リチウムイオン電池の発明者・吉野 彰 理工学研究科教授

名城大学発スタートアップ「名城ナノカーボン」の橋本社長
飯島澄男終身教授、吉野彰教授のノーベル賞受賞を期待

 名城大学発スタートアップである同社は社員10人。本社は名古屋市守山区下志段味のサイエンス交流プラザ(名古屋市のインキュベーション施設)、工場は愛知県瀬戸市にあります。CNTの開発・製造・販売を行い、化学メーカーと組んで、高機能な単層CNTの量産開発に乗り出します。同時に、少量で高付加価値の単層CNTも製造しています。飯島終身教授は同社の共同研究者です。
 CNTがもっと普及したら飯島終身教授のノーベル賞受賞に有利に働くと期待されます。普及への隘路は何かと橋本社長に質問すると、「他のカーボン材料との差別化、量産・低コスト化、CNTならではアプリケーションを増やすこと」と返ってきました。
 CNT は飯島終身教授が1991年に発見した炭素材料。その名の通りカーボン(炭素)からなるナノサイズ(1ナノメートルは10億分の1メートル)のチューブ状の物質です。1層のシート状の炭素分子を筒状に丸めた単層型と、チューブが同心円状に複数重なった多層型の2つがあります。
 鋼鉄の10倍程度の強い引っ張り強度をもち、薬品とも反応せず安定で、通常は電気を通しますが、単層、多層という構造の違いによって半導体にもなるなど、さまざまな興味深い性質があります。スマートフォンのタッチパネルなどに活用済みです。曲げられるトランジスタや飛行機の機体、電気や熱を良く通すゴムやプラスチックなどへの活用が期待されています。
 CNTはまた、リチウムイオン電池の電極にも添加されています。わずかな添加で電池の充放電性能が上がるためです。名城大学で講義をもつ吉野教授に対して橋本社長は「次世代バッテリーにナノカーボンは必須だと思いますので、  今後ぜひご指導いただきながら、CNTの有望なアプリケーションとして自社でも開発を進めていきたいと考えています」と話しました。

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名城ナノカーボンが製造・販売しているCNT

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CNT量産化への意気込みを語る橋本剛社長

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