化学・物質学科/応用化学専攻専攻長メッセージ

MESSAGE

専攻長 中村 忠司

化学は、これまでに様々な化学物質や素材を創り出し、人類の繁栄に貢献してきました。1910年代に開発されたハーバー・ボッシュ法によるアンモニア合成技術は、窒素肥料の大量生産を可能とし、人類を食料不足の危機から救いました。現在の豊かな生活に欠かせない製品群には、"化学の力"で産み出された化学物質・素材が至るところで用いられています。高度経済成長期には、環境に放出された化学物質に起因する環境問題が発生しましたが、それら諸問題も、触媒による浄化技術や環境負荷の低い代替物質・化学プロセスの開発などの"化学の力"で解決されてきました。21世紀の社会では、持続可能な社会の実現に向けて、"化学の力"のさらなる向上が求められています。

化学は、大きく分けると「有機化学」「物理化学」「無機化学」の3つの分野から成ります。「有機化学」「無機化学」はそれぞれ、有機化合物と無機化合物を研究対象とする分野であり、「物理化学」は、物理学的な視点から、物質の性質や化学反応のしくみの理解を目指す分野です。応用化学専攻では、これら3分野の領域「有機化学領域」「物理化学領域」「無機化学領域」を設置し、各領域の教員が協力して教育と研究を進めています。3つの領域は密接に関連しており、"化学の力"を正しく理解し、使いこなせるようになるには、各領域の基礎をしっかりと学ぶ必要があります。そのため、応用化学専攻に入学した皆さんには、講義と実験実習を通して3つの領域の化学をバランスよく学んでもらいます。そして、最終的にはどこか1つの領域で、最先端の研究に取り組んでもらいます。これら講義・実験実習・研究を通して、学生の皆さんが、原子・分子レベルで物質の性質を理解し、その知識をもとに物質を設計・合成・評価できるようになることを目指しています。

カーボンニュートラルの達成、持続可能な社会の実現に向けて、社会では、環境負荷を低減しつつ有用な物質・素材の開発を進めていくことができる化学系人材が強く求められています。新しい物質や有用な物質を設計し、化学反応を駆使して創り出すことに興味がある人は、是非、応用化学専攻で学んでください。

専攻長 中村 忠司

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