大学概要【2026年度実施分】心理的セルフケアリテラシーのグローバル総合支援法の作成
人間学部
この取り組みは、日本の次世代のセルフケアの方法をリーフレットや動画としてまとめ、各地や海外の被災地に発信する国際的な発信の一つとしてまとめていきます。
ACTIVITY
日本の植物園に行って癒される「東山植物園の魅力~生きた植物の博物館」
2026/05/18
本活動では、長年にわたり樹木医として名古屋市内を中心に公園や緑の仕事に携わり樹木医・環境カウンセラーとして現在でも活躍されている伊藤悟先生にご講演いただきました。植物による癒しの力についての知識と東山植物園の魅力についてを元東山植物園の園長としてのご経験から、癒しの魅力についてご講演いただきました。東山植物園は、尾張藩の大名庭園文化から発展して現在の文化的な植物園に発展し、文化と科学的な植物という話が融合したいわずと知れた名古屋の観光名所です。植物は古来より万葉集にも詠まれ、日本人の感性の源になってきました。東山植物園には万葉の散歩道、初代植物園長の横井時綱の先祖、横井也有の俳句を大切にした也有園があります。また重要文化財になっている温室もあります。ご講義では、心の健康と植物の香りを体感しながら歩くことへの心理健康的な価値について教えていただきました。
森林浴は、日本発祥の言葉でもあり、欧米でも「SHINRIN-YOKU」言葉が用いられています。植物が発するフィトンチッドの効果は病気になりにくい心身の健康づくりや生活習慣病の予防や免疫機能の増強につながるとのことです。ライフスタイルに合わせて、近くの公園緑地への散策や植物園でも森林浴が楽しめるそうです。植物園の園内には7000種の季節の花と散策コースのほか合掌造りの家があり植物会館があります。植物園は1回500円という安価で、内部には無料のボランティアガイドさんや電気バスが走っています。またモノレールで東山動物園を見ながらの移動もできるそうです。これからバラの季節になり、花の香を楽しむには朝に行くのがよいそうです。ウオーキング、学習、心の癒しの総合的なセルフケアとして、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
グローバルな観点から社会的状況におけるストレスのケアを考える
Stress, Causes, and Coping: North American perspectives
2026/06/02
カナダのブリティッシュコロンビア州にあるコーストマウンテン大学教授リーゼン百合子先生を招へいし、貧困や差別などの社会的状況におけるストレスについて教えていただきました。カナダや北米における人種差別や先住民の人への差別の実態、貧困という深刻な問題について教えていただきました。ジェニファーエバーハート博士の研究を紹介してくださり、差別とは、脳の反応によるもので、非常に速く誰にでも生じてしまうものであり、差別は不可避ではあるが、理性的に考えて、どのように行動するかが大切である。差別をすることは加害行為につながることを先住民の人への人権侵害やホロコーストなどの例を挙げて説明しました。
貧困は、人との比較で生じる主観的な側面もあるということや、主観的な貧困が健康に影響を及ぼすことを伺い、客観的に貧困であることと主観的に本人が貧困であることとは心理的な意味が異なることを教えていただきました。また、カナダで行われているストレスケアの方法を紹介いただき、「辛い時に唱えるスローガンをつくろう」「嫌な経験を思い出させる物を処分すること」「今までで一番楽しかった思い出を3つ思い出すこと」などの具体的な方法も教えていただきました。グローバルな場でこれから社会に出ていく学生の皆さんにとって備えておくとよい知識だと思われます。
スリランカ式の問題解決およびセルフケアを教えていただきました
2026/07/15
スリランカのLNBTI大学の学長でもあるアーナンダクマーラ先生を招へいし、発展途上国スリランカにおけるセルフケアについて教えていただきました。アーナンダ・クマーラ先生は、名城大学の名誉教授でもあり、日本のグローバル教育学会で外国人初の学会長にもなっています。スリランカの病院食でもある、セイロン瓜を日本の健康食として伝えています。
クマーラ先生は、社会が日本よりもずっと貧しい時代にスリランカで幼少期を過ごしています。ヤシの葉、バナナの葉、里芋の葉を学生に見せて、「これは何に使うと思う?」と学生さんに問います。「わからないよね、傘になるんだよ」と言います。「体温計は父親がやっと手に入れた。ほとんどの家には体温計はない。」「紙はないから、自分で紙を使う。同じ紙を3回使う」「電話も電気も水道もない。自転車も遊び道具もなく、勉強したくてもメモ用紙もない。泥棒もたくさんいる社会でした」という。「こんな社会で生活していると、どうしたらいいのかを必死に考えることになります」と言いました。
クマーラ先生の話を聞いていると私たちはどう考えても豊かな生活を享受していて、物質的には豊かな生活に社会になっています。しかしながら、物質的に豊かでありながら、幸せに向かっているとはいえない現状があるのかもしれません。
スリランカの人生の悩み事を解決する方法を教えていただきました。「家族や友人に相談する」「紅茶、音楽、テレビ、散歩、睡眠など」「若者は、SNSや外出で発散したり、ゲームをする」といったようにこれらは日本の方法と類似していました。スリランカの上座部仏教が日常的に癒しの機能をかなり発揮しているようです。また僧侶の方からお話しを聞くそうです。スリランカの満月の日(ポーヤデイ:Poya Day)はは祝日となり、寺院に参拝するそうです。
またクマーラ先生と一緒に農学部の名誉教授の原彰先生や池原元理事とも交流し、昭和時代の先生方は貧しかった日本の社会の中でも必死に研究や教育に打ち込み、学生も熱心に学んでいたことなどをお伺し、学生達を激励しました。
現在日本では少子化による人手不足が深刻化しており、どの職場でも多忙化しているという現状があります。物質的な豊かさを得た代償として 現代の社会はコミュニティの機能や宗教観が低下しているかもしれない。昭和時代には大学のコミュニティで、ストレスを自然に癒す仕組みがそこにはあったのだと思いました。私たちのゼミでは、これから、どのようにみんなが支え合うのがいいかを考えました。







