大学概要【2017年度実施分】医療系学生におけるチーム基盤型教育の実践プロジェクト

薬学部

医療系学生におけるチーム基盤型教育の実践プロジェクト
実施責任者:亀井 浩行

 学生が主体となって、地域の医療系大学との連携によるプロジェクトベースの教育プログラムを実践します。地域医療で抱えている課題を学生に提示し、多種の学部・学科の医療系学生が垣根を越え、グループワークを介して「学びのコミュニティ」を構築することを目的とし、本学を含む各大学教員が協働して、災害医療や住民健康問題などの地域に密着したテーマを抽出・提案し、これを受けて各医療系学生が混成の小数グループを編成し、協働で問題解決に向けたグループ討議・発表を計3日間で行います。
 今回のテーマは「認知症~もしあなたの家族が認知症になったら~」です。

ACTIVITY

藤田保健衛生大学での多職種連携教育が始まります!(5/30更新)

2017/05/30

 昨年度に引き続き藤田保健衛生大学での多職種連携教育の一環として、「アセンブリⅢ2017」がいよいよ始まります。本学の薬学5年生23名が6月7日、16日、23日の3日間にわたり、この授業に参加します。本学の学生が、藤田保健衛生大学の医学生、看護学生、リハビリテーション学科生、臨床検査学科生、放射線学科生、臨床工学学科生、医療経営情報学科生及び日本福祉大学社会福祉学科生との混成チーム(5~6名で1チーム)をつくり、チーム基盤型学習(TBL)という授業形態で、今年のテーマである「~認知症の方とご家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには~」の課題に取り組みます。参加学生は総勢584名と、大規模な授業を展開します。本日はこの授業に先駆けて、本授業の趣旨、スケジュール、授業形態、予習事項などについて説明会を開催しました。参加した学生はこれからの他学部の学生とのディスカッションに緊張気味でしたが、高齢化とともに2025年には高齢者の5人に1人が認知症という大きな社会問題となる本課題に向けて意欲的な表情を浮かべていました。

多職種連携教育の第1日目が行われました!(6/8更新)

2017/06/08

 藤田保健衛生大学での多職種連携教育の一環として、「アセンブリⅢ2017」の第1日目が本日(6月7日)行われました。本学の薬学5年生23名が一人ずつ多職種の学生チーム(5~6名で1チーム、計98チーム)に入り込み、各自予習してきた内容の確認課題を解き、アイスブレイク後、確認課題をチームで解く作業(TBL:チーム基盤型学習)を行いました。その後、応用課題として、「認知症の事例の問題点と解決策」について、各自が思案した内容の中から意見を出し合い、次にこの意見を反映させ、次の応用課題である「事例の認知症の方とそのご家族に対して、自身の職種として支援できることや他の職種に求めることは何か」について、各チームで話し合い、「5年前の症状が悪化する前に認知症の方やご家族にどんな支援ができたか」について発表し合い、本日は終了となりました。次回(第2日目)は、「~認知症の方とご家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには~」の課題に向けて各チームがポスター作成を行います。参加した薬学生からは、「いろんな学生と打ち解けて話ができ、とても新鮮で楽しむことができた」、「いろいろな視点での意見があり気づかされることが多かった」、「事例の中に出てくる薬について説明するとチーム内から称賛された」などの感想が聞かれ、「次回の他学部の学生とのディスカッションが楽しみ」と全員意欲的な表情を浮かべていました。

薬学部前から貸し切りバスで藤田保健衛生大学に出陣!

自己紹介で盛り上がる学生たち

自己紹介で盛り上がる学生たち

チーム内で活発に討議する薬学生

チーム内で活発に討議する薬学生

全体発表でチームを代表して説明する薬学生

多職種連携教育の第2日目が行われました!(6/20更新)

2017/06/20

 藤田保健衛生大学での多職種連携教育の一環として、「アセンブリⅢ2017」の第2日目が本日(6月16日)行われました。今回は、第1日目に各グループで話し合いを行ったテーマをもとに、応用課題「~認知症の方とご家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには~」に向けて、実際に各グループが具体的な目標を立て、いつ、どこで、だれが、どうやってその目標を達成するかの計画を立案しました。学生たちはそれぞれの立場で互いに議論し、発表用のポスターを作成しました。ポスター作成後、各グループの代表者が11ブロック(1ブロックにつき9-10グループ)に分かれ、課題に向けた取り組みのテーマとその内容について発表し合い、ブロック毎に最終日(第3日目)に発表するグループを各グループが投票を行い、最終的に11グループが選出されました。本学の薬学5年生23名が各グループに分かれ奮闘し、その内、薬学生が混ざっている1グループが選出されました。薬学生が混ざっているグループの発表テーマは、「在宅療養の継続に向けて」についてであり、次回(6月23日),2000人収容可能なフジタホール2000でポスターを使って発表します。発表会には今回参加した全学生と全教職員に加え、豊明市高齢者福祉課、豊明市南部地域包括支援センター、ボランティアとよあけ、東郷町役場、豊明市三崎町(老人会)の方々も招待され、活気あふれる発表会になるものと期待しています。今回、参加した学生からは、多職種の学生が混在していることから、「いろいろなディスカッションができた」との声が聞かれました。今回のアセンブリの授業では、藤田保健衛生大学、同病院、各種関連施設を統括する藤田学園 小野雄一郎理事長、星長清隆学長が視察され、学園を挙げて多職種連携教育に取り組まれている姿勢に感銘しました。

グループの中でディスカッションに積極的に参加する薬学生

グループを代表して他のグループに発表する薬学生

多職種連携教育の第3日目(最終日)のグループ発表が行われました!(6/26更新)

2017/06/26

藤田保健衛生大学での多職種連携教育の一環として、「アセンブリⅢ2016」の3日目(最終日)が本日(6月23日)行われました。今回は、2000人収容可能なフジタホール2000にて、2日目で選抜された11組のグループがそれぞれ「~認知症の方とご家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには~」について発表し、質疑応答を受ける形式で行われました。発表に先立ち、大槻眞嗣アセンブリセンター長から、大会のご挨拶があり、大槻センター長から各発表のグループ毎に表彰が行われました。発表順は「日常生活・家族支援強化」、「環境づくり」、「ターミナルケア」、「医療・介護サービス体制」に関連するテーマにわかれ、それぞれ活発な質疑応答が行われました。参加された実際現場で担当されている豊明市高齢者福祉課、豊明市南部地域包括支援センターの看護師や介護士の方々からは、「学生ならではの視点で、認知症の方々の環境づくりなどの斬新な試みがすばらしい」との意見が聞かれ、認知症の方々の尊厳を保持した支援と地域住民への啓発などの具体的な取り組みに非常に興味を抱かれていました。
 今回、全体の98チームの中で3日間の授業で「認知症の方々とそのご家族に何ができるか」について、各学科の学生たちが真剣に意見を出し合い、非常に有益な成果をあげることができたと強く感じました。一方、本学の薬学生は他大学の学生とディスカッションを行う中で、圧倒され戸惑う場面もあり、低学年からの多職種連携教育の実践の必要性など新たな課題も見えてきました。
 今後、今回参加した約600名もの医療-介護・福祉の専門分野の学生たちがそれぞれの専門職に就いた時、この学科の枠を超えたチームが協働して医療に貢献されることを切望します。最後になりましたが、今回、名城大学から薬学生が藤田保健衛生大学での多職種連携教育(アセンブル3)に参加する機会を与えていただきました大槻アセンブリセンター長、中村副センター長をはじめ多大なご尽力いただきました藤田保健衛生大学の教職員の方々に心より感謝申し上げたいと思います。

発表会に先立ち、ご挨拶される大槻アセンブリセンター長

発表会の司会を務められる中村アセンブリ副センター長

発表会に参加した薬学生たち

発表前に舞台上で表彰を待つ多職種の学生たち

発表する薬学生が混ざった多職種チーム

他の発表チームに積極的に質問する薬学生

全体の発表終了後、感想を述べる薬学生

全体の発表終了後、講評をする筆者

3大学全体から選抜され、表彰される発表チーム

発表会終了後、名城大学に戻り記念写真に納まる参加した薬学生と教員

多職種連携教育のグループ発表への学生投票が行われました!(11/27更新)

2017/11/27

藤田保健衛生大学での多職種連携教育の一環として、特別授業「アセンブリⅢ2017」が6月に3日日間の日程で行われました。今年度の課題は「認知症の方とご家族が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには」であり、今後の高齢者医療・福祉において重要な問題です。この特別授業には藤田保健衛生大学の医学生、看護学生、リハビリテーション学科生、臨床検査学科生、放射線学科生、臨床工学学科生、医療経営情報学科生及び日本福祉大学社会福祉学科生との混成チーム(5~6名で1チーム)の計98チーム(約600名の学生参加)が参加し、本学からは薬学部5年生23名が参加しました。この課題において、実際に各グループが具体的な目標を立て、いつ、どこで、だれが、どうやってその目標を達成するかの計画を立案し、発表しました。最終日(第3日目)に発表グループとして11グループが選出され、全参加学生の投票により、98チームの中から、本学の西川さんのグループの取り組み「在宅療養の継続」が最も高く評価され、第1位に選出されました。西川さんは「いろいろな専門職の学生さんたちと有意義な議論ができた」と感想を述べていました。

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