大学概要【2026年度実施分】不確実性下の意思決定力を鍛えるネガティブ・ケイパビリティ育成プログラム
経営学部
本事業は「答え」を急がない勇気を、地域で育むことを目的とした次世代リーダー育成プログラムです。具体的には、全国の地域社会が抱える複雑な課題と向き合い、すぐに解決策を求めるのではなく、不確実性の中で思考を深め続ける「ネガティブ・ケイパビリティ」を実践的に身につけていくことを目指します。VUCAの時代を生き抜く経営人材に必要なのは、多様なステークホルダーとの対話を通じて、創造的な解決策を模索し続ける力に他なりません。地域の人々との深い交流を通じて、その力を育てていきたいと考えています。
ACTIVITY
フィールドワーク実施に向けての最終準備
2026/06/23
6月16日(火)に、小矢部市・南砺市フィールドワーク(2026年6月19日~21日実施予定)に向けての最終準備を目的としたグループワークを実施しました。
このフィールドワークはすぐに解決策を求めるのではなく、不確実性の中で粘り強く思考を深め続けることのできる能力すなわち「ネガティブ・ケイパビリティ」を実践的に身につけていくことを目的としています。そこで、まずグループ毎にネガティブ・ケイパビリティの再定義と共有を行ってもらいました。その上で、事前に下調べしてもらっていた訪問先や講師所属先(株式会社ゴールドウイン、和紙の里、五箇山NANTO観光機構、城端曳山会館、城端コネクト、一般社団法人ジソウラボ等)の情報を再確認するとともに、各訪問先での質疑応答時に明らかにすべき事項を整理しました。最後に、他者の話を聴いて覚えた「スッキリしない感覚」を記録し、それを振り返ることがネガティブ・ケイパビリティを伸ばす鍵だとされていることを説明し、事実を記録するメモとは別に、よくわからなかった点・違和感・引っかかった言葉・うまく言語化できない感情等を記す「モヤモヤメモ」を準備し、フィールドワーク中活用するように指示しました。
学生たちは、自分が調べてきた成果を交換するとともに、現地で訊ねたい事項等について熱心に議論していました。
小矢部市・南砺市フィールドワークを実施しました
2026/06/23
2026年6月19日(金)~21日(日)の日程で、小矢部市・南砺市フィールドワークを実施し、経営学部の2~3年生27名が参加しました。
第1日:6月19日(金)
名城大学天白キャンパスを出発し、富山県小矢部市へ移動。午後にはゴールドウイン(小矢部市清沢)を訪問・見学し、同社のブランド戦略、グローバル企業が地方に研究開発拠点を設置する戦略的意義や、不確実な市場環境における経営判断の実態について学習しました。宿泊先到着後、Microsoft Teamsを活用したオンライン打ち合わせにて、翌日以降の対話において「すぐに解決策を提示しない」「評価・提案よりも観察と傾聴を優先する」という行動原則を確認しました。
第2日:6月20日(土)
午前に和紙の里 和紙工芸研究館での和紙すき体験を通じて伝統産業の現状を体感した後、レストラン「信平」にて五箇山NANTO観光機構の此尾副会長より、世界遺産の保全と観光振興の両立、過疎・人口減少という構造的課題への対応について講話をいただきました。午後からは城端曳山会館に移動し、山下館長から主に同会館の歴史や曳山祭について、城端蒔絵十六代小原治五右衛門氏からは伝統工芸の奥深さや、それらの継承と革新のバランスの重要性並びにその実現の難しさ等について伺いました。その後、城端別院善徳寺新講堂にて城端コネクト会長の山田氏より、同ネットワークの主旨、活動内容、将来展望等について講話を受けました。
第3日:6月21日(日)
井波アスモにてジソウラボ島田代表から移住・まちづくりの実践について、彫刻士前川氏からは井波彫刻の歴史や人づくりの重要性について講話をいただきました。その後、島田氏ご案内いただきながら井波の町並み散策を実施し、地域ブランドの形成と維持に関わる複雑な課題を現地で観察・体感しました。昼食後、名城大学天白キャンパスに予定通り帰着・解散しました。
「答えを急がない勇気」を地域の現場で実践するという本プログラムの核心的理念を、参加学生全員が体感的に理解する機会が多々得られたことから、本フィールドワークは所期の目的を十分に果たすことができました。地域の多様なステークホルダーとの対話を通じて、VUCAの時代を生き抜く経営人材に必要な「創造的な解決策を模索し続ける力」すなわちネガティブ・ケイパビリティの実践的育成という目標に向けて、確実な第一歩を踏み出すことができたと総括できます。






