大学概要【2022年度実施分】生物環境を基盤とした持続型社会構築に向けた人材育成

農学部

生物環境を基盤とした持続型社会構築に向けた人材育成
実施責任者:村野 宏達

SDGsやMDGsに象徴される持続可能な開発・社会の構築に向けた取り組みが重要となってきている。次世代を担う学生にとって、生物環境科学科の掲げる「生物・人・自然の調和」に繋がる、より実践的な学びは、学生にとってだけでなく、社会全体の幸福につながる。本取り組みは、学外の多様な生物環境に係る人材との交流や現場での体験・学びを通し、総合科学的な理解力、洞察力、実践力を養い、人類の永続性を支える人材の育成に資する。

ACTIVITY

青年海外協力隊の活動をとおして環境の国際貢献を考える

2022/05/30

5月30日に2017年度(4次隊)にモザンビーク共和国にコミュニティ開発を任務として青年海外協力隊に参加した塩川修平さんのお話しを45名の学生が聞き、生物環境科学科で学んだことを活かした国際貢献について考えました。塩川さんは、日本が戦後の復興に世界から2番目の援助額を得て復興したことなどを紹介され、途上国に貢献することの重要性や、利他的に生きることの重要性を協力隊での体験をもとに講演されました。聴講した学生からは多くの質問が出るとともに、講演の後にも個人的に意見を交わすなど、環境に関わる国際貢献について考える良い機会となりました。

講演の様子

学生の質問にこたえる塩川さん

農研機構農業環境研究部門研修

2022/09/08

2022年8月3日(水)~4日(木)に学部1~4年生、大学院生34名で国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)農業環境研究部門(茨城県つくば市)の研修に参加しました。同研究センター職員の神山和則氏に「農研機構の概要」および「農業における温室効果削減技術」、徳岡良則氏に「生物多様性研究」、中村乾氏に「化学物質による農作物のリスク軽減技術」、長谷川利拡氏に「気候変動による作物影響評価」、伊勢裕太氏に「土壌情報を利用した農地管理技術」を、それぞれご講義頂きました。また、徳岡氏にミニ農村の見学、神山氏にGHG制御施設および神山氏、伊勢氏に農業環境インベントリー展示館の案内をして頂きました。学生らは講義や見学などの内容に質問をするなど積極的に参加し、充実した時間を過ごしました。今回の研修が、農業と環境に関する知識を広げるだけでなく、将来のキャリアの一助となることを願ってやみません。また、今回の研修のお世話になりましたすべての皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

農業と環境に関する最新の動向について講義をしていただきました。

各講義の時間がオーバーするほどの活発な質疑応答が行われた。

ノラ・ムラ・ヤマを再現したミニ農村の生態系を考える。

ヒ素・カドミウムの両方を吸収させないイネの栽培管理の研究を学ぶ。

栽培管理と温室効果ガス発生の研究について学ぶ。

土壌標本(モノリス)についても活発な質疑が行われた。

参加した学生たち。

野外実習ポスター発表

2023/01/07

2022年11月26日(木)に学部1年生が4月から行ってきた野外実習の成果発表およびを行いました。藤前干潟の生き物、豊田市自然観察の森の植生、野鳥や土壌動物などについての調査内容が、ポスターにまとめられ、発表されました。

20課題の発表が行われ、活発な議論が交わされた

筑波大学八ヶ岳演習林研修

2023/02/15

2023年1月27日(金)~29日(日)に学部3~4年生の計 3名で筑波大学山岳科学センター八ヶ岳演習林(長野県南佐久郡南牧村)の研修に参加しました。1日目に現地に移動し、八ヶ岳演習林の職員から管理している八ヶ岳演習林と川上演習林についての説明を受けました。2日目に実際に雪の積もる森林を散策して冬芽や枝の形態に基づいて樹種同定練習を行うとともに、雪上の動物の足跡の観察を行いました。3日目には美し森展望台に登り、雪山の樹木を観察しました。学生らは、積雪が森林樹木にいかに影響を及ぼしているかについて観察を行うという、名古屋ではできない貴重な体験をする機会を得て、充実した時間を過ごしました。今回の研修が、環境に関する知識を広げるだけでなく、将来のキャリアの一助となることを期待します。今回の研修のお世話になりましたすべての皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

筑波大学八ヶ岳演習林の入口

実際に雪の積もる演習林を散策する。

八ヶ岳演習林宿舎前で雪の状態を確かめる。

美し森展望台から富士山を眺める。

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