大学概要【2020年度実施分】日韓共通の課題解決に取り組むための体験型プログラム(国内調査)

経済学部

日韓共通の課題解決に取り組むための体験型プログラム(国内調査)
実施責任者:李 秀澈

 日韓両国は、地球温暖化防止に関するパリ協定の約束を守るために、再生可能エネルギーの普及拡大と化石エネルギーの大幅な削減という「エネルギー転換」が欠かせない。ただし再生可能エネルギーの普及は、両国ともに発電コスト、気候による変動性、地域市民との協力問題など様々な課題が存在する。本取組は、「学びのコミュニティプログラム」による韓国現地視察に先立って、日本の現地視察により、両国比較観点から学生たちがエネルギー転換という課題解決のための方向性を見出す政策マインドを養わせることを目的とする。
 本年度の調査テーマは、「風力発電と地域経済」と設定した。風力発電が二酸化炭素削減だけではなく、地域の雇用や経済に与える影響について考察し、いくつか調査対象候補地(地域密着型風力発電を中心)を取り上げ、各候補地の実態について調査を進める。現地調査は、コロナウイルス問題が収束してから、11月~12月を予定している。

ACTIVITY

「風力発電による地域づくり」講演会開催

2021/02/02

 2020年11月10日(火)16:00~18:00に、オンラインにより山陽学園大学地域マネジメント学部白井信雄教授を招聘し「再生可能エネルギーと地域づくり:風力発電を中心に」というテーマの講演会を行った。この講演会では李ゼミを中心とした経済学部生35人が参加した。白井信雄教授は、持続可能な発展としてのカーボンゼロ社会、再生可能エネルギーを活かす地域づくりの分野では日本で第一線研究者であり、講演終了後に、学生たちと一緒に風力発電の歴史と近年の動き、秋田県にかほ市における風力発電による地域づくり事例、再生可能エネルギーを活かす地域づくりの目標などに関する活発な意見交換が行われた。

山陽学園大学地域マネジメント学部白井信雄教授と経済学部生とのズームを活用したオンラインセミナー様子①

山陽学園大学地域マネジメント学部白井信雄教授と経済学部生とのズームを活用したオンラインセミナー様子②

三重県所在の青山高原ウインドファーム現場見学

2021/02/02

李ゼミを中心とした経済学部生達と青山高原風力発電所の前で①

 2020年11月27日(金)10:00~12:00に三重県の青山高原に所在する株式会社青山高原ウインドファームを現地訪問し、風力発電事業の開始背景、発電量と二酸化炭素削減効果、事業における障害要因、地域経済との関連性などに関するヒアリングを行った。今回の現地調査は、コロナ対策をとりながら(貸し切りバスの千鳥配席など)李ゼミを中心とした経済学部生19人が参加した。
 株式会社青山高原ウインドファームの現地では、総務部の國分智史係長から現場案内をしてもらい、高原の風力発電所敷地内にあるモデル見学所も訪問し、約1時間、青山高原風力発電の工事着工に至るまでの経緯、風量と発電量との関係、地域雇用効果などに関する説明会も開催された。

李ゼミを中心とした経済学部生達と青山高原風力発電所の前で②

青山高原ウインドファームの敷地内のモデル見学所での説明会参加様子

経済学部レポートフェスティバルで、風力発電をテーマとしたレポートを報告

2021/02/02

 2020年12月12日(土)にオンラインで開催された「2020年度経済学部レポートフェスティバル」で、これまでの講演会(活動報告1)、風力発電現場見学(活動報告2)、そして独自のデータ調査およびヒアリング調査を踏まえて、李ゼミ生が中心になり「日本の風力発電はなぜ伸びないのか―陸上風力を中心に―」を題目とするレポートを完成した。
 この報告書は、下記にある経済学部レポートフェスティバルでオンライン報告された。
このレポートの主なテーマは、
・日本で風力発電の潜在力が高いという割には、あまり伸びていない。
・2012年に再生可能エネルギー普及促進のために、「固定価格買取制度」が導入されており、その制度の支えにより、確かに太陽光発電は急速に伸びているが、風力発電は伸び悩んでいる。
・本レポートでは、日本で潜在力が高いと言われている風力発電があまり伸びていない理由を明らかにしたうえ、風力発電の促進のための課題について提言を行う。
ことであった。

レポフェス2020
https://sites.google.com/view/meijoecon-repfes/2020

「2020年度経済学部レポートフェスティバル」への報告資料PPTの表紙

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ