大学概要 【2019年度実施分】次世代リーダーの育成及び協働的学びのコミュニティの創出

附属高等学校

No.31

実施責任者伊藤 憲人

 附属高校の探究活動をさらに普及するため、生徒が、主体的に学習活動に取り組むことができる教室の環境整備、運用を行う。そこでは、全ての学年・学科・コースの生徒が自由にサロン的学習を展開したり、教え合い、学び合ったりする場となる。また、外部講師による課外授業等の会場としても活用する。
 これらの活動により、生徒の非認知能力を涵養し、次世代リーダーとなるための資質を育成する。

第2回 次世代リーダー育成講座

2019/11/21

  • 講演の様子 講演の様子

 11月14日(木)の授業後に、次世代リーダー育成講座が附属高校学習ルームで行われました。今回は、本校のSSH学校設定科目「科学英語」においてネイティブ講師を派遣しているコスモペース株式会社の菅原純子氏をお招きしました。「コーディネーター~一期一会な職業~に至るまで」と題して、夢に向かってがむしゃらに努力した学生時代の話から青年海外協力隊としてアフリカでボランティア事業に関わった7年間の経験をスライドを使いながら赤裸々に語っていただきました。ここでの経験は、失敗と挫折の繰り返しでありその度に反省し課題を見つけ、挑戦し続けているという話に生徒たちは熱心に聞き入っていました。
 バレーボールの指導員として、ただ試合に勝つために成果だけを求めてしまったガーナ時代。ここでは他者の協力が得られず孤立してしまい、「協働ならずして協力隊にあらず」と学んだこと。「10年後にオリンピック出場」と目標を公言することで助言や協力者が現れたエチオピア時代の話。ボランティア調整員として教育やスポーツ部門を担当しコーディネーター職の喜びを知ったザンビア時代の話など生々しい画像を駆使しながら語られました。中でも、大学を卒業するまでは「知識蓄積の時代」、その時期は長く辛いものであるがとても大切な時期である。夢に向かって一歩踏み出すための大きなエネルギーとなるという話の際には、生徒も大きくうなずいていました。 
 最後に、「生きているだけで凄い。今、この時代に、日本人に生まれて良かった。こんな風に考えられるようになったのも、足を踏み入れるまでは未知な世界だったアフリカで心豊かな人々に出会い、助けられ、その感謝の気持ちを他の人にも還元していきたい。」とメッセージを残し話を終えました。これからの進路に向けて、コース選択や今後のキャリア選択に悩んでる生徒やグローバルな分野で活躍してみたいという生徒にとっては、得難い経験となったようです。講演後は積極的に生徒が、質問していました。

  • 真剣に話を聞く生徒たち 真剣に話を聞く生徒たち
  • 質問の様子 質問の様子

ACTIVITY

第1回 次世代リーダー育成講座

2019/06/28

 6月20日(木)の授業後に、次世代リーダー育成講座が附属高校8階大会議室で行われました。今回の講師は本校の卒業生で、国立研究開発法人・農研機構 生物機能利用研究部門 遺伝子利用基盤研究領域 先進昆虫ゲノム改変ユニット研究員である横井 翔氏をお招きしました。「私の履歴書」と題して、医学部失敗から研究者になるまでの経緯を生徒の視点に立って、ご講演をいただきました。スーパーサイエンスクラスや特別進学クラスの生徒をはじめ、全校から80名を超える希望者が集まり、熱心に話に聞き入っていました。特に、医学部を目指した浪人時代に考えたこと、出会った人々、医学部を諦めて研究者を目指すに至った経緯など生徒にとって興味深い話が繰り広げられました。「浪人時代に培った受験に対する努力やそれを継続し続けた根性が、最後の踏ん張りどころで力を出せるメンタリティーとなって自分の研究キャリアに効いている。」との一言が印象的でした。
 SIP戦略的イノベーション創造プログラム「スマートバイオ産業・農業基盤技術」において、現在研究している蚕の研究の概略についての話がありました。ここでも、一流の研究者と渡り合うコツの伝授がありました。現在、生物学の世界にも「ゲノムの世界」というビッグデータの波が押し寄せている。これまでの実験系の研究者は、実験で得たデータを外部のデータ解析者に提供し、その解析されたデータを元に研究をしてきた。いわゆる、生物学が専門の研究者とデータ解析の専門家が分業となっていた。横井氏は、実験で得た自らのデータを自分で解析し研究するというスタイルを確立したそうです。他人が参入しづらい隙間を狙ったことが今の地位に繋がったようです。これから、大学に進学し研究者を目指す生徒にとっては、得難い経験となったようです。講演後は積極的に生徒が、質問していました。

  • 講演の様子 講演の様子
  • 真剣に話を聞く生徒たち 真剣に話を聞く生徒たち
  • 研究者になるまで 研究者になるまで

協働的学びのコミュニティの実践

2019/10/08

 9月28日(土)に第4回土曜サロンが3号館2F学習ルームで行われました。今回は、スーパーサイエンスクラス3年の浄土遼太君の進行によりサロン学習が展開されました。これまでは、教員が問題提起をし、その課題について参加者全体で議論を進めていましたが、「円周率を求めよう」では、身近な円周率πを実験やパソコン上のシミュレーションで計算することを生徒主体で準備をし、実験を進めることを目的としました。各班による簡易実験「ビーズによるモンテカルロ法計算」、「ビッフォンの針」を行いました。ここで得られたデータを集約しエクセルによって近似計算を行いました。生徒たちは、できるだけ正確なデータを得るために様々な工夫をしました。しかし、データの個数には限りがあり、実際の円周率の値との誤差は確率論的に仕方がないとの意見が出されました。そこで、あらかじめノートパソコン上に浄土君独自のプログラムが用意されており、プログラム上の疑似実験を各班が行いました。ここでは、乱数を用いて正方形とそれに内接した円に点を打つというプログラムです。また、点の個数を自由に設定でき、個数が多ければπの精度は高まるが計算処理にかかる時間がかかってしまうなど、様々な要因をクリアしながらπの値を探りました。
 また、正方形と円、立方体と球のように次元を増やすことでより精度が高まるのでは、という問題提起に対して、実際にパソコン上でシミュレートしたところ、3次元では精度が上がるが、それ以上では必ずしもそうならないという実験結果が得られました。その原因・理由を議論しましたがこれという結論には達しなかったため、今後の課題としました。
 最後に、名古屋大学名誉教授の四方義啓先生から、円周率について数学史の話を絡めての説明がありました。「古代エジプトやバビロニア、インド、ギリシャでは、円周の直径に対する比率が円の大きさに依らず一定であり、それが3より少し大きい程度だということは、すでに知られていた。円周率の近似の方法が実験から数式(級数)の形に変化した。より正確に近似しようとするとどちらの方がよいか」と生徒に投げかけて、古代から現代へと数学が変遷した流れを示すことで、「授業で習う数学をしっかりと理解することで世界が広がる」と締めくくりました。
 生徒たちは、身近な円周率πにも様々なドラマがあったと知り、数学の学習へのモティベーションがさらに高まったようでした。

  • 講師の浄土君 講師の浄土君
  • プログラム プログラム
  • シミュレート シミュレート
  • 実験の様子 実験の様子

第2回 次世代リーダー育成講座

2019/11/21

  • 講演の様子 講演の様子

 11月14日(木)の授業後に、次世代リーダー育成講座が附属高校学習ルームで行われました。今回は、本校のSSH学校設定科目「科学英語」においてネイティブ講師を派遣しているコスモペース株式会社の菅原純子氏をお招きしました。「コーディネーター~一期一会な職業~に至るまで」と題して、夢に向かってがむしゃらに努力した学生時代の話から青年海外協力隊としてアフリカでボランティア事業に関わった7年間の経験をスライドを使いながら赤裸々に語っていただきました。ここでの経験は、失敗と挫折の繰り返しでありその度に反省し課題を見つけ、挑戦し続けているという話に生徒たちは熱心に聞き入っていました。
 バレーボールの指導員として、ただ試合に勝つために成果だけを求めてしまったガーナ時代。ここでは他者の協力が得られず孤立してしまい、「協働ならずして協力隊にあらず」と学んだこと。「10年後にオリンピック出場」と目標を公言することで助言や協力者が現れたエチオピア時代の話。ボランティア調整員として教育やスポーツ部門を担当しコーディネーター職の喜びを知ったザンビア時代の話など生々しい画像を駆使しながら語られました。中でも、大学を卒業するまでは「知識蓄積の時代」、その時期は長く辛いものであるがとても大切な時期である。夢に向かって一歩踏み出すための大きなエネルギーとなるという話の際には、生徒も大きくうなずいていました。 
 最後に、「生きているだけで凄い。今、この時代に、日本人に生まれて良かった。こんな風に考えられるようになったのも、足を踏み入れるまでは未知な世界だったアフリカで心豊かな人々に出会い、助けられ、その感謝の気持ちを他の人にも還元していきたい。」とメッセージを残し話を終えました。これからの進路に向けて、コース選択や今後のキャリア選択に悩んでる生徒やグローバルな分野で活躍してみたいという生徒にとっては、得難い経験となったようです。講演後は積極的に生徒が、質問していました。

  • 真剣に話を聞く生徒たち 真剣に話を聞く生徒たち
  • 質問の様子 質問の様子
  • 情報工学部誕生
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ