大学概要【2021年度実施分】設計・施工から携わる実践的な木造建築に関する学び

理工学部

設計・施工から携わる実践的な木造建築に関する学び
実施責任者:高井 宏之

本取組では、木造建築の企画・設計から施工までを学生が主体となって行い、大学では得られない学びの場を形成する。その中心は、毎年夏休みに岐阜県中津川市加子母にて開催されるインターユニバーシティ・サマースクール「加子母木匠塾」である。この活動では、全国から集まった学生たちが、建物・設備の設計から実物製作までを、地域と一体となって主体的に行っている。
本年度は、新型コロナウイルス感染症が依然として収まらない状況のため、上記活動に変わり、1)加子母にて参加大学が合同し、少人数で分散して参加する制作活動、2)各大学がそれぞれ取り組む加子母に関わる制作活動、を実施することとなった。本取組からも1)への学生の参加を行うと共に、2)については名古屋市中村区中村公園で制作活動を行うことにした。中村公園での制作は大学から近いこともあり、本大学のみの制作となるため、設計や積算、木工技能の修得・訓練、施工を学生が主体的に行う重要な機会となる。

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ACTIVITY

加子母木匠塾 オンライン新入生説明会

2021/06/03

4月28日に新入生に向けて加子母木匠塾の活動を紹介する説明会を行いました。今年はオンラインでの開催となりましたが、約30名の学生が参加しました。例年の活動、コロナ禍での開催となった去年の活動、そして今年の活動について説明し、多くの学生が本活動に関心を持って話を聞いてくれました。

Zoomにて今年度の活動について説明している様子。

新入生に向けて工具の扱い方講習

2021/12/16

5月8日に技能講習を行いました。
今回は新入生が初参加ということで、木を加工する際の木の性質や、これからの活動で扱っていく工具(鋸・鑿・玄能・差し金・墨壺・砥石・鉋・インパクトなど)の使い方、安全に使うための注意事項について講習を行いました。各ブースを班で順に回ることで効率よく行い、先輩から後輩へ講習を行うとともに、新入生と先輩同士の顔合わせにもなりました。

鑿の使い方を教える様子。安全のため手袋を着用し、鑿でほぞ穴を掘る手順を先輩が実践しながら説明し、新入生が聞いている。また、講習では木くずが出るため、ブルーシートを敷いた中で作業を行い、最後に全員で掃除を行う。

鋸引きを新入生が実際に体験している様子。安全のため手袋を着用し、木を足で押さえるときは靴を脱いで押さえながら鋸の横引きを行っている。

砥石を使って鑿研ぎを行っている様子。工具を使うだけでなく、工具の大切さやメンテナンスの大切さも知ってもらうため講習を行い、実際に体験してもらっている。

参加者全員での集合写真。

加子母木匠塾 中村公園でのバリケード制作

2021/12/16

切り出した木材を組み立てている様子。

7月18日に中村公園で木製の進入禁止バリケードを制作しました。
本年度も新型コロナウイルス感染症により例年通りの活動はできませんでしたが、各大学それぞれが加子母に関わる活動をすることになり、私たちは名古屋市中村区中村公園で加子母の木材を使った制作活動を行うことになりました。加子母と中村公園は、公園内に鎮座する豊国神社の拝殿で加子母の木を使っていることや長い歴史の中で深い関わりがあります。
加子母という地域があることや加子母の木を中村公園を訪れた人たちに伝えたい。そんな思いから始まったこの活動の先駆けとして、子供の安全を守るためのバリケードを加子母の杉を使って制作しました。折りたたみ式にし、物置にしまえるデザインとしました。今後加子母と中村公園をつなぐ活動のシンボルになればと思います。

肌触りを良くするため研磨している様子。

完成後の集合写真。

加子母木匠塾 中村公園時計作りワークショップ

2021/12/16

7月に行った中村公園での制作活動の第2弾として、11月7日に中村公園で時計作りのワークショップを行いました。はじめに説明書を配布し、それぞれグループに分かれて子供たちと共に時計制作をしていきました。文字盤に色を付け、乾燥させてから組み立てます。色塗りでは子供たちと触れ合う機会になるとともに、親御さんともコミュニケーションが取れる場になりました。緑豊かな中村公園という環境で、町に住む子供たちにものづくりの楽しさや木と触れ合うきっかけを作りました。また私たち名古屋の学生が加子母という地域とつながることで、一般の方々が加子母を知るきっかけにもなり良かったです。

文字盤に色をつけている様子。

子供たちの作品。

加子母木匠塾 技能講習

2021/12/16

鑿で木材を掘っている様子。安全のため手袋を着用しながら行う。

12月5日に技能講習を行いました。
今回は腰掛蟻継という継ぎ手を作成しました。新型コロナウイルス感染症により本年度も加子母木匠塾本工期を行うことはできませんでしたが、大工技術の技能向上を図るとともに、腰掛蟻継の作成方法を学ぶことができました。また、継ぎ手を作成した後もどこの加工が原因でうまくいかなかったのかなどを考え、今後の参考にするようにしました。

鋸を引いている様子。足や手で押さえながら縦引きをしている。

墨付けをしている様子。分からないところは先輩に教えてもらいながら行う。

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