農学部/生物資源学科科目 Pick Up

食用作物学I

私たちの生活と生命の維持に欠かすことができない食料は、野生の植物を長い年月を掛けて改良することで育成されてきた食用作物から産み出されます。さらに、人類にとって最も重要な食用作物は、主食として利用されるイネ・コムギ・トウモロコシなどが属するイネ科作物(穀物)です。本講義では、主食用作物全般の成り立ちと特性、穀物の改良に関するバイオテクノロジーについて紹介し、イネとコムギに関する分類、改良の歴史、世界的な生産状況、生理・生態学的特性、栽培技術および加工・利用を詳細に解説します。

園芸学

園芸作物には食生活に欠かせない野菜や果実、生活に潤いをもたらす花などが含まれますが、わが国におけるこれらの生産技術の発展は目覚ましいものがあります。この園芸作物の生産・栽培の基礎を理解するために、基本的な発育過程からこれまでの歴史、分類、利用まで幅広く概説します。それらを基盤に栽培条件によって葉、根、花、果実がどのように変化するのかといった生産技術の基礎を解説します。対象となる植物が三つに分かれますが、それらの分野に共通する発育過程の基礎を学ぶことが園芸を理解する第一歩です。

遺伝学

遺伝子の本体であるデオキシリボ核酸(DNA)塩基の分子構造と情報保持機構の理解を進めながら、細胞の中で遺伝子が発現してタンパクを作る分子機構の過程を説明します。モデル植物や、微生物を例に、このような遺伝子発現の産物が生体成分を作ったり、物質代謝や生産を行い、その結果としてさまざまな遺伝現象が現れていることを概説します。またDNAが生殖を通して相同組換えを生じて遺伝する分子メカニズムの基本と、遺伝変異と修復、変異誘導機構によって生じる遺伝子の変化、遺伝子組換えの分子機構について概説します。

分子生物学

「分子レベルの細胞構築」や「遺伝子の発現調節」といった現代の分子レベルの生命科学の知識に基づき、「植物の伸長生長」・「植物ホルモンの働き」・「植物の光に対する応答」・「花などの各種器官の形成」などの植物が見せるさまざまな営みの背後にどのような「しくみ」が働いているかについて解説します。そして、この基礎的な科学の知識が、これから農作物を用いた生産にどのように組み合わされ、生かされていくことになるかについても説明します。

植物病理学

菌類・細菌・ウイルスなどの病原体の感染が原因となり植物に発生する様々な病気を題材に講義します。人類の食生活を脅かしてきた歴史的惨事、病原微生物の分類や識別にかかわる診断技術、植物が備え持つ抵抗能力と病原体の加害能力との駆け引き、発病に及ぼす環境要因の影響などを解説します。病気の原因をつきとめ、発生や伝染経路を明らかにし、発病の仕組みを解明するだけでなく、圃場レベルから遺伝子レベルにわたる幅広い範囲の技術で発病要因を制御し、可能な限り被害を軽減するための新しい対策法の確立につなげる必要があります。

基礎昆虫学

地球は昆虫の惑星です。昆虫は翅(はね)を持つことで大きく進化しました。さらに、多くの昆虫では幼虫と成虫で体の作りが全く異なりますが、幼虫は食べることに専念し、成虫は生殖に専念するようになることで、さまざまな環境に適応し、生物の中で最も種類数を増やしました。 この講義では、昆虫の進化と系統、形態ならびに変態と生活様式との関係、花と昆虫の共進化、害虫化した昆虫の生活戦略と天敵、ミツバチやカイコなどの有用昆虫の利用、種分化のメカニズム、種多様性と自然保護などについて解説します。

食品経済学

本講義の特徴は、従前の川上(生産)に軸足を置いた農業経済学の学問体系と異なり、川中・川下(流通・消費)の局面からアプローチを試みることを旨としている点です。 主な内容は、農産物に限定せず加工品を含めた食品を対象として、(1)フードシステムの枠組み、(2)需要の弾力性の計測といった経済理論をベースとしたものから、(3)食生活の変遷、(4)食品関連産業(製造・流通・小売)の動向といった実態を強く意識したものまで広範におよびます。 さらに、(5)マーケティングサイエンス、とりわけ消費者行動論の視点を盛り込んだ購買行動のメカニズムといった新しいissueや、(6)食の安心・安全やその技術導入の経済的な条件にも言及します。

生物資源学実験

植物の生育状況の量的および化学的分析・評価技術からDNA・タンパク質の取り扱い技術まで学びます。

FEATURE

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