大学概要【2021年度実施分】地域フィールドワークからグローバル社会を考えるプログラム

外国語学部

地域フィールドワークからグローバル社会を考えるプログラム
実施責任者:津村 文彦

本プログラムは、学生の自律的なグループ学習、愛知県内を中心とした4つのフィールドワークを通して、地域に根差した視点からグローバル化について実践的に学習することを支援するためのプログラムである。「基礎演習II~IV」、「ゼミナールIおよびII」、「国際フィールドワーク(非英語圏)」といった7つの授業において、大学の学びを地域社会の知と連関することを体験的に感得し、その学びを継続させることを目指す。

ACTIVITY

リトルワールドでのフィールドワーク実習

2021/07/05

【活動報告】
 2021年7月4日に、「ゼミナールⅠ」の学生11名が野外民族博物館リトルワールド(犬山市)でのフィールドワークに参加した。各グループ4名ずつ、3つのグループに分かれて課題についての情報を収集した。課題は、「設定したテーマについての地域間比較」で、それぞれ壁、生活小物、家屋の構造についての写真撮影と情報収集を行った。7月14日の授業でクイズを交えたプレゼンテーションを行う予定である。また個人課題は「ある地域の物質文化(住居、衣服、食など)から考える地域の特徴」で、近日中にレポート提出を行う。さらに、7月14日の授業では、当日撮影した写真を共有し、ある文化の特徴を表現した写真コンテストを行う予定である。
 これらの課題を通して、今回のフィールドワークでは、環境と物質文化のつながりについて多くの実際にモノに見たり触れたりしながら情報を収集することができた。

アイヌの家を見学する学生たち

バリ島の家を見学する学生たち

リトルワールド入口での集合写真

知立市昭和地区・知立団地の多文化共生について考える

2021/09/28

 2021年9月21日、授業「基礎演習Ⅱ」の3つのゼミ(津村・藤原・宮下)において、知立市・昭和地区および昭和未来会議における地域福祉と多文化共生の取り組みについて、知立市役所福祉課の佐藤浩二氏よりご講義をいただきました。
 一昨年度まで昭和地区と知立団地を訪れて、知立団地のPR動画を作成する課題に取り組んできましたが、新型コロナ感染症に伴う緊急事態宣言下において、多くの学生が現地に赴いてフィールドワークを行うことはリスクが大きいため、昨年度に引き続き、Zoomを用いた遠隔形式で実施しました。
 佐藤氏の講義では、知立市と昭和地区の様子をご紹介いただいたあと、地区の住民の皆さんで活動されている昭和未来会議のこれまでの取り組みについてご説明をいただきました。住民が主体となって地域の課題を話し合うことの重要性を学びました。学生たちは、現在のコロナ禍のもとで、「3密を避けながら、心を親密にする方策を考えなさい」という課題をいただき、グループワークを通じて提案をまとめ、2週間後にプレゼンテーションを行う予定です。

オンラインで知立市と接続

教室から授業に参加

知立市・佐藤氏の講義の様子

タイの日系工場の見学

2021/09/28

 2021年9月21日および9月28日に、授業「国際フィールドワークII」(担当:津村)で、タイ・チョンブリー県にある日系企業 MINAMIDA (THAILAND) CO.,LTD.様の工場見学を行いました。
 9月21日には、参加学生13名がZoomを使ってオンラインで工場見学を行いました。長尺ボルトを中心とした自動車部品の製造を行う工場では、鍛造や切削の工程を中心に、材料から製品がいかに作られ、どのように顧客のもとに渡るのかをリアルタイムの映像とともに丁寧に解説いただきました。
 9月28日には、前回の解説を受けて、学生が疑問に思った点について、日本人スタッフの伊東氏より説明をいただきました。工場で多くの女性が働くこと、タイ人従業員の採用の仕方、仕事における専門知識やコミュニケーションのあり方など、海外で働くなかで得られた経験と知識を学ぶことができました。
 Zoomでのオンライン接続ではあったものの、工場の周りの風景を見ていると、実際に現地にいる雰囲気があり、新しい学びの形を体験することができました。

工場前の様子

製品を見ながら説明を受ける

教室での受講の様子

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ