大学概要【2020年度実施分】低学年からプロフェッショナリズムを涵養する他施設協働による参加型多職種連携教育(IPE)の実践

薬学部

低学年からプロフェッショナリズムを涵養する他施設協働による参加型多職種連携教育(IPE)の実践
実施責任者:野田 幸裕

本取組ではチーム医療で活躍できる薬剤師の育成を目指し、1年次から体系的かつ、段階的に目標を設定して、薬学生が多職種の学生と共に「チーム医療」を学びます。低学年では、「医療」をテーマとした映画や動画を鑑賞後に「病を有することの意味や医療者として患者への共感」について、高学年では、実臨床を想定した症例と模擬患者・家族を活用して「チーム医療の重要性」について、医学生や看護学生とともに学習することを目標としています。下記の関連リンク「名城IPE」へアクセスしてみて下さい。

関連リンク

ACTIVITY

模擬患者・家族参加型多職種連携教育 in 名古屋大学:オンラインIPE(多職種連携教育)(活動報告1)

2020/12/03

2016年度から5年次の単位認定として実施しています2020年度InterProfessional Education(IPE:多職種連携教育)は、緊急事態宣言遂行中のため、対面での多職種連携教育の実施が困難となりました。そこで、本年度はZoomを利用した「オンラインIPE」にて実施しました。基本的には、対面でのIPEとプログラムは変わりなく、実施時間を少し短縮して実施しました[通称、ポリクリIPEとしてオンラインIPEは全8回16名参加:5月29日(金)2名、6月5日(金)2名、6月19日(金)2名、7月3日(金)2名、7月10日(金)2名、7月17日(金)2名、9月4日(金)2名、9月18日(金)2名]。
昨年度に引き続き高齢社会の医療をテーマとして、薬学生・医学生や看護学生がグループとなり、各職種の専門的視点からの議論と相互理解のもと、患者介護者にアプローチするという取組で行いました。討論する症例は「認知症が疑われる糖尿病の患者」であり、まさに現代社会で問題となっている認知症と糖尿病を取り上げました。オンラインで効率よくグループワークを行うため、事前学習として、1) 多職種連携教育(IPE)についての動画と解説、2) 今回使用するシナリオ、3) 認知症に関する各学科用のビデオ教材の3種類を視聴してもらいました(名城大学のホームページ名城IPE:https://yyipe.meijo-u.ac.jp)。
終了後のアンケートでは、①今後オンライン診療などが増えていく中では貴重な経験となった、②学部教育では他職種の考えや見方を知る機会が少ないので非常に良い経験になった、③他職種が患者とどのように向き合っているのかなど、色々と学ぶことができた、などの対面時と変わらない感想が得られ、オンライン診療への対応もできたものと思われる。
オンラインIPEスケジュール:
全体でオリエンテーション・自己紹介→グループに分かれ、①シナリオの問題点抽出→②薬・医・看護学生別々に医療面接→③情報を統合し療養計画を立案→全体で療養計画発表とフィードバック

Zoomでの患者の模擬介護者と薬学生との面談

Zoomでの療養計画の発表

模擬患者・家族参加型多職種連携教育 in 名古屋大学:対面でのポリクリIPE(多職種連携教育)(活動報告2)

2020/12/03

2016年度から5年次の単位認定として実施しています2020年度InterProfessional Education(IPE:多職種連携教育)は、緊急事態宣言遂行中のため5月~9月までZoomを利用した「オンラインIPE」にて実施していました。しかし、10月9日(金)からは、昨年と同様な形式で、マスク着用にて対面でのIPEが実施できるようになりました[対面でのIPEは全4回10名参加:10月9日(金)3名、10月16日(金)3名、10月23日(金)2名、11月20日(金)2名]。
「オンラインIPE」と同様に、討論する症例は「認知症が疑われる糖尿病の患者」であり、薬学生・医学生や看護学生がグループとなり、各職種の専門的視点からの議論と相互理解のもと、患者介護者にアプローチするという取組で行いました。参加する学生は、事前に名城IPEのホームページから症例や動画教材を用いて、症例に関連する各職種の基礎知識を自己学習します。
本対面でのIPEを通じて、①他の専門職種に対する自職種の役割、②チーム医療の重要性の理解、③他の専門職種に対する心理的障壁を如何に解決するかを涵養します。
感染対策を取りながらの実施となりましたが、対面での IPEとは異なり、「⑤全員で医療面接」する機会が増えたため、オンラインIPE以上に活発な討論が行われていました。
対面でのIPEスケジュール:
全体でオリエンテーション・自己紹介・チーム医療→グループに分かれ、①ミニレクチャー(各職種)→②シナリオの問題点抽出→③薬・医・看護学生別々に医療面接→④情報を共有・統合→⑤全員で医療面接→⑥療養計画作成→全体で療養計画発表とフィードバック

医薬入門2020(薬剤師の使命II)(活動報告3)

2020/12/03

2018年度より薬学部1年生は、薬剤師の使命Ⅱの講義の一環としての多職種連携教育を名古屋大学あるいは藤田医科大学の医学部の1年生と合同講義で行っています。本年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念して、他大学との合同講義でなく、薬学部のみで11月26日(木)に開催しました。
本年度の「医薬学入門2020」では、「チーム医療を?える多職種連携教育の実践:他職種での役割を考える」をテーマに、「薬学生としてチーム医療を学ぶ」「他の職種と医療での役割を学ぶ」を目的としました。
マスク着用にて感染対策を取りながら、本学薬学部1年生284名が1限(Aクラス:2階・Bクラス:3階)と2限(Cクラス:2階・Dクラス:3階)の2回、各クラスの学生は7号館の2階と3階に分かれて実施しました。参加学生から「ゲームを通じて、チーム医療や他職種と医療での役割を楽しく学ぶことができた」と多くの感想が得られました。
本講義の目標とスケジュール:
① 共通の目標をチームで共有する:自己紹介と輪っかゲーム(アイスブレイク)
② 他職種の仕事の内容を理解する:iPET(多職種連携ゲーム)

輪っかゲーム(アイスブレーク)の様子

iPETの様子

模擬患者・家族参加型多職種連携教育 in 名古屋大学:特別IPE(多職種連携教育の講義)(活動報告4)

2020/12/03

2016年度から5年次の単位認定として実施しています2020年度InterProfessional Education(IPE:多職種連携教育)が、名古屋大学医学部講義棟1階会議室2と2階ゼミ室にて実施されました[通称、特別IPEとして6名参加:12月1日(火)]。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念して、臨床検査学科、放射線学科、リハビリテーション学科などの学生の参加がなく、医学生、看護学生との実施となりました。
昨年度に引き続き高齢化社会のがん医療をテーマとして、 3学科の学生(医・薬・看)がチームを組みディスカッションを行いました。具体的には、シナリオを元に症例検討したのち、模擬患者・家族との医療面接を通して情報収集を行い、患者中心の在宅療養計画を作成しました。このIPEを通じて、①チームコミュニケーション力や他職種の役割、②生活者としての患者・家族の思いに気づくこと、③多職種連携の意義とその効果を実感することを体験学習します。
本講義のスケジュール:
チームビルディング→ミニレクチャー(多職種連携医療など)→グループワーク(患者理解と問題抽出や医療面接の準備)→模擬患者・家族と医療面接(情報収集)→グループワーク(在宅療養計画立案)→模擬患者・家族と医療面接(在宅療養計画の説明)→経験学習の振り返り

オリエンテーションの様子

グループワークの様子

患者家族との面談の様子

発表の様子

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ