大学概要【2016年度実施分】心理実験室に集う学生の「教える-教えられる」サークル

人間学部

心理実験室に集う学生の「教える-教えられる」サークル
実施責任者:神谷 俊次

平成29年度にドーム前キャンパス内に心理学実験室ができます。そこで卒業研究を実施することを目指して,本年度は,天白キャンパスに仮の心理学実験室を確保し,汎用性のある実験機器を導入しました。画像や音声などの刺激の提示および反応の測定を必要とする研究をやりたいと考えている学生諸君の学びの場を提供します。サークルのなかでお互いに教えあいながら,実験のノウハウを身につけて,新たな実験デザインを創造する活動にぜひ参加してください。

ACTIVITY

タワー75内に暫定的な心理学実験室を確保しました。(6/27更新)

2016/06/27

タワー75内に暫定的な心理学実験室を確保しました。また,心理学実験で最もよく利用されている刺激の提示と反応の測定を行うシステム(E-Prime2.0)を海外から取り寄せ,実験室内に配置したワークステーションの設定を終えました。

E-Prime説明会を開催しました。(11/30更新)

2016/11/30

E-Primeを利用することによってどのような実験制御ができるのかを理解してもらうために,実験的手法による心理学実験に関心のある学生を対象としたE-Prime説明会を開催しました。
E-Primeの解説後に,簡単なデモンストレーションを行いました。参加者からは,文字刺激だけでなく,画像刺激や動画,音声刺激なども提示することができ,かつ,刺激に対する反応時間を1ミリ秒の単位で測定できるなら,自分の実験に使いたいという声がありました。
近いうちに,E-Primeの使い方を学ぶ「学びのサークル」を立ち上げたいと思います。当日,説明会に参加できなかったけれども「学びのサークル」に関心がある人は連絡をください。

プライミング実験の作成に取り組み始めました。(12/12更新)

2016/12/12

E-Primeの説明会で実験制御に関心をもった学生が集まり,認知心理学の実験パラダイムとして有名なプライミング実験(詳細については『プライミング効果』でネット検索してください)の作成に取り組み始めました。
E-Primeのマニュアルが英語のため,マニュアルの解読にも一苦労。プライミング実験のプログラミングとともに,今後E-Primeを使用する学生のために日本語マニュアルの作成にも取り組んでいます。年内を目途にプログラムを完成させ,年明けにプライミング実験を実施してデータを収集します。E-Prime日本語マニュアルの完成とプライミング実験に関する簡単な報告書を完成させることが本年度の活動目標です。

プライミング実験を実施中です。(1/6更新)

2017/01/06

E-Primeを利用したプライミング実験のプログラムが完成しました。実験に参加してくれるボランティアを募って,サークルのメンバーが実験者となり実験を進めています。現時点で30人からデータを収集しました。
E-Primeによるプログラミングの学習だけでなく,実際に心理学実験を実施する際に気を付けなければいけない点などを実体験から学ぶことができました。とくに,すべての実験参加者に対して同じ条件で実験を実施するためには,実験に関する説明(教示)を統一することの大切さを認識したようです。

プライミング実験データの分析を終えました。(2/17更新)

2017/02/17

E-Primeによるプライミング実験を終了し,得られた34人のデータを分析しました。E-Primeの優れたところは,データ分析のための各種のツールが含まれていることです。全員のデータをひとつのファイルに統合したり,条件に合うデータのみを抽出したりすることが可能です。また,簡単な統計量を算出してグラフ化することもできます。今回の取り組みを通じて一般的に言われているプライミング効果を実証することもできました。3年生のメンバーは,卒業研究に向けてE-Primeの活用を考え始めています。
今年の活動の目標のひとつのであったE-Primeマニュアルの日本語マニュアルも完成しました。来年度からサークルに入ってくる学生にとって敷居を下げることができそうです。

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