meimo留学の準備と危機管理
海外旅行・留学の決定後の諸準備等
海外渡航を行う際には、早い段階から準備を進めましょう。特に留学による渡航の場合は、通常の観光旅行とは異なり、ビザ申請や予防接種が必要となることもあります。時間がかかることがありますので、渡航が決定したらすぐに取り掛かりましょう。
渡航前
海外渡航決定後、すぐに取り掛かる
- パスポートの申請・有効期間の確認
- ビザ/電子渡航認証の申請(必要な場合のみ)
- 渡航先でも常に確認できるメールアドレスを作成
- 飲んでいる薬の処方箋(英文)をもらう(特に禁忌などがある場合)
- 渡航先の文化や法律の違いを把握する
3か月前~
- 予防接種(厚生労働省のページを参考に接種すること)
6週間前~
- 健康診断の受診(大学から指定された受診項目がある場合はそれに従う)
- 歯科検診・治療(歯科治療代は通常の海外旅行保険では補償外となるのが一般的なため)
ビザが出たら
- 海外安全虎の巻を読む(外務省発行)
- 航空券購入
1か月前~
- 海外旅行保険 加入
- 旅行・留学先の治安情報の確認
- 旅行・留学先の感染症危険情報の確認
- たびレジに登録する(3か月未満の渡航の場合)
渡航後
到着してすぐ
- 保護者に到着の連絡
- (プログラムとして求められている場合は)本学に到着の連絡
- 留学先のオリエンテーションに必ず参加する
- 留学先の災害時の連絡先や対応について確認
- 留学先の規則を確認/li>
- 寮やホテル等についたら非常口を確認する
居住開始後
- 在留届を提出する(3か月以上の渡航の場合)
常に心がけること
- 飲料水、食品衛生等について確認する
- 外務省海外安全ホームページにて国・地域別渡航情報を確認
- 所在を保護者に連絡しておく。特に旅行等で移動するときなど
- 体調管理→精神面を含め、異変を感じたら早めに対処する
- メールアドレス等連絡先が変わった場合すぐに本学に届け出る
- 危険な場所には近づかない、夜間の外出は控える
- 多額の現金・貴重品は持ち歩かない
- 見知らぬ人を安易に信用しない
- 薬物には絶対に手を出さない
- 他人からの預かり物をしない
帰国後
すぐに
- 単位認定や奨学金手続きがある場合は、速やかに手続きを行う
海外渡航に関する危機管理
国際化推進センターでは、海外渡航が未経験の方でも安心して渡航できるように、重要な情報をわかりやすく提供することを目的として、「海外渡航HandBook」を発行しています。
海外旅行保険への加入
留学に限らず、海外渡航を行う場合は、必ず海外旅行保険に加入するようにしましょう。名城大学の海外渡航プログラムに参加する場合(国際学会等への参加を含む)は、本学が指定する保険会社と包括契約をする海外旅行保険に加入することが義務付けられています。
渡航前に治安情報を調べ、犯罪事例を理解しておく
留学先を決める段階から、各国の治安情報については、各自で確認しておく必要があります。また、日本人が巻き込まれたトラブルの中で群を抜いて多いのが、財産犯罪(窃盗、強盗、詐欺など)による被害です。本学の学生においても、留学中にスマートフォンを盗まれた、詐欺にあったという報告がこれまでもあります。日本では考えられない手法により被害にあう例もありますので、事前に手法を理解した上で、常に危険と隣り合わせという自覚を持ち、慎重に行動することが肝心です。
- 外務省「海外安全ホームページ」を確認する
外務省領事サービスセンターの「海外安全ホームページ」で、海外へ渡航する日本人が、現地で事件や事故に巻き込まれないための情報を提供しています。国・地域別に、「危険情報」「スポット情報」「広域情報」にわけて、犯罪・事件・テロについての情報や、渡航・滞在における注意事項を発信しています。また、「安全対策基礎データ」には、その国の犯罪事情や習慣、ビザ・出入国審査、滞在時の留意事項、緊急連絡先などがまとめられていますので、事前に渡航先の情報を必ず確認しておいてください。 - 留学先国の公的機関の情報を確認する
地域の犯罪件数を、ホームページで公表している国もありますので、留学先国の警察庁などのサイトを事前に確認しておいてください。 - 現地の日本大使館・領事館の情報を確認する
国や地域によっては、現地の日本大使館・領事館のホームページで治安情報を発信している場合があります。 - 現地で生活した経験のある人から情報を得る
過年度留学経験者や本学で学んでいる留学生から、現地の生の情報を得ておくことも大切です。近づいてはいけない地域や外出しては危険な時間帯など、より具体的な情報を収集しておきましょう。
参考URL
現地のルール(宗教、法律、慣習)などをよく理解する
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、渡航前に、必要なその国の法律や習慣をしっかり把握し、旅行中はその国や地域の習慣に従うよう心掛けることがトラブル回避の鉄則です。
- 禁制品や通貨持ち込みなどの制限
国ごとの税関事情により輸入(持込み)禁止の品目や規制されている品目が異なります。 - 写真撮影について
多くの国では、軍事施設をはじめ、港湾、空港、大統領官邸など保安上重要な公共施設の撮影を制限しています。また、美術館などでは撮影を許可制あるいは有料制にしている国もありますので、予め撮影が制限されている場所をチェックしておく必要があります。また、本人がちがうものを撮影しているつもりでも、制限されている対象の付近で撮影していると、禁止行為とみなされることもあるので注意が必要です。国民性、民族性などから、現地の人が無断で撮影されることを非常に嫌がる場合、有料でなければ認めない場合があります。無用なトラブルを避けるためにも、海外で他人を撮影する場合は、必ず本人の了解を得ることが必要です。特に、最近はスマホのカメラ機能が発達し、どこでも気楽に撮影ができるので、安易に考えないよう注意しましょう。 - 風俗・習慣・タブーに係わる情報収集
各国の風俗・習慣・タブーに関する情報について、あらかじめ情報収集を行いましょう。宗教については、常に敬意をもって接することが大切です。また、宗教施設への派手な服装での訪問は厳に慎んでください。
参考URL
- 外務省 在外公館(現地特有の多発型、一般犯罪、情報や治安情報、生活情報) ※各在外公館のウェブサイトにて公開されています
渡航先における安全対策
海外への渡航期間が3か月以上となる場合は、渡航後に居住地が決定してから「在留届」を提出することが旅券法により義務付けられていますので、必ず行ってください。また、3か月未満の場合であっても、「たびレジ」に登録することにより、災害や緊急事態発生時に緊急一斉通報メールを受け取ることができるようになりますので、必ず登録するようにしましょう。
参考URL
異文化への適応
カルチャーショックとは、一般的には、自分と異なる文化習慣や考え方、 行動パターンなどを目の当たりにしてショックを受けることと理解されています。 専門的には、新しい不慣れな環境に直面し、今までの"常識"が通じないために自分らしく振る舞えず、そのために自信を失うなど心理的に落ち込んだ状態を指します。これは一時的なもので、異文化の適応過程では誰もが経験するものです。またその結果、日本人と話したくない、授業に出たくないと思うようになる場合もあります。このような感情が起こるのは、新しい環境に慣れていく過程ではごく自然なことなのです。あせらずにひとつひとつ対処していくことで、いずれ乗り越えることができます。カルチャーショックは誰にでも起こりうることだということを知っておくことは、カルチャーショックを経験した際、そこから抜け出そうとするのにとても力になります。
カルチャーショックへの対処法
- カルチャーショックはあなたが弱い人間だから起こるわけではないことを自覚すること
- 誰もが経験する自然な過程だと思うこと(例えば、風邪を引くことと同じくらい誰にでも起こる)
- 目的を見直し、現実的なものに変えていくこと
- 日本的な価値観で物事を判断しないように心がけること
- 自分の気持ちを表現するようにすること
- 一人でひきこもらないこと、趣味やスポーツ等を通じて交友関係を広げること
- 健康な生活パターンを守り、気分転換を図るようにすること
- 相談室を利用したり、まわりの人に助けを求めること