大学概要【2018年度実施分】化学系リーダーシップ養成プログラム

理工学部

化学系リーダーシップ養成プログラム
実施責任者:永田 央

化学は一つの専門分野のみで完結するものではなく、様々な分野の知識や技術の集約が必要です。応用化学科では、次世代を担う化学技術者の育成を教育目標の主眼におき、体系化した化学専門科目のもと、高度な化学基礎教育を行っています。本プログラムでは、その実践の場である研究活動を主体的に進める事ができる、強いリーダーシップ性を有するスターの養成をめざします。卒業研究をベースとした質の高い研究活動と大学院研究への展開を積極的に支援します。

ACTIVITY

活動報告1

2019/01/28

2018年5月12日から19日まで、アメリカのシアトルにあるシアトルコンベンションセンターで開催された233rd ECS Meetingに、化学系リーダーシップ養成プログラムにて支援を受け研究を推進させた修士2年生の学生がEffect of the Crystalline Structure and Size of Group 4 and 5 Oxides to Oxygen Reduction Reactionというタイトルでポスター発表を行ってきました。本学生は、昨年度から本プログラムの支援を受けて、燃料電池用非白金触媒の開発を進めておりました。今回の233rd ECS Meetingでは、酸素還元反応に関する講演を聴講し、自身の研究領域に関する知見を深めていました。聴講に加えて、ポスター発表で具体的な質問を受けたこともあり、自身の研究テーマの位置づけを行うことができました。これは、今後の研究活動において大きなモチベーションとなるといえます。加えて、学会会期間を通して、自分の英語力の不十分さが目立ちました。言いたいことをうまく英語にすることが出来ず、コミュニケーションをとることが難しかったため、読む力だけでなく話す英語力をつけることが課題であると認識しました。

活動報告2

2019/01/28

2018年5月12日から19日まで、アメリカのシアトルにあるシアトルコンベンションセンターで開催された233rd ECS Meetingに、化学系リーダーシップ養成プログラムにて支援を受け研究を推進させた修士2年生の学生がThe Oxygen Reduction Reaction Activity of Pt/Carbon-Sphere Formed by Silica Bead Core and Graphene Oxide Wallというタイトルでポスター発表を行ってきました。学会会期中は、自身の研究領域となる固体高分子形燃料電池のカソード極で生じる酸素還元反応(ORR)に関する発表を中心に聴講した。特に、私も研究で触媒担体として用いている還元性酸化グラフェン(rGO)にPtを担持した触媒を異なる手法で作製した時の違い、またその際に用いる還元剤の種類による違いを調査していた発表に興味を持ちました。ポスター発表では、現在の行っている研究の新規性や独創性を確認することができた。加えて、他の方と同じような視点で結果等を考察できるようになった点は自分が成長した部分であると思うと同時に、指摘された点をしっかりと調査し考えていく必要があると改めて感じた。私は4年生の時にも国際学会に参加させていただいたが、その時よりも他の方が発表している内容や、ポスター発表で質問された内容が理解できるようになり、その点に関しては自分自身の成長を実感することができ、非常に有意義な学会になりました。しかしながら、まだ英語力が足りないために発表者が伝えたい細かいニュアンスが理解できず、自分の意見をうまく伝えることができなかった。今後は、研究を進めながら英語に関しても引き続き勉強し、日本語と同じように英語でも外国の方と深く議論を交わすといった意思疎通が図れるようになりたいと感じた。

活動報告3

2019/01/28

 私は、リーダーシップ養成プログラムの支援を受けて実施した研究成果を2018年9月18日から20日の日程で開催されたコロイドおよび界面化学討論会に参加させていただき、普段では味わうことのできない刺激や、新しい知見を学ぶことができました。ポスター発表では、多くの方と議論を交わすことができました。学生や先生方とは、扱っている化合物の物性や相互作用といった基礎的なふるまいについて議論を行ない、実験手順や評価方法というようなノウハウの部分でアドバイスをいただくことができました。また、企業の方と議論する機会があり、自身の研究がどのような部分で社会に貢献できるかといった、応用の観点でアドバイスをいただくことができました。他者の研究発表を聴講した際には、1つの現象に対して多角的な視点での評価を行い、説得力のある考察をしていた点を参考にしなければいけないと感じました。今回の学会では、界面で起きている相互作用や、その評価方法を重点的に学ぶことができ、自身の研究に活かしていきたいと感じました。

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