経営学部/経営学科科目 Pick Up
現代経営管理論
アメリカにおける経営管理論の代表的な理論を取り上げて、これまで経営者や経営学者たちがどのような考えで企業経営の問題に取り組み、解決しようとしてきたかを学習します。具体的には生成期の管理論から、人間関係論、モチベーション論、リーダーシップ論、意思決定論、コンティンジェシー理論などを紹介し、その内容を検討し、これからの経営管理のあり方を考えます。
経営分析論
現代企業の経営活動と労働の実態を分析します。その方法として企業が公表する連結財務諸表や個別財務諸表をもとにして経営分析の諸比率を計算します。その際、現実の企業を数社取り上げてケーススタディーにより経営分析をします。
管理会計論
管理会計とは、企業などの組織内部で活用される会計です。企業としての目標を達成するためには、経営者は、企業内の各部門が企業全体の目標達成に貢献するようにコントロールする必要があります。そのために、各部門に目標を設定し、目標達成のために使えるお金を渡し、目標が達成できたか評価します。また部門内では、いかに少ない費用で製品開発、製造、販売を行い、目標を達成するかが検討されます。このように、企業の目標達成のための活動のあらゆる場面で会計情報が活用されており、これらはすべて管理会計のテーマなのです。講義では、こうしたテーマについて学習します。
企業財務論
この講義では、企業における資金の調達、運用および分配について考えます。ビジネスにおいて、資金をどこから調達し、どのように運用するか、そして獲得した利益をどのように分配するかは、基本的かつ重要な問題です。これらの側面から、経営の収益性と効率性を高め、企業価値を向上させる方法を探るのが企業財務論(コーポレート・ファイナンス)です。講義では、投資の意思決定方法、企業の最適資本構成、資本コストの決定メカニズムなどについて、基礎的事項を段階的に学習します。
マーケティング論
マーケティングは顧客の創造と消費者満足の追求を中心とする活動です。具体的には、消費者ニーズの把握、商品開発、効率的で迅速な流通システム、小売店での品揃えや接客サービス、適正な価格設定、広告を中心とするコミュニケーション活動などが含まれます。現代マーケティングは、病院、学校、図書館、役所などの非営利組織にまで波及しています。企業ないし非営利組織と生活者を「交換」で結ぶ橋渡し役であり、市場の諸問題を創意工夫で解決し、組織の発展と生活の向上をめざすマーケティングの理論と活動について学習します。
マーケティング戦略論
マーケティング戦略論では、実社会において長らく実施されてきたマーケティングの代表的な概念や分析手法について扱います。いずれの手法も企業・組織ではあらかじめ設定された実現すべき目標のもとに戦略的に実施されていることを意識して、日々変化する市場環境に対応できる戦略性や分析能力を育むことを目的とします。これはマーケティングの実施に不可欠な高度な専門性の獲得につながります。
インターンシップ
インターンシップとは夏休みまたは春休み期間中に学生自身が選択した企業や公的機関などで研修生として働き、自分の将来に関連のある業種・職種で正社員と同じような立場で、企業などがどのような活動を行っているのかを体験できる機会を提供するキャリア形成のための就業体験プログラムです。実際の企業活動・社会活動を体験することで自身の適性を見極めるとともに将来について考える契機となること、また、大学で学ぶことの意義を再考することを目的としています。
経営科学1
企業の経営者や管理者は、日々さまざまな判断を行わなければなりません。このような経営上の意思決定を、勘と経験に頼るのではなく、理論とデータに基づいてできるだけ合理的に行うにはどうしたらよいかを考えるのが経営科学です。利益を上げるために必要な売上高、投資可否の判断、限られた資源で最大の成果を上げるための配分法、プロジェクトの計画と管理法など企業経営にかかわる諸問題に対する数理的なアプローチを学習します。
財務会計論
財務会計は、企業の経営活動や経済取引について、定期的(四半期、半期、年度末)に取引記録を止めてその間の業績の変化や、財産の変動などを報告書(計算書)にまとめて、企業の出資者である株主に報告するまでの体系(システム)をいいます。こうした内容の財務会計は、会社法、金融商品取引法、税法、企業会計基準といった法律や社会的規則などにより強制力を受けるものであり、企業とりわけ上場企業は必ず定期的な決算期に上述のような報告書(計算書)を作成し、公認会計士の監査を受けなければなりません。こうした内容にかかわる諸問題を、講義では学習します。
生産管理論
生産管理論の骨格を示すため、技術的発展の歴史とヨーロッパ、アメリカなどでの生産管理の展開過程を踏まえ、日本企業での生産管理の特徴を明らかにすることを課題としています。現在進んでいるインダストリー4.0、日本企業の海外進出など、これからの日本企業の展開を想定し、これからの日本的生産管理の方法や課題を検討していきます。
基本簿記
企業の経営状況を把握するためには、簿記と会計の知識は必須です。将来、会計の専門職をめざす人はもちろん、経営(マネジメント)に携わる者にとって、基本的な簿記の知識は必要不可欠です。本講義では、複式簿記の仕組みを理解するとともに、簿記一巡の手続きを理解することを目標として学習します。
基礎ゼミナール
1年生に配当される必修科目です。少人数による教育が行われ、大学における「学び」に必要な「読む力」「書く力」「調べる力」「報告する力」「議論する力」などの基本的な素養の向上を目指しています。
専門ゼミナール
2・3・4年生の3年間一貫して行われる深く専門性を追求する教育です。自分の興味や問題意識に従って、所属するゼミナールを決め、基礎ゼミナールで培った考察・分析力をさらに伸ばし、経営学に関するより専門的な知識と課題解決力、情報分析力を高める場です。また、専門ゼミナールでは他の学生との共同研究・発表を通して、コミュニケーション力や人間関係形成力も養います。
消費者行動論
消費者に視点をあて、その行動要因とメカニズムを解明。消費は、経済の発展を支える大きな力となっており、基本的な消費者行動のプロセスや分析を通じて、消費者行動を理解します。
非営利組織体会計論
いくつかの非営利組織体の会計を取り上げ、非営利組織体の抱える経営上の問題点を考えます。利益の獲得を目的としない非営利組織体のさまざまな改革の意義と目的を考察することにより、企業経営の考察にも役立てます。
ワーク・ライフ・バランス論
わが国の労働時間管理・労働実態とその特殊性を知り、ワーク・ライフ・バランスの必要性とワーク・ライフ・バランス社会実現のための課題について理解します。