研究・産官学連携血栓症予防治療研究センター
研究センターのミッション
近年、我が国では生活習慣の欧米化により心筋梗塞や脳梗塞発症率が年々増加している。本研究センターでは、血栓症の予防を第一の目的に発症リスクを早期に把握する検査法を開発するとともに、副作用の少ない新規抗凝固薬の開発を目指す。まずは、血栓症を代表する脳梗塞患者の血小板についての研究経験を活かし、脳梗塞患者の血小板が機能亢進状態なのか、凝固亢進状態にあるかを把握し、患者にあったテーラーメイド治療を目指す。
また、我々は過去にラン藻類が産生する化合物群の中に凝固因子の中心をなすトロンビンを強力に抑制する化合物を初めて発見した。そこで、本研究ではラン藻類が産生する種々の化合物群から血液凝固因子の一つである第Ⅶ因子の阻害活性化合物を見出し、出血副作用の少ない新たな抗凝固薬の開発も目指す。