大学概要【2016年度実施分】地域のまちづくり活動(地域特性を活かしたまちづくり)

理工学部

地域のまちづくり活動(地域特性を活かしたまちづくり)
実施責任者:谷田 真

本プログラムは、地域住民や行政と連携をとりながら、建築学科の複数の研究室が主体となり、それぞれの地域の特性を活かしたまちづくり活動の一端として、調査研究やワークショップ、提案の制作やイベントなどを実施するものである。2016年度は以下の二つに取り組む。
① 多治見駅前商店街の活性化とその周辺地区のまちづくり(多治見市)
② 「防災ビル」のリノベーション提案を軸とした犬山城下町南部の活性化とまちづくり(犬山市)

ACTIVITY

地域のまちづくり活動~多治見駅前商店街の活性化とその周辺地区のまちづくり~

2017/01/18

まちめぐりマップ

多治見市内にある魅力をフィールドワーク(2016年4月23日)
2015年度から進めていた観光ルートマップづくり。これまでのフィールドワークの成果をまとめる意味で、再度、フィールドワークを実施し、マップとして仕上げの段階としました。この最終チェックを踏まえ、はがきサイズのマップを制作。今年度開館する多治見市モザイクタイルミュージアムで配布し、広く公開する予定です。

多治見市内にある空き家の調査、清掃を実施しました!(2016年4月30日)
ここは、以前、タイルをモザイク状に貼り込む作業を行っていた工場(通称、貼り場)であったが、廃業と同時に空き家となっていた。今回、近傍に多治見市モザイクタイルミュージアムが開館することを契機に、この空間にもスポットを当てることとなり、展示スペースとしてコンバージョンすることとなった。その提案・制作を名城大学建築学科の学生有志たちで進めた。
まずは、現場の実測や状況確認、清掃等を実施した。

地元の方からヒアリング

清掃作業


展示台・コミュニティスペースとなるファニチャーの制作!(2016年5月30日)
コミュニケーションスペースにもなる展示デスクを制作することとなり、まずは図面、模型等で試作を続け、提案を固めました。その後、工務店や外部の専門家のアドバイスも受けながら、学生たちが自力でファニチャーを制作しました。大きな問題は発生せず、資材搬入から組み立て、後片付けまで含め、朝から夕刻まで1日で完成させました。

制作

展示

住民参加によるモザイクタイルのパネルを展示!(2016年6月4日)
地域住民らがモザイクタイルを使って制作したパネルを展示台にディスプレイしました。また、このファニチャーを囲んで作品について語ったり、コミュニケーション醸成のための装置として、今後活用していく予定です。

犬山プロジェクト

2017/01/26

◆4/20~21木祖村での視察
長野県木曽郡木祖村の自然と木材関連産業についての視察を行いました。理工学部建築学科柳沢研究室と都市情報学部海道研究室の教員と学生28人が参加しました。本視察は犬山プロジェクトの一環として、犬山に流れる木曽川の源流に位置する木祖村との木曽川流域交流をつくりだすために、木祖村の木をどのように活用できるかを実際に見学し、考える材料とすることが目的でした。
午前中は水木沢天然林へ行き、木祖村の村有林の概要や伐採する際の重機について説明をうけた後、天然林の中を散策しました。午後は藪原製材所を訪問し、壁や床、天井の仕上げ材が加工される様子を見学しました。その後、木祖村木工センターと木祖村郷土資料館を見学し、最後は村民センターに移動し、村長や役所の高柳さんから木祖村の活動についてお話していただきました。また、犬山プロジェクトにどう生かしていけるか、グループに別れ提案も行いました。(参加学生)

水沢天然林を散策する一同

藪原製材所で加工された材を手に取る学生

木祖村木工センターを見学

市長さんからのお話を伺う学生

集合写真

◆7/19,9/20 犬山どんでん朝市の視察とヒアリング調査
愛知県犬山市で毎週火曜に行われている犬山どんでん朝市について、防災ビルの活用法として視察を行いました。本視察は犬山プロジェクトの一環として、下本町防災ビルが本来の活用方法以外にどのように利用されているか実際に見学し、出店者や利用客のヒアリング調査を行うことで以後の活動に活かすことが目的でした。7/19はヒアリング調査を中心に行いました。9/20は本プロジェクトが主として行おうとしているベンチ設置計画を実行した際の朝市への影響の検討材料を調査しに行きました。(参加学生)

雨天開催に伴うテントの利用

出店時の様子

防災ビル全体と朝市の準備

◆7/5 「犬山防茶(ぼうちゃ)いビルの会」
犬山市下本町にある防災ビルにお住まいの方を招待してのお茶会を、防災ビルの一角をお借りして行いました。「犬山防茶(ぼうちゃ)(ぼうちゃ)いビルの会」と名付け、防災ビルの活用方法を考えるにあたって、住民の声をきくために集まっていただきました。スライドを使って学生で制作した防災ビルのコンペを発表したり、付箋を使ってアンケートを集めたり、2時間という短い時間でしたが充実した話し合いができました。(参加学生)

スライドで発表している様子

会場には研究室で制作した模型も展示していただきました。

◆9/25~10/16 防災ビルでのベンチ設置実験
犬山市下本町の防災ビル通りに様々なベンチを置き、座った方を対象にアンケート調査を行いました。どのようなベンチを設置したら座りやすくなるのかを確認するため、位置、数、時間帯、また座布団やひじ掛けなどの付加要素などを設けた様々なケースをつくり、それぞれ比較対照しました。観光客が多く訪れる日曜日にベンチを設置し、毎週10時~16時頃までアンケート調査を行いました。(参加学生)

ベンチが目立つよう様々な布をかぶせたケース。

座った方にコーヒーをふるまい、お話を伺いました。

雑貨屋さんの前にインスタグラムのフレームを置かせていただき、ベンチに座りながらかわいい雑貨を背景に写真を撮ってもらえるコーナーを作ったケース。

◆10/17〜進行中 防災ビルベンチのデザインと制作
ベンチ設置実験の結果をもとに、下本町の防災ビルにはどういったベンチがふさわしいのか、デザインの検討と制作に取り組んでいます。ベンチシート部分には木曽川源流の木祖村の木材を用いて、角材から丸太まで徐々に変化するデザインとして、脚には防災ビルに馴染むオリジナルのコンクリートブロックを作成することになりました。2月の仮設置に向けて現在も制作中です。(参加学生)

建築学科の材料実験室で型枠にコンクリートを流しこむ様子

ベンチの脚となるオリジナルのコンクリートブロック

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