大学概要【2016年度実施分】地域企業と連携(魅力施設の構想・提案)

理工学部

地域企業と連携(魅力施設の構想・提案)
実施責任者:生田 京子

本プログラムではグループワークを前提としたPBL(Project Based Learning)による実践型教育を行う。建築学科の複数研究室が主体となって、地域企業や地域的組織とともに新しい価値を持った魅力的な施設を構想するもので、状況に応じて調査研究やワークショップ、提案の製作などを実施する。2016年度は以下の二つに取り組む。
① 移動劇場の構想・提案
② こどもフューチャーハウスの計画(名古屋市千種区)

関連リンク

ACTIVITY

「月灯りの移動劇場」の初演が9月に迫って来ました。(8/30更新)

2016/08/30

本プロジェクトでは、オリジナル移動劇場の構想・設置に産学連携で取り組んでいます。
この移動劇場は、小学校や農村部・医療施設など様々な場所に訪れます。各地で、人々の日常と密接な関係を築き、誰もが遊びに来るような感覚で舞台鑑賞をすることのできる環境を作り出す装置です。
総合プロデュース・演出の浅井信好さん、実施設計をバックアップする建築家の横関浩さん、構造設計の藤尾篤さんと学生達が、これまで何度も打合せを繰り返してきました。
移動劇場は、外にも座席を配する予定で、自転車の車輪のような構造で成り立っています。
ロープを巻き取ると頂部が徐々に上がっていく、最小限の骨組み。材料も確定し、たわみ値なども分かって来ましたが、スクリーンがこれから。うまくいくか、ドキドキワクワクです。

「月灯りの移動劇場をみんなで組み立てよう」
日時:平成28年9月17日(土) 12時~17時
場所:リンナイ旧部品センター駐車場(中川区広川町)
概要:「月灯りの移動劇場」と、建築家の横関浩、生田京子、名城大学の生田研究室とともに制作された移動劇場の組み立てを体験できるワークショップを実施。

「月灯りの野外劇場で子供たちとともに音楽とダンスが織りなす「CANAL MEMORY」」
●公演
日時:平成28年9月19日(月・祝) 19時~20時(上演時間は40分を予定)
場所:リンナイ旧部品センター駐車場(中川区広川町4-1)
概要:中川運河近隣に住む人々から運河にまつわる思い出を取材し、それを題材に構成したミニダンスパフォーマンスの上演。

「月灯りの移動劇場」のための部品が出来上がって来ました。(9/1更新)

2016/09/01

スチールのジョイント部材は、有)ニーズ工業にて制作されています。
学生達も工場を訪れて、部材の確認をしました。このあと塗装が施されて納品されます。
工場には、様々な加工機械がところ狭しと並んでいます。

移動劇場のジョイント部材。ニーズ工業にて。

FRPの柱の径を一つ一つ確認していく。

「月灯りの移動劇場」の現地での仮組を行いました。(9/12更新)

2016/09/12

FRP菅の柱をスチールジョイントとワイヤーで組み上げていく構成です。
朝の8時~18時まで10人以上で、組み上げることができました。初組み上げのため時間もかかりましたが、今回でワイヤー長さなども調整されたため、次回からはスムーズに設置できるはずです。
模型の上で見ていたものを、無事に実際の空間にすることができ、皆安堵の表情でした。
今後、夜景の中でスクリーンに照明があてられ、上演されるのが楽しみです。

9/6中日新聞(夕刊)に本取組が掲載されました。

9月19日、「月灯りの移動劇場」のこけら落とし公演が行われました。(9/30更新)

2016/09/30

台風の雨模様にもかかわらず、多くの方が観に来てくださいました。無事に初演を迎えることができ、学生達は出演のダンサーや、音楽演奏の方々と喜びを分かち合いました。

今後これを皮切りに、全国各地で公演の予定です。
移動劇場は小さく分解されて、トラックに乗り、次の公演地へと旅立ちます。

「月灯りの移動劇場」公演に向けて(1/20更新)

2017/01/20

<演出の浅井さん、ダンサーの三輪さん、パントマイムの奥野さんとの打合せ>(2016年4月?8月)
月灯りの移動劇場」の案について、実際に講演を行う、演出家・ダンサー・パントマイムアーティストの方々と数回に渡る打合せを行いました。
作り上げたい「果てしない物語」の演出イメージについて、浅井さんから語られ、学生側からもどのように観せることができるかについて考えを伝えるなどのやりとりが行われました。夢膨らむ演出の話の一方で、実用面も問われます。

<新たなデザインの要求と模型検討>(2016年4月?8月)
当初は円環状に棚を組むようなアイデアで検討が進められましたが、素材やそのパーツ数を詰めていくと、組立にかなりの時間がかかることが明らかになってきました。どのような場所でも簡単に組み立てられ、トラックで移動が可能とするためには、テントのような形状に変更することになりました。新たなデザインの要求に応えるために、何度も模型を製作し、縮尺も徐々に大きく実物に近づけながら、検討を繰り返して行きました。

ファニチャーの制作に向けて(1/25更新)

2017/01/25

フューチャーハウスで活用するファニチャーの検討(2016年4月中旬)
アクティビティを誘発するファニチャーをデザインして、フューチャーハウスなど室内空間で子どもから大人まで使えるものを制作することを目的に検討が始まりました。学生たちの意見を集約させながら、複数案に絞り、モデルによる検討を行っている段階です。

模型写真1

模型写真2



ファニチャー案1 試作検討(2016年4月25日)
可能性のある形に対して、1/1のスケールで試作品をつくり、検討することとなりました。まずは案1として、大きなファニチャーを創造し、サイズ感、使い勝手、構造上の強度などを皆で検討しました。

案1試作検討



ファニチャー案2 試作検討(2016年5月上旬)
DIYでつくれることを想定した提案も検討する。身近に入手可能な角材を使って、手作りでつくれるスツールを提案。実際に皆で制作してみることで、機能性、デザイン性などで、様々な課題が出て来ました。

案2試作検討1

案2試作検討2



実際の利用実験の開始(2016年5月下旬)
最終的にファニチャー案1で進めることとなり、実際に制作、設置して、長期にわたり使用してみることで、環境に耐えうるものか実験をすることとなりました。1年後に作品の状況を見て確認する予定です!

利用実験

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ