大学概要【2019年度実施分】超高齢化社会を見据えた患者・家族との医療コミュニケーションの実践:学部を超えた模擬体験を通した連携教育
薬学部
医療に於いて様々な職種が共に学び合う多職種連携教育の必要性が益々高まっています。その中で、医療における薬の専門家を目指す薬学部生と心理・社会コミュニケーションを専攻する人間学部生が共に集い学び合う機会を企画します。医療において患者さんは身体症状のみならず心理的、社会的苦痛を抱えている場合も多く、様々な苦痛を理解するためにはコミュニ―ケーション能力が必須となります。「医療コミュニケーション」をテーマに学生同士の活発なディスカッションが将来の多職種連携に繋がることを期待します。
ACTIVITY
学部を超えた多職種連携教育:統合失調症の理解とSGD(活動報告1)
2019/12/09
2019年9月9日10時-12時、名城大学薬学部の八事キャンパスにおいて、本学内で初となる、他学部との多職種連携教育の一環として、薬学部生教育講座を実施しました。
『統合失調症の理解とSGD』
統合失調症の理解と薬学的管理と題した講座に、薬学部5年次生9名が参加しました。超高齢化社会を見据えた患者・家族との医療コミュニケーションの実践において、高齢者のみならず高齢者を支える生産性の高い年代でも問題となっている精神疾患である統合失調症を本講座で取り上げました。本講座の目標として、①統合失調症の病態と薬物治療の理解を深めること、②患者と良好なコミュニケーションを図ることにより薬学的管理を円滑に実施するための素養を養うこととしました。最初に統合失調症の疫学、病態、診断、薬物治療の概要と、対応する上での注意事項について講義を行いました。次に、実際の患者に即した模擬症例のシナリオに基づいて、薬学的管理のポイント、薬剤師としてどのように患者と関わるかについてグループディスカッションを行いました。
講座のスケジュール:
オリエンテーション→統合失調症の理解→薬学部生用シナリオの説明→グループディスカッション
学部を超えた多職種連携教育:模擬患者養成ワークショップ(活動報告2)
2019/12/09
2019年9月9日9時30分-12時、名城大学薬学部の八事キャンパスにおいて、本学内で初となる他学部との多職種連携教育の一環として、人間学部の学生に対し模擬患者養成ワークショップを実施しました。
『模擬患者養成ワークショップ』
人間学部3、4年次生10名が参加しました。将来の医療系職種として公認心理師へと繋がる可能性のある人間学部の学生は、将来相談者として関わる可能性の高い医療消費者です。本ワークショップの目標として、患者の役割を疑似体験することにより、①患者や家族の思いを理解し、より良好なコミュニケーションを図るための素養を培うこと、②患者や家族の思いを理解した上で他の医療職種との良好なコミュニケーションに繋がる素養を養うこととしました。
ワークショップのスケジュール:
オリエンテーション→模擬患者の説明→シナリオの説明→模擬患者シミュレーション①→フィードバック①→模擬患者シミュレーション②→フィードバック②
学部を超えた多職種連携教育:多職種合同ワークショップ(活動報告3)
2019/12/09
2019年9月9日13時-17時、名城大学薬学部の八事キャンパスにおいて、本学内で初となる、他学部との多職種連携教育を実施しました。
『多職種合同ワークショップ』
対象学部は、薬学部と将来の医療系職種として公認心理師へと繋がる可能性のある人間学部との多職種合同ワークショップを開催しました。薬学部5年次生9名、人間学部3、4年次生10名の計19名で実施しました。
本合同ワークショップの目標として、薬学生は将来の医療者としての薬剤師の役割、人間学部生は患者の役割を疑似体験するロールプレイを通して、①お互いの職能を相互理解し協働できる素養を培うこととしました。また、課題事例に含まれる医学薬学的問題のみならず、心理社会的問題や問題解決策としての対応方法および必要な医療資源の活用方法等についての議論を通じて、②医療において多職種との積極的なコミュニケーションを図りながら患者・家族を含め連携することの必要性を理解することとしました。
ワークショップのスケジュール:
オリエンテーション→アイスブレイク→ロールプレイ①→ロールプレイ②→多職種でのグループディスカッション→発表とまとめ