MEIJO RESEARCH<追悼>赤﨑勇名城大学終身教授・特別栄誉教授

<追悼>赤勇名城大学終身教授・特別栄誉教授

 赤 勇(あかさき・いさむ)名城大学終身教授・特別栄誉教授、名古屋大学特別教授が4 月1 日午前、肺炎のため名古屋市の病院でご逝去されました。92歳でした。

 1929 年1 月30 日、鹿児島県生まれ。1952年、京都大学理学部卒。名古屋大学教授などを経て1992 年、名城大学理工学部教授に就任。「20 世紀中には無理」と言われた青色LED(発光ダイオード)を幾多の困難を克服して1989 年に発明。この功績で2014 年、ノーベル物理学賞を天野浩名古屋大学教授らとともに受賞。2004 年、名古屋大学特別教授。2010 年、名城大学終身教授。2015 年、名城大学特別栄誉教授。日本学士院会員。専門は半導体工学。

先生のご逝去の報に接し、小原章裕名城大学学長からの追悼の言葉は以下の通りです。

 2014年ノーベル物理学賞受賞者であり、本学の終身教授で特別栄誉教授である赤 勇先生の突然の訃報に接し、深い哀悼の意を表します。
 赤先生は、20 世紀後半、多くの研究者が挑戦し、成し遂げられなった高効率青色LEDを1989 年に世界で初めて発明され、世界を照らす新しい光を実現されました。1992年4月の本学理工学部教授着任後も、多くの研究者や学生とともに研究に取り組まれ、常に世界を先導し続けました。
 また、赤先生のご研究内容は、ともにノーベル賞を受賞した名古屋大学教授で本学の特別栄誉教授である天野 浩先生、本学の赤研究室グループも参画するGaN(窒化ガリウム)研究コンソーシアムの体制の下、更なる省エネルギー社会の実現に向けて、発展を続けています。 長年にわたり本学の教育研究活動や学術への多大なご貢献に感謝申し上げるとともに、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

令和3年4月2日
名城大学学長 小原章裕

  • 2014年、ノーベル賞のメダルを披露する赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授2014年、ノーベル賞のメダルを披露する赤勇終身教授・特別栄誉教授
  • 2014年、名城大学の門下生の教員とストックホルムで記念写真(左から上山智教授、竹内哲也准教授(当時)、岩谷素顕准教授(当時))2014年、名城大学の門下生の教員とストックホルムで記念写真(左から上山智教授、竹内哲也准教授(当時)、岩谷素顕准教授(当時))

勇終身教授・特別栄誉教授の門下生3教授がお悔やみの言葉

勇終身教授・特別栄誉教授の訃報を受け、薫陶を受けた本学理工学部材料機能工学科の3教授が4月2日、お悔やみの言葉を述べました。

上山智教授

このたびの赤先生の訃報に接し、大変深い悲しみに沈んでおります。昨年末からご体調を崩され、回復を願っておりましたが、残念でなりません。赤崎先生からは研究者としての全てを教えていただきました。特に、「研究を好きになればどんな困難にも耐えられる」という先生の考え方は、ようやくわかってきたところです。これからも先生の教えを実践していきたいと思います。ご冥福をお祈りします。

竹内哲也教授

また元気になられて必ず戻ってこられると思っていたため、あまりに急なことで言葉が出てきません。これまで通り、挑戦することの大切さ、そしてその結果を丁寧に吟味することで次の活路を見いだすという赤先生の教えを若い世代に伝えていく所存です。

岩谷素顕教授

先生がお亡くなりになられたのは未だに信じられない気持ちです。博士課程に進学するときに、今も継続的に研究に励んでいる紫外線発光素子のテーマを選ぶときに、このテーマの成否は問わないがのめり込んで頑張ってみなさいということを強く言われたことを今も覚えています。受けた御恩を若い学生に引き継いでいくのが私の役目だと思ってさらに励みたいと思います。

勇 名城大学終身教授・特別栄誉教授、名古屋大学特別教授のご逝去について学長・総長追悼の言葉
勇終身教授・特別栄誉教授のご逝去に際してご遺族からのコメント
勇終身教授・特別栄誉教授のご逝去に際して2019 年ノーベル化学賞受賞者の吉野彰終身教授がお悔やみのコメント
勇終身教授・特別栄誉教授のご逝去に際して文化勲章受章者、日本学士院会員の飯島澄男終身教授がお悔やみのコメント

弔電のお送り先

弔電につきましては、名城大学総務部気付でお送りください。

〒468-8502
愛知県名古屋市天白区塩釜口 1 丁目 501 番地
名城大学 総務部 TEL:052-838-2007

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