大学概要【2019年度実施分】豊かな人間関係力を育む「教職自主ゼミ」の構築

教職センター

豊かな人間関係力を育む「教職自主ゼミ」の構築
実施責任者:曽山 和彦

教職履修学生が、主体的な学びを通して、「教員採用試験に合格する」「人間関係力豊かな教員になる」という目標に向かえるよう、同学年・異学年のつながりを重視した自主ゼミを実施する。2年~4年までの各学年から10名を定員としてゼミ生を集い、よりよい活動の構築に力を注ぐ。具体的には、前後期とも各10回、毎回100分のゼミ活動により「学びのコミュニティ」を学内に創り上げる。また、ゼミOB教員との実践交流の場として年3回の「学びの夕べ」、年1回の「オープンゼミ」を開催し、教職を目指す「学びのコミュニティ」の質をさらに高めるように努めていく。

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ACTIVITY

第1回「ゼミ+α 学びの夕べ」<7/6(土).15:30-19:00.K261教室・屋外>

2019/07/12

 教職履修学生が、主体的な学びを通し、「人間関係力豊かな教員になる」という目標に向かえるよう、同学年・異学年のつながりを重視した自主ゼミを実施している。そのゼミ活動の一環として、ゼミOB教員の声(採用試験に向けて&学校現場の実際)を聴く機会;「第1回学びの夕べ」を開催した。<7/6(土).15:30-19:00.K261教室・屋外.参加者11名>
 2名のOB教員の講話の後、屋外(正門広場)でのシェアリングを行った。講話をしたOB、梶涼太さん(塾講師)の感想は次のようなものであり、本ゼミの売りである「縦の関係」を通じて後輩の学びを後押しすることに喜びを感じていることがうかがえる。 

<講話者;ゼミ2期生(2016年3月法学部卒業)梶涼太さんの感想>
 本日はありがとうございました。シェアリングの中でもらった学生たちの言葉と、私が発表準備をする中で「このように響いてほしい」と考えていたことが一致していたことを嬉しく思います。3年生は、素直で力のある子たちだと感じました。神奈川にいた3年間ではオープンゼミ以外に参加する機会がとれなかったので、今後はできるだけ多くの活動に参加したいと思います。本当にありがとうございました。また、夏のオープンゼミよろしくお願いします。

OB教員の講話1;ゼミ2期生の梶涼太さん(法学部卒、塾講師、元公立中学校教諭)から、学校現場の実際について具体的な60分の講話を聴いた。

正門広場でのシェアリング;OB教員の講話を受け、質問や気づいたこと・感じたことを自由に語り合った。

正門広場での集合写真;教育に対する強い志をもつ先輩と後輩が学び合った後は、皆がとてもよい笑顔でパチリ!

出雲市立大社中学校区研修への参加 <7/1(月).9:00-17:00>

2019/07/18

 実施責任者(曽山)が実践研究のスーパーバイザーを務める出雲市立大社中学校区研修会にゼミ代表学生2名(経済学部3年.松元春菜、長澤佐映)が参加した。「人間関係力豊かな教員になる」という目標に向け、学校現場の実際(授業、現職研修)に触れることは、学生にとって貴重な経験となる。以下、参加学生の事後レポートの一部を紹介する。

<参加学生の事後レポート>今回、島根県出雲市を訪れ、大社中学校のだんだんタイムを見るという貴重な経験をすることができた。ほとんどのクラスのアドジャンを見ること・その後の曽山先生の講演会にも先生方とグループを組みお話を聞くことができ、とても有意義な時間になった。その中で多くのことを学び、感じることができた。その中で今後大事にしていきたいと思うことが三つある。 第一に、一枚岩になることの大切さだ。大社中学校でのだんだんタイムは、大社中学校の中だけの話ではなく、三つの小学校と連携して、校区全体として取り組んでいた。それは単純かもしれないが、大変難しいことである。また、その力はとても凄まじいものになるのではないかと感じた。私自身は曽山先生の講義で構成的グループエンカウンターに出会ってから2年強だが、この短期間でも自己肯定感が上がり、以前より自分というものを理解できるようになった。それを今の小学1年生は、小学校6年間、中学校3年間と合計9年も構成的グループエンカウンターに関わることになる。9年間も続ければ自己肯定感が高く、周りのことも受け止めることができる生徒が育っていくと感じる。また、中学校の頃にほかの小学校から集まった子達とアドジャンが自然とできるというのはとても安心感があるのではないだろうか。その安心感で中一ギャップは少なくなるのではないだろうか。一枚岩になるということは、学校全体が一枚岩になるということも大切だが、学校を超えて他校ともいっしょになって取り組むというのは力が非常に強くなると感じた。(中略)今回大社中学校を訪れ、多くのことを吸収することができた。また、自分の中にある教師になりたいという思いが強くなった。 私が教師になった際、他の先生とも協力して一枚岩になること、クラスの雰囲気をよくすること、生徒との信頼関係を築くことを大切にしていきたい。また、実際に教師になって、先を迷った時は今回のことを思い出し原点に戻れたらいいと考える。大社中学校での時間は非常に濃く有意義な時間となった。このような経験ができたことは曽山先生を始め、授業を公開してくださった大社中学校の先生方のおかげである。そのことに感謝してこれからも教職の勉強に取り組んでいきたい。

<写真1&2>全体研修会;実施責任者(曽山)による全体研修会の様子。かかわり活動の意義とそれを支えるカウンセリング理論について、参加学生、80名を超える校区の小中学校教員が真摯に学んでいる。演習を取り入れた研修は、教員同士の関係づくりにも寄与し、「校区一枚岩」に向けた基盤になると感じた。

写真1

写真2

2019オープンゼミ(8/11(日).瀬戸市「瀬戸蔵」.13:00-17:00)

2019/09/10

 本自主ゼミ(曽山ゼミ)は現在7期生(現3年)が中心となり、「教職学びのコミュニティ」として活動を展開し、まもなく8期生(現2年生)が加入する。同学年の「横のつながり」はもちろん、OBも含めた異学年の「縦のつながり」が太いのも本ゼミの特徴である。その「縦のつながり」を確認し、さらに太くすることをねらったイベントが、毎年「山の日(8/11)」に開催している「オープンゼミ」である。現役ゼミ生が会の企画・運営にあたり、今年の「2019オープンゼミ」は4回目の開催となった。東海3県はもちろん、神奈川、静岡、兵庫からのOB参加もあり、当日は1期生3名、2期生4名、3期生6名、4期生2名、5期生2名、6期生7名、7期生6名の計30名のゼミ生が集う、活気ある会となった。「歴代ゼミ長の15分スピーチ」「グループワーク」「全体シェアリング」を通して、今年もまた現役ゼミ生は先輩からの「学びのバトン」を受け継ぎ、教職への思いをより強くもつことができたのではないかと思われる。

<3期ゼミ長・杉本健太さん(2017年3月法学部卒業.現在兵庫県私立高等学校教諭)の感想>
 今日はオープンゼミ、懇親会等お世話になりました。毎年この日を楽しみにしています。後輩たちのスピーチや曽山先生の最後の言葉等、勉強になることばかりでした。経験を知恵に昇華するという話もすごく良かったです。また来年も参加させていただきたいと思います。本当にありがとうございました!

歴代ゼミ長集合;初代から7代までのゼミ長の集合写真。皆、頼もしいリーダーばかり。

歴代ゼミ長の15分スピーチ;写真は7期ゼミ長・松元春菜さんのスピーチ風景。先輩たちから受け継いだ学びを大切にしていることを現在のゼミの様子として紹介。

全体シェアリング;30名全員が円形になって座り、半日の活動を通して気づいたことや感じたことを自由に語り合った。皆が「スリム・シンプル」に語る様子に、成長を強く実感。

全員集合写真;会場「瀬戸蔵」の前での集合写真。曽山ゼミが良き「学びのコミュニティ」として、現役・OBの「居場所」になりつつあることが素直に嬉しい。

第2回「ゼミ+α 学びの夕べ」<10/19(土).15:30-19:00.S-209>

2019/11/15

 教職履修学生が、主体的な学びを通し、「人間関係力豊かな教員になる」という目標に向かえるよう、同学年・異学年のつながりを重視した自主ゼミを実施している。そのゼミ活動の一環として、ゼミOB教員の声(採用試験に向けて&学校現場の実際)を聴く機会;「第2回学びの夕べ」を開催した。<10/19(土).15:30-19:00.S-209教室 参加者21名>
 2名のOB教員の講話の後、全体でのシェアリング(振り返り)を行った。講師の一人、亀川智仁さん(ゼミ1期生)、参加者の一人、柳田泉さん(法学部4年)の感想は次の通りである。OBから後輩たちに「学びのバトン」を渡す本「夕べ」が非常に良い形で機能している様子がうかがえる。 

<講話者;ゼミ1期生(2015年3月法学部卒業)亀川智仁さんの感想>
 学びの夕べでは、改めて曽山ゼミの素晴らしさを感じました。一人一人が教員を目指して学ぼうとする意欲が感じられ、話をしている私の方に熱意が伝わってきました。そうした場があるのはとても心強くありがたいことです。

<参加者;ゼミ6期生 法学部4年 柳田泉さんの感想>
 学びの夕べに参加する度に、OBの先生方の話を聞く機会があるこの環境が幸せなんだなと感じます。現場の話には、よい話、よくない話のどちらもありましたが、将来、教員生活を送る上で自分の身にも起こり得ることだと思います。学生のうちからこのような機会を大切にして自分の引き出しを1つでも多く持ち、来年の4月を迎えたいと思いました。

OB教員の講話;ゼミ3期生の池田広大さん(経済学部卒、名古屋市立中学校社会科教員)から、学校現場の実際と採用試験の勉強法について60分の講話を聴いた。

意見交換;OB教員の講話を受け、質問や気づいたこと・感じたことを自由に語り合った。

シェアリング;大きな円になり、「学びの夕べ」全体を振り返り、気づきを語り合った。

第3回「ゼミ+α 学びの夕べ」<1/25(土).15:30-19:00.S-409>

2020/02/05

 教職履修学生が、主体的な学びを通し、「人間関係力豊かな教員になる」という目標に向かえるよう、同学年・異学年のつながりを重視した自主ゼミを実施している。そのゼミ活動の一環として、ゼミOB教員の声(採用試験に向けて&学校現場の実際)を聴く機会;「第3回学びの夕べ」を開催した。<1/25(土).15:30-19:00.S-409教室 参加者17名>
 OB教員(ゼミ1期生、多和田葵さん、名古屋市立若宮商業高等学校教諭)の講話;「採用1年目に留意すること」の後、全体でのシェアリング(振り返り)を行った。会には、多和田さんの学部ゼミ指導教授であった渋井康弘先生も出席してくださり、「多和田さんの成長ぶりに感無量」とのご感想もいただいた。4月から教壇に立つ犬塚偉大くん(経済学部4年)の感想は次の通りである。目指すべき教員の姿を、身近なOBから見せてもらえる後輩としての喜びが伝わってくる。

<参加者;ゼミ6期生 経済学部4年 犬塚偉大くんの感想>
 多和田さんのお話、とにかくキラキラと輝いている先輩の姿に春から教壇に立つ自分のことを思い浮かべながら聴かせていただきました。「1年目に留意すること」のお話は、生徒とのかかわりに関し、「常に意識をしていないと忙しさが勝ち、かかわりが薄くなってしまう」と教えていただき、生徒としっかり向き合うことの大切さを学びました。お話をうかがい、担任として様々に忙しい中でも常に生徒のことを第一に考え、かかわっていく先輩の姿が最高にカッコよいと感じました。そして、何より、先輩が充実した教員生活を送られていることが伝わり、先輩のように素晴らしい教員となれるよう、4月から頑張っていきたいと思いました。

学部ゼミ&教職自主ゼミの指導教授二人と卒業生の多和田葵さん。多和田さんは、「専門性という太い柱をもつ名城育ちの教員」として、ゼミで学ぶ学生にとってのロールモデル。

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