売に向けた事前のアピールや有益なフィードバックを得ることができました。
今回は企画中の商品サンプルの一部を提供し、
- 甘口だ
- ソフトな口当たり
- 梅酒でもなく甘酒でもなく
- 透明でなく色がクリーム系だ
- 食事とのマリアージュよりもデザートとの相性が良さそう
- ソーダと割ってアペリティフに
など、様々な意見が寄せられ、今後の商品開発や提案方法などに活かしていく予定です。

華名城のボトルにて提供

お猪口や木枡での提供

会場は150名の来客で賑わった

日本酒に対する関心も高く皆が興味深く味わう

愛知県食品工業技術センター伊藤彰敏先生による唎酒指導

2018/10/01

9月27日は愛知県食品工業技術センター・発酵バイオ研究室の伊藤彰敏氏にお越しいただき、学生たちに愛知県の米品種、及び酵母に関する講義と唎酒のご指導を頂きました。
アルザスでは、CIVA(ワイン振興機関)で、ワインの味覚の特色や食とのマリアージュを詳細に整理し、マーケティングコンテンツとして活用されている事例を目の当たりにしましたが、先ずは酒を唎き、香りや味覚の特色を捉え、判断する方法について、学ぶことができた貴重な機会となりました。
伊藤先生、ありがとうございました。

熱心に解説をしてくださる伊藤先生

全体から

ご提供いただいた資料

学生の実践

協力蔵[原田酒造]へのプレゼンテーション

2018/12/19

学生が企画するフランス市場向けの製品の製造協力をいただく「原田酒造合資会社」の原田晃宏氏(代表社員)、今泉克康氏(製造担当)に対し、「國酒プロジェクト」の今年度のリーダーである阪野里帆、次年度リーダーの後藤美和が同社に訪問し、今日までに思案してきた企画(製品コンセプト、対象顧客、製品仕様、販売方法等)についてプレゼンテーションを行い、1月中旬から製造開始予定のお酒について打ち合わせを行いました。
酒造責任者の今泉氏からは、企画への賛同やターゲット設定に対する興味を持っていただきながらも、実際の製造の目線から見直しやより詳細の検討について、依頼と指導をいただきました。
この2年間を通じ、学生は「プロセスを辛抱強く歩み続けること」「様々な点・不確実要素をつなげて全体をクリエイトしていくこと」「様々な機会での学習を活かし自信を高めていくこと」について大きな学びと経験を得ることができ、企画もより現実的になりました。
今後、今回の指導を基にした製品仕様の再検討、1月8日に予定されている愛知県食品工業技術センター発酵バイオ研究室へのプレゼンテーションと指導を経て、1月中旬から醸造が始まる予定です。

代表阪野の発表:説明資料の作成や説明もブラッシュアップされた。

酒造責任者の今泉氏からプロとしての意見と熱心な指導をいただく

いよいよ精米へ。

2018/12/25

学生が企画するフランス市場向けの日本酒製造のため、今年出来上がった酒造好適米「夢吟香」が、生産いただいた農家の大嶋さんから、精米でご協力いただく愛知県食品工業技術センター発酵バイオ研究室の伊藤さんの手へと渡りました。
先日の学生との打ち合わせ通り年内に精米が行われ、1月に原田酒造へと運搬、そして待望の酒造りが始まります。
新酒としての完成は3月後半、貯蔵後の出荷は9月頃の予定です。プロジェクトの学生たちのテンションもさらに上がります。

出来上がった酒造好適米を提供いただく農家の大嶋さん

愛知県食品工業技術センターの協力で精米が始まる

世界コスプレサミット(WCS)事務局へのプレゼンテーション・打ち合わせ

2019/01/17

1月4日、学生が企画するフランス市場向けの日本酒の企画・製造・販売に際し、日本のサブカルチャーの愛好家に対し幅広いネットワークと求心力を持つ「世界コスプレサミット」事務局へ訪問し、企画に対する助言、及び事業の連携協力に関する打ち合わせを行いました。
1月8日には、愛知県食品工業技術センター発酵バイオ研究室への企画・及び酒質に関する打ち合わせを行い、それを経て、いよいよお酒の製造が始まります。

企画の説明をするプロジェクトリーダーの阪野さん(農学部3年)

WCS事務局の堀田さんと

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ