大学概要【2025年度実施分】美的感性データライブラリ構築と地域創生・価値教育への応用
情報工学部
感性工学やデータサイエンスの手法を用いて景観の「美しさ」に対する定量的な分析や構造化を進めるとともに、地域や季節などによる差異を分析し、その特徴や価値の保全、景観に関わる人材育成、地域らしさの創生、価値教育などに貢献することを目指す。
ACTIVITY
切江志龍氏とRMUTT客員研究員との学術交流
2025/05/31
2025年5月31日(土)にスイレンの形態に関する研究者である切江志龍氏を名城大学情報工学部の川澄研究室にお招きし、RMUTT(タイ)客員研究員のChanprapha Phuangsuwa先生、Kitirochna Rattanakasamsuk先生、本学情報工学部4年・山口鈴葉さんと共に、スイレンの色彩や形について議論しました。
はじめにChanprapha Phuangsuwa先生からRMUTTの農学部の施設であるLotus Museumについて説明があり、さらに現在取り組んでいるColor appearance of waterlilies by elementary color naming methodについて説明がありました。続いて切江氏からご自身の研究履歴、ヒトが花を愛でた歴史、スイレンの花型、その形態計測手法などについて説明がありました。互いに質問し合う場面も多い中で、最終的には色彩と形態を組み合わせた研究についても意見を交わしました。
日本色彩学会全国大会での発表および聴講
2025/06/17
2025年6月7日(土)8日(日)に山形大学米沢キャンパスで日本色彩学会第56回全国大会[米沢]’25が開催され、谷川敬介さん(理工学研究科情報工学専攻M2)や訪問研究員Chanprapha Phuangsuwa先生(RMUTT)らと共に発表してきました。
発表題目:
・飛騨・高山の景観に対する印象と主観的色彩の日中比較(口頭発表)
・Color appearance of waterlilies by elementary color naming method(ポスター発表)
・Comparative Analysis on Extraction Algorithms of Representative Colours of Five Ethnic Townscapes in Singapore(ポスター発表)
第27回日本感性工学会大会での発表および聴講
2025/09/24
2025年9月17日(水)から19日(金)にタワーホール船堀で開催された第27回日本感性工学会大会の「感性に係る計測・評価技術」セッション(口頭発表会場)にて、野本凜乃さん(理工学研究科情報工学専攻M1)が研究発表しました。発表題目は「ダマスカス模様の包丁表面に対する視覚的印象と光学特性の関係」で、共著者は本学メンバーのほか、共同研究先のアイチ テクノメタル フカウミ株式会社、および、実験協力先のラジャマンガラ工科大学タニヤブリ校の方々です。
本発表は、今年3月開催の日本感性工学会春季大会で発表した内容の続きにあたるもので、上品さや高級感などの包丁面の感性品質を測色データから説明する試みについてまとめました。
初日の朝一番の発表にも関わらず、会場には70名以上の聴講者がいて緊張の中での発表となりましたが、今後の研究展開や発表準備に対し多くの課題が得られました。