大学概要 【2018年度実施分】女子学生のキャリア支援教育

経済学部

No.3

実施責任者山本 雄吾

本事業は,本学部女子学生のキャリア形成・就職活動支援のため,女性経営者・先輩たちの活動やこれからの目指すべき働き方に触れることによる動機付け,ビジネスに必要な実務知識の修得,国際機関等での活動体験の提供を行うものである。本事業は直接的にはキャリア支援教育であるが,自らの卒業後の職業生活を意識することで,経済学部の多様な経済・社会にかかわる講義を受講することの意義を再確認させる効果も期待している。

2018年10月1日「世界ハビタット・デー」に関わる報告: Interview & Workshop

2018/10/22

Interview

星野幸代氏
国際連合人間居住計画(ハビタット) 福岡本部 本部長補佐官

2018年10月1日 アクロス福岡8階

 星野幸代氏は、2004年より国連ハビタット福岡本部に勤務され、イラク担当専門官として同国の戦後復興事業に従事された後、現在は本部長補佐官として、アジア太平洋地域に加えて、アフリカでの環境技術協力事業(福岡方式の廃棄物埋立場整備に向けた技術移転)などに深く携わっておられます。このたびは大変ありがたいことに、世界ハビタット・デーのワークショップに先立ち、「国際協力の現場で培われたスタンス」や「プロジェクト運営に関して大切なこと」をうかがうことができ、さらには「私たち若い世代が、次の一歩を踏み出すにあたり」、貴重なヒントをいただいてまいりました。

■国際協力の現場で培われたスタンス
 まずは、事業対象地域の「歴史、文化、価値観を深く理解すること」が基本。また、「ある意味、自分の“信念”や“軸”といったものには、こだわらないスタンスが重要」とも教わりました。昨今、ご自身は、これこそが“真”という思いよりも、むしろ視角が異なるとモノの見え方が違うことを胸に刻み、できる限り人々に「寄り添う」姿勢を大切になさっているそうです。

■プロジェクト運営に関して大切なこと
 プロジェクトには、それぞれに異なる運営上の難しさがありますが、事業目標の達成とともに大事なのは事業後の「持続性」と強調されました。「住民参加」型の事業運営には、地域社会の多様な声-特に若い世代や女性の観点や考え-を丹念に汲み取り、安全・安心なまちづくりに反映してきたという「経験」の共有が極めて重要との強い思いが込められていました。さらに、そうして築かれた「人のつながり」は、災害からの復旧・復興においても鍵になるとも説いてくださいました。
 なお、技術面に関しては、住民との対話を通じ、それぞれの対象地域の状況・条件、事業運営の持続的な維持管理・経営を勘案しながら、最適な技術を見極めていかれるそうです。また、人々の積極的な参加を促すには、設計にある程度の柔軟性も求められるようで、基本的なプランをもとに、各戸が自らのニーズに応じて付加していけるような工夫も大切と教わりました。

■私たち若い世代が、次の一歩を踏み出すにあたり
 まずは、身のまわりの関心事項に関して、「日本以外でも類似した事象が生じている状況に注意を払い、世界的な視野から理解を深めること」とのアドバイスをいただきました。たとえば、気候変動に起因するとみられる大規模水害は、日本だけでなく、世界各地で頻発し、人々の生活を随所で揺るがしている“全体像”をつかんでおくことが大切とご教示くださいました。
 また日本国内にあっては、少子高齢化に関わる諸問題への対応が急がれますが、その“切り抜け方”については、今後ますます多くの途上国からも注目されるようになるとの見立てに続けて、日本は「人工知能などの最先端技術による対処だけでなく、人間的な温かさに満ちた方策も合わせて発信できると良いですね」との期待も添えられました。

筒井流水 [産業社会学科 2年]

Workshop

世界ハビタット・デー 2018 ワークショップ
「Municipal Solid Waste Management -ごみ問題について私たちができること-」を受講して

2018年10月1日 アクロス福岡3階

 2018年10月1日、「世界ハビタット・デー」に合わせて開催された国連ハビタット・(公財)福岡県国際交流センター主催「ハビタットひろば」では、都市の固形廃棄物管理をテーマにワークショップが行われました。
 「開会: ごみ問題についての紹介」では、世界の約20億人が定期的なごみ回収サービスを受けられず、都市から排出されるごみの30~60%は収集されていない状況のもと、人々の健康や環境には深刻な影響が生じていることが提起されました。そして、地方自治体、学校、NGOs、企業など、さまざまなアクター間の連携した取り組みが求められていることを学びました。
 このワークショップにおいては、持続可能な開発目標(SDGs)について、ゲーム形式で体感する「カードゲーム 2030SDGs」に取り組みました。その後、福岡をベースに活動する市民団体がこれまでに主導されてきた実践をベースに、「ごみ問題についての事例紹介・グループ・ディスカッション」が進められました。

■カードゲーム 2030SDGs
 「SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験する」このゲームでは、「世界の経済・環境・社会の状況変化」を見ながら、さまざまな価値観を持った人々が「与えられたお金と時間を使って、プロジェクト活動を行い」、その結果として現れた「2030年の世界」を、ファシリテーターの方に導かれながら参加者全員で振り返りました。
 参加者からは、「世界はつながっていることを実感」、「グローバル社会の全体を感じながら行動するなかで、私も起点に」、「自分の目標を伝える/相手の目標を聞くことが鍵」、「奪い合えば足りず、分け合えば余る」などの示唆に富む感想・意見があがりました。確かに、私自身も、ゲームを通じてそのように実感しました。「ハビタットひろば」に集われる方々は、ご所属・世代において多様で、いろいろな対話・交渉の仕方を感得する良い機会となりました。

■ごみ問題についての事例紹介・グループ・ディスカッション
 特別非営利活動法人「循環生活研究所」が推進されている、自分たちの暮らす近隣生活圏(半径2km)をベースに循環型社会を構想する取り組み、「ローカル・フード・サイクリング」を、学ばせていただきました。これは、家庭から出る生ごみを焼却処分するのではなく、「ダンボール・コンポスト」で堆肥に変え、菜園の「土づくり」に活かし、そこで育てた有機野菜を食卓へという試みです。近年は、若い世代が集住する新しい住宅地区にも導入され、活動に大きな進展が見られるとのことでした。当事業は、二酸化炭素の削減にもつながります。また「土づくり」は「人づくり」に結びつき、そうした人々が暮らす地域社会は、さまざまな課題を自律的に解決し得るとの展望に、「地球的規模で考え、足元から行動する」という言葉を思い起こしました。
 私は、このところ「食品ロス」の問題に関心を持ち、映像作品の制作に取り組んできましたが、本事例紹介ならびに討議内容にも大いに触発されました。

吉田朋泰 [経済学科 3年]

  • アクロス福岡8F 国連ハビタット福岡本部にて (2018.10.01) アクロス福岡8F 国連ハビタット福岡本部にて (2018.10.01)
  • アクロス福岡3F こくさいひろば にて (2018.10.01) アクロス福岡3F こくさいひろば にて (2018.10.01)

ACTIVITY

経済学部女子学生のキャリア支援プログラム「未来をつくるしごと」第1回講演会「あなたらしい生き方、働き方~仕事も趣味も学びもパートナーも」を開催しました。

2018/06/25

本年度、経済学部では女子学生のキャリア支援のため、「未来をつくるしごと」連続講演会を実施します。これは、女性起業家、女性が働きやすい職場環境を目指している企業・行政の担当者、本学を卒業し社会の第一線で活躍されている先輩女性の方々を講師としてお迎えし、働くことの意義、問題に直面したときに対応方法、家庭と仕事の両立などについての経験や哲学(考え方)を語っていただくものです。本講演会が、女子学生の皆さんが自分の将来を考える一つの契機となると同時に、就業に対する漠然とした不安の軽減に役立つことを願っています。

第1回講演会(平成30年6月21日開催)では、パブリック・ハーツ(株)代表取締役水谷香織様をお迎えしました。水谷様は、公共事業などに関する社会の合意形成を促進するコンサルティング事業を自ら立ち上げ、多様な分野でファシリテーターとして活躍されています。講演会では、あなたらしい生き方、働き方を実現するためのコーチング理論や、対立する意見の調整を図る合意形成方法の紹介、女性の多様な働き方の一例として、オンラインweb会議ソフト「Zoom」を使用し、実際に子育て中で在宅勤務のパブリック・ハーツ社の社員の方にも講演に参加していただくデモンストレーションなどが行われました。

2018年6月1日 国連ハビタット人間居住専門官松尾敬子氏の講演会 「スリランカにおける紛争後の再建事業」を受講して

2018/07/02

この「学びのコミュニティ創出支援事業」では、「持続可能な開発目標」(SDGs)に関心を寄せ、国際機関の英文レポートなどを意欲的に読み進めている経済学部生(ことに女子学生)が、国連等主催のレクチャー・シリーズで学びを広げることをサポート。途上国の現場で活躍される第一線の専門家の方々の取り組みをうかがいながら、自らの進路やこれからの社会を描き出すにあたって、思考をより一層深められることを期待しています。

■2016年6月1日ハビタットひろば講演会の概要

この講演会では、2013年から2017年にスリランカ北東部州で実施された国連ハビタットによる紛争後のコミュニティ・インフラ再建が主題に掲げられました。250を超える村々での具体的な生活改善の進め方・成果について、当プロジェクトを推進された人間居住専門官松尾敬子氏がレクチャーくださいました。

■国連ハビタット人間居住専門官松尾敬子氏の講演会
「スリランカにおける紛争後の再建事業」を受講して

産業社会学科2年 筒井流水

松尾敬子氏のご講話は、事業紹介映像から始まりました。住民参加の手法とされる People’s Processは、計画段階や建設中はもとより、建設後の維持管理に至るまで、 全過程で用いられていました。具体的には、まず村人を一軒ずつ訪ね、事業計画に関する会議への出席を促しますが、地域リーダーのみならず、女性や障がいを持つ人など、すべての住民が平等にコミュニティの再構築に参加する機会づくりが重要とうかがいました。村人と国連スタッフが顔を合わせ、「今後の定住、そしてさらなる発展のために、次世代に向けてどのような施設が必要か」、「その建設にあたり住民自身ができることは何か」と、語り合う場が設けられていました。

また、プロジェクトの計画から完成までの各段階では、事業実施状況のモニタリングや事業費の管理、職業訓練など細かなところまで、すべてを住民自身が行えるような工夫がなされていました。自らの意思で決定および実施できるようなプロジェクトの運営環境においては、オーナーシップが育まれ、コミュニティの「団結力」も強まります。さらに国連は、事業終了後も視野に、村人と教育省などの関係機関が協議する場も整えていました。こうした進め方が、まさに住民参加を軸にすえた手法なのだと学びました。

私は、東日本大震災の復興支援ボランティアに関わっています。この活動では、学生の有志を募り、夜行バスにて名古屋から宮城県の大島という離島へ向かい、震災当初から瓦礫撤去、小学生との野球教室、漁業・農業のお手伝いを通して島民の方々との交流を深めてきました。実際のところ、私たちの場合は、“ボランティア”と言っても、島民のみなさまに教わることばかりでした。今回のご講演を拝聴させていただきながら、改めて事業運営には相当な工夫が求められることに気づかせていただく機会となりました。

最後に、「人のことはわからないからこそ、顔と顔を合わせて話し合うべき」との松尾敬子氏の言葉が胸に響きました。5年間にわたる事業において、住民一人ひとりに向き合い、たゆまぬ情熱を注ぎ続けてこられた松尾氏には、心からの敬意を表します。

  • 松尾敬子氏が推進された事業の写真展にて(2018.6.1) 松尾敬子氏が推進された事業の写真展にて(2018.6.1)
  • ハビタットひろば講演会会場にて(2018.6.1) ハビタットひろば講演会会場にて(2018.6.1)

経済学部女子学生のキャリア支援プログラム「未来をつくるしごと」講演会を開催しました。

2018/08/02

 本年度、経済学部で実施している女子学生キャリア支援事業「未来をつくるしごと」の第3回目の企画として、2018年7月13日(金)に愛知県産業労働部労政局労働福祉課主査・扇谷めぐみ氏をお迎えし、「仕事が好き、家庭が好き そう言える働き方を~仕事と家庭のインターンシップinあいち」と題して、講演会を開催しました。
 講演会では、製造業が中軸を占める愛知県の産業構造の特徴、中小企業の果たす役割をご説明いただいた上で、県内の女性の就労状況についてお話しいただきました。愛知県では、女性の就業が進んでいるものの、M字型雇用の改善や男性の育児休暇取得の促進が全国平均に比べて遅れているなど、力を入れてとりくむべき課題も多いとのことです。また、女性と男性が働きやすい職場づくりを支援するための多様な施策を通じて、行政も働く人たちのサポートを愛知県が行っていることもお聞きしました。特に、県では、昨年から学生向け事業として、子育て中の社員の方を学生が訪ね、職場での仕事だけでなく、家庭での子育ても体験する「仕事と家庭のインターンシップ in あいち」を実施しています。講演では、映像を交えて、仕事と家庭の両立の現場を知って成長する学生さんの様子が紹介されました。
 ご講演を受けて、学生からは「どうして男性の育児休暇取得がこんなに少ないのか」「育児休業などを取得することで、労働者に不利益なことをする企業はいないのか」など、鋭い質問も出されました。それぞれの質問について、長年、県の労働行政担当者として活躍されている扇谷さんから働く現場の実態を踏まえた的確なお答えいただき、活発な議論が交わされました。
 参加した学生からは「男性の育児休暇取得が少なくて驚いたが、自分たちの世代はもっと育児にも関わっていきたいと思う」(男子学生)「仕事と子育ての両立はむずかしいと思っていたが、今日の講演を聞いて、周りの環境次第では決してできないことでないことがわかって、希望が持てた」(女子学生)、「すごく見方が変わった。学生時代の今から、なんとなくではなく、自分で動くべきだと思えました」(女子学生)など、前向きな感想が数多く寄せられ、学生時代から、将来の仕事やくらしを見据えて働き方や生き方を考えることの大切さが伝わったと思います。

経済学部の女子学生のキャリア支援プログラム「ANAビジネスソリューションによる接遇・マナー研修」を開催しました。

2018/08/21

 本年度、経済学部では女子学生のキャリア支援のため、「ANAビジネスソリューションによる接遇・マナー研修」を実施しました。これは、ANAのCA経験者による「接遇=おもてなしの心の表し方」を学ぶ、ワンランク上のビジネスマナー研修です。就職活動やインターンシップに役立つのみならず、この先、社会に出て多くの人と出会う際に大切な心「接遇」を理解し、「接遇」の表し方を基盤に、接遇力・コミュニケーション力を高めるための重要なポイントを習得することが目的です。この研修によって、気づく力や判断力を養い、入社後のクライアントとの交渉や社内の関係部署とのコミュニケーションの際にも役立つことを期待しています。
 平成30年8月2日・3日開催の「ANAビジネスソリューションによる接遇・マナー研修」では、講師として宇佐美 佳代様(ANAビジネスソリューション株式会社 専属講師)をお迎えしました。宇佐美様はANA(全日本空輸株式会社)に客室乗務員として入社後、国内線・国際線のパーサー、チーフパーサーとしてフライトを従事されました。また、客室乗務員を育てるインストラクターとして教育・訓練を務める傍ら、多くの社外講演などを務められました。
 研修では、演習と実習を中心に、社会生活におけるマナーやコミュニケーションについて学びました。スピーチの演習や模擬面接では、実習した学生一人一人に対して、講師の宇佐美様から個別に具体的なアドバイスをいただきました。和やかな雰囲気の中、学生は前向きに研修に取り組み、研修が終わる頃には表情や姿勢は見違えるように大きく成長しました。

経済学部の女子学生のキャリア支援プログラム「ANAビジネスソリューションによる接遇・マナー研修」の参加者アンケート結果が纏まりました.

2018/09/21

 本接遇・マナー研修の内容については,初めて知る内容と答えた受講生よりも,すでに知っている内容がいくつか含まれていたと答えた受講生の方が多くみられました.研修の難易度については,難しいと回答した受講生から簡単と答えた受講生まで,様々でした.しかし,この研修が今後の就職活動に役立つと思うか,については,すべての受講生が役立つと答えており,研修に対する評価の高さが見られました.

 自由記入のコメントを見ると(下記参照),研修のどういった点を評価していたのかがうかがえました.多くの受講生がまずあげていたのが,面接でどのように対応するのか,一人ひとりアドバイスをもらえた点でした.少人数で個別に具体的に指導していただけた点に対して,受講生の反応がよかったようです.また,話を聞くだけではなく実際に動いてみたことがよかったとする意見から,座学だけではなく実際に体験することで得られたものが大きかったことがわかりました.

 加えて講師の先生の丁寧なご指導に対する評価も多く聞きました.総じて受講生にとって有意義な研修であったことがアンケートよりわかりました.

 自由記入

面接の練習ができて,個人的にアドバイスももらえてよかった.今まで知らなかった基本的マナーが知ることができてよかった.
大講義室で大勢で聞くのとは全く違いました.少人数で1人1人見ていただけてとてもよかったです.少し不安でしたが参加してとてもよかったです.実際に動いてみると改善しなければならない点がよくわかります.後輩にすごくお勧めしたいです.
講師の先生が優しくて,楽しみながら研修に参加することができました.
面接での応対の練習ができてよかった.一人ひとりアドバイスをもらえて参考になった.
実習がたくさんあって,実際にやってみることができてよかった.改善しなければいけない点が発見できた.
面接の練習はなかなかできないので,丁寧に教えてもらえてよかった.
カメラを使ったり,他の人に自分を見てもらうことで,自分の問題点や良いところが客観的にわかった.研修の方の説明や対応が丁寧だった.
模擬面接の後にフィードバックがあり,役立つと思った.チェックする項目をもう少し増やしてほしいと思った.

経済学部女子学生のキャリア支援プログラム「未来をつくるしごと」第3回講演会「いろいろな働き方~わたしのキャリアデザイン~」を開催しました。

2018/09/28

本年度、経済学部では女子学生のキャリア支援のため、「未来をつくるしごと」連続講演会を実施しています。第3回講演会(平成30年9月27日開催)では、NPO法人起業支援ネット代表理事久野美奈子様をお迎えしました。NPO法人起業支援ネットは、カフェや料理教室、エステサロンやヒーリング、子育て支援、障がい者・高齢者支援などのビジネスを立ち上げるサポートを行っており、とくに女性の起業家が多いことが特徴です。講演会では、久野様ご自身の経験も含めて、自分にとっての「しごと」の意義、仕事と家庭の両立、などについて、優しい語り口でお話いただきました。

経済学部女子学生のキャリア支援プログラム「未来をつくるしごと」第4回講演会「まだ見ぬ自分の可能性を引き出す方法」を開催しました。

2018/10/11

本年度、経済学部では女子学生のキャリア支援のため、「未来をつくるしごと」連続講演会を実施しています。第4回講演会(平成30年10月10日開催)では、フリーアナウンサー/東海ラジオパーソナリティの青山紀子様をお迎えしました。講演では、進路に悩んでいる学生の皆さんに、「自分の好きなこと、自分が人より少し優位に立てることを生かした職業に就けば、楽しみながら(仕事を)突き詰められる」ことや、「過去の自分に何ができたかではなく、今自分に何ができるかという『自分力』を高めること」の重要性などをお教えいただきました。また、相手に自分を伝えるための話し方のレッスンも行いました。

2018年10月1日「世界ハビタット・デー」に関わる報告: Interview & Workshop

2018/10/22

Interview

星野幸代氏
国際連合人間居住計画(ハビタット) 福岡本部 本部長補佐官

2018年10月1日 アクロス福岡8階

 星野幸代氏は、2004年より国連ハビタット福岡本部に勤務され、イラク担当専門官として同国の戦後復興事業に従事された後、現在は本部長補佐官として、アジア太平洋地域に加えて、アフリカでの環境技術協力事業(福岡方式の廃棄物埋立場整備に向けた技術移転)などに深く携わっておられます。このたびは大変ありがたいことに、世界ハビタット・デーのワークショップに先立ち、「国際協力の現場で培われたスタンス」や「プロジェクト運営に関して大切なこと」をうかがうことができ、さらには「私たち若い世代が、次の一歩を踏み出すにあたり」、貴重なヒントをいただいてまいりました。

■国際協力の現場で培われたスタンス
 まずは、事業対象地域の「歴史、文化、価値観を深く理解すること」が基本。また、「ある意味、自分の“信念”や“軸”といったものには、こだわらないスタンスが重要」とも教わりました。昨今、ご自身は、これこそが“真”という思いよりも、むしろ視角が異なるとモノの見え方が違うことを胸に刻み、できる限り人々に「寄り添う」姿勢を大切になさっているそうです。

■プロジェクト運営に関して大切なこと
 プロジェクトには、それぞれに異なる運営上の難しさがありますが、事業目標の達成とともに大事なのは事業後の「持続性」と強調されました。「住民参加」型の事業運営には、地域社会の多様な声-特に若い世代や女性の観点や考え-を丹念に汲み取り、安全・安心なまちづくりに反映してきたという「経験」の共有が極めて重要との強い思いが込められていました。さらに、そうして築かれた「人のつながり」は、災害からの復旧・復興においても鍵になるとも説いてくださいました。
 なお、技術面に関しては、住民との対話を通じ、それぞれの対象地域の状況・条件、事業運営の持続的な維持管理・経営を勘案しながら、最適な技術を見極めていかれるそうです。また、人々の積極的な参加を促すには、設計にある程度の柔軟性も求められるようで、基本的なプランをもとに、各戸が自らのニーズに応じて付加していけるような工夫も大切と教わりました。

■私たち若い世代が、次の一歩を踏み出すにあたり
 まずは、身のまわりの関心事項に関して、「日本以外でも類似した事象が生じている状況に注意を払い、世界的な視野から理解を深めること」とのアドバイスをいただきました。たとえば、気候変動に起因するとみられる大規模水害は、日本だけでなく、世界各地で頻発し、人々の生活を随所で揺るがしている“全体像”をつかんでおくことが大切とご教示くださいました。
 また日本国内にあっては、少子高齢化に関わる諸問題への対応が急がれますが、その“切り抜け方”については、今後ますます多くの途上国からも注目されるようになるとの見立てに続けて、日本は「人工知能などの最先端技術による対処だけでなく、人間的な温かさに満ちた方策も合わせて発信できると良いですね」との期待も添えられました。

筒井流水 [産業社会学科 2年]

Workshop

世界ハビタット・デー 2018 ワークショップ
「Municipal Solid Waste Management -ごみ問題について私たちができること-」を受講して

2018年10月1日 アクロス福岡3階

 2018年10月1日、「世界ハビタット・デー」に合わせて開催された国連ハビタット・(公財)福岡県国際交流センター主催「ハビタットひろば」では、都市の固形廃棄物管理をテーマにワークショップが行われました。
 「開会: ごみ問題についての紹介」では、世界の約20億人が定期的なごみ回収サービスを受けられず、都市から排出されるごみの30~60%は収集されていない状況のもと、人々の健康や環境には深刻な影響が生じていることが提起されました。そして、地方自治体、学校、NGOs、企業など、さまざまなアクター間の連携した取り組みが求められていることを学びました。
 このワークショップにおいては、持続可能な開発目標(SDGs)について、ゲーム形式で体感する「カードゲーム 2030SDGs」に取り組みました。その後、福岡をベースに活動する市民団体がこれまでに主導されてきた実践をベースに、「ごみ問題についての事例紹介・グループ・ディスカッション」が進められました。

■カードゲーム 2030SDGs
 「SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験する」このゲームでは、「世界の経済・環境・社会の状況変化」を見ながら、さまざまな価値観を持った人々が「与えられたお金と時間を使って、プロジェクト活動を行い」、その結果として現れた「2030年の世界」を、ファシリテーターの方に導かれながら参加者全員で振り返りました。
 参加者からは、「世界はつながっていることを実感」、「グローバル社会の全体を感じながら行動するなかで、私も起点に」、「自分の目標を伝える/相手の目標を聞くことが鍵」、「奪い合えば足りず、分け合えば余る」などの示唆に富む感想・意見があがりました。確かに、私自身も、ゲームを通じてそのように実感しました。「ハビタットひろば」に集われる方々は、ご所属・世代において多様で、いろいろな対話・交渉の仕方を感得する良い機会となりました。

■ごみ問題についての事例紹介・グループ・ディスカッション
 特別非営利活動法人「循環生活研究所」が推進されている、自分たちの暮らす近隣生活圏(半径2km)をベースに循環型社会を構想する取り組み、「ローカル・フード・サイクリング」を、学ばせていただきました。これは、家庭から出る生ごみを焼却処分するのではなく、「ダンボール・コンポスト」で堆肥に変え、菜園の「土づくり」に活かし、そこで育てた有機野菜を食卓へという試みです。近年は、若い世代が集住する新しい住宅地区にも導入され、活動に大きな進展が見られるとのことでした。当事業は、二酸化炭素の削減にもつながります。また「土づくり」は「人づくり」に結びつき、そうした人々が暮らす地域社会は、さまざまな課題を自律的に解決し得るとの展望に、「地球的規模で考え、足元から行動する」という言葉を思い起こしました。
 私は、このところ「食品ロス」の問題に関心を持ち、映像作品の制作に取り組んできましたが、本事例紹介ならびに討議内容にも大いに触発されました。

吉田朋泰 [経済学科 3年]

  • アクロス福岡8F 国連ハビタット福岡本部にて (2018.10.01) アクロス福岡8F 国連ハビタット福岡本部にて (2018.10.01)
  • アクロス福岡3F こくさいひろば にて (2018.10.01) アクロス福岡3F こくさいひろば にて (2018.10.01)

FEATURE

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