大学概要【2019年度実施分】フィールドワーク科目における新規プログラム準備
経済学部
経済学部では学生が現場に出向き、課題解決や国際感覚を身につける国際フィールドワーク科目を実施してきたが、新たにニュージーランドでの活動を提案することで、両国それぞれの震災からの復興や観光、酪農等に関する課題解決への取り組みを通して、学生同士における「学びのコミュニティ」創出を立ち上げ目的とする。
ACTIVITY
NZ(Christchurch)【活動報告(1)】
2019/10/31
カンタベリー博物館展示
8月6日から9日までクライストチャーチに滞在した。
空港到着後はニュージーランドの歴史理解を深める目的で、市内中心部にあるカンタベリー博物館と博物館に隣接する植物園を訪問した。博物館では特有の地形や食文化、更には先住民マオリとの共生等についての展示が特徴的であった。加えて、植物園ではガイドツアーに参加して、国内固有動植物に対する丁寧な説明を受けるとともに、それらのボリュームとクオリティーに圧倒された。両施設は生活文化的及び民族文化的な繋がりを伝える役割を十分に備えていると考えられ、ニュージーランドの多様性を理解する上で、非常に有益で興味深い内容が豊富に揃っており、多くの知見を得た。その後、マオリの史跡としても知られる景勝地Castle Hillを見学した。
NZ(Christchurch)【活動報告(2)】
2019/10/31
8月7日はカンタベリー大学教育学部教授のリチャード・ライト氏を訪ね、大学施設の見学と今後の研究・教育に関して交流関係を深めていくことを確認し、午前中の打ち合わせを終えた。また、今回はニュージーランドの代名詞ともいえる畜産業についての理解を深めることを最重要目的の一つとしたため、現地の知人を介して、市内から車で90分程度のカンタベリー州北部の牧場を訪問した。日本ではみられない大規模牧羊経営と肉牛の放牧経営について、同経営者より丁寧な説明を受け、牧場に内在する課題・ビジネスチャンスなど多くの可能性について思索することができた。
NZ(Christchurch)【活動報告(3)】
2019/10/31
クライストチャーチ市内は2011年2月の地震によって大規模な被害を受けた。震災からの復興状況を把握するため、市内を広範囲にわたり視察した。震災当時、街のシンボルであった大聖堂はその無残な姿を今に残していた。震災後、日本人建築家の坂茂氏が設計を担当したカードボード・カセドラル(The Cardboard Cathedral)が大聖堂近くに建設されており、訪問時にも多くの人々が礼拝に訪れていた。また、建物倒壊で多くの日本人も犠牲となった建物跡地では、追悼者が絶えず見かけられた。更に、倒壊した大聖堂から徒歩数分にある地震をテーマにした博物館(Quake City)を見学し、震災当時の状況を改めて確認し、大災害への知識と十分な備えの重要性を再認識することができた。互いに地震大国として、多くの共通点を持つニュージーランドと日本の復興状況には、多くの共通点や相違点、更に課題を確認することができた。
NZ(Auckland)【活動報告(4)】
2019/10/31
8月9日と10日はオークランドに滞在した。
オークランド空港到着後、昼から在オークランド日本国総領事館を訪問した。面会頂いた総領事と首席領事より、ニュージーランドの概要についてお話を伺った後、2020年度のニュージーランド国際フィールドワークにおける、現地日本企業の訪問協力の依頼をお願いした。滞在ホテル近くのオークランド戦争記念博物館(Auckland War Memorial Museum)では、先住民マオリの歴史や展示物、ニュージーランド固有の自然物だけでなく、特に世界大戦に関する史料を多く展示しており、当時の大戦を海外からの視点で見つめることは非常に興味深かった。