大学概要【2021年度実施分】アジアの現状と進出企業研究

経済学部

アジアの現状と進出企業研究
実施責任者:佐土井 有里

アジア諸国は産業競争力を高めるために日本の技術移転、技術形成手法により自国の技術力を高めることを重要課題として取り組んできた。特に日系自動車メーカー・サプライヤーの進出・集約が進み、アジアでの日系企業の進出目的や現地での役割は、進出国の状況変化に応じ、年々変化している。
本取組の趣旨は、①アジア進出企業の現状とアジア進出に携わった駐在者の体験談を聞き、企業訪問を通して、学生たち自らが日本とアジア諸国のつながりを考えること、②現地の学生と協力・協働することについて討議する機会を与えること、の2点である。
アジア駐在体験者との直接討議、企業見学、現地企業訪問、現地学生たちとの討議は、ものを考える視野を大きく広げ、学びの楽しさを体験させる素晴らしい機会を提供できると確信する。特に、現地学生との討議は重要と考え、WEB会議による学生討議の機会と、現地訪問の機会を作り、直接海外とつながることにより、チャレンジと緊張感をもって楽しむことを目指す。2021年度はコロナ収束を願い、現地訪問先としてシンガポールとマレーシアを予定している。

ACTIVITY

「台湾と米国の経済・貿易の景況と協力」セミナー実施

2021/10/18

10月13日(水)9:10~10:40 名城ホールにて、台湾真理大学国際企業貿易学科准教授・主任 林冠汝先生より「COVID-19 発生以降、台湾と米国の経済・貿易の景況と協力の発展」について講義いただきました。
この講義では、まず、米国と中国間の貿易摩擦の実態を説明し、次に台湾と米国、中国、日本との貿易の現状と問題点を検討しました。特に、台湾産業の強みを貿易上の観点から考え、台湾の政治的・国際的な立場の変遷を米・中・日との関係から日本の学生に対して分かり易く話していただきました。
林先生は名城大学経済学研究科で博士を取得した卒業生であり、これからも台湾と日本の交流や現地情報を知る機会を増やしていきたいと考えています。

「音吉」からシンガポールとの繋がりを学ぶ(知多半島ケーブルネットワーク番組で放送)

2021/12/02

 2021年11月26日、経済学部社会フィールドワーク受講学生24名(1年~4年)が愛知県美浜町を訪問し、幕末に漂流し、数々の偉業を達成した美浜町の「音吉」について学びました。
 音吉は、漂流から始まり、その後も日本に帰国することが叶わなかったが、日本人で初めてアメリカへ上陸、ロンドンの土を踏み、世界初の聖書和訳に協力した。また、日本人で初めて船で世界一周し、日英和親条約締結時にはイギリス側の通訳を担当。日本人で初めてシンガポールに定住、イギリスへ帰化、という経歴を持ち、日本と外国を結ぶ懸け橋となり、数々の偉業を達成しました。
 今回は、音吉についての埋もれた歴史を掘り起こし、社会に広め、海外の国々との親善のために活かそうとご尽力されている、美浜町 齋藤宏一町長にご講話いただき、音吉に係る史跡を町長自らご案内・ご説明いただきました。
 現在はコロナ禍で、オンライン中心のWEB会議でのみ、外国の人々と繋がってきた学生たちですが、幕末の音吉の足跡から、改めて地元愛知県の地域国際化の現状や今後の課題を再確認し、チャレンジ精神を学ぶ貴重な機会となりました。
 今回の行事は知多半島ケーブルネットワークの取材を受け、知多半島ケーブルネットワーク番組内で12月1日(水)~12月5日(日)まで放送されます。

台湾真理大学学生とオンライン研究発表交流会実施

2021/12/04

 11月12日(水)13:30~16:40 台湾真理大学 国際企業貿易学科の准教授・主任 林冠汝先生及び学生約90名と、名城大学経済学部社会フィールドワーク授業履修者(1年~4年生)24名とで国際交流イベントを行いました。
 今回のイベントにて、学生達が4グループに分かれ、台湾の現状に関わる4つのテーマ選定し、約1カ月かけて英語プレゼンテーションを作成し、台湾の学生に向け発表しました。各プレゼンテーションの後、真理大学の国際企業貿易学科の学生の質問に対し、英語や中国語、日本語を駆使して答え、双方の学生が楽しく活発に情報交換しました。
 今回のイベントを通じ、台湾と日本、お互いの社会・経済現状と文化相違点を理解しました。特に、台湾のコロナ対策成功例や、半導体の発展、また、台湾の政治・経済面の重要性や課題について討議しました。コロナ禍で実際に海外訪問はできませんが、現地とオンラインでつなぐことにより、双方の学生達の考えや状況を身近に感じることができ、有意義な交流機会を持つことができました。
 林先生は名城大学経済学研究科で博士を取得した卒業生であり、これからも台湾と日本の交流や現地情報を知る機会を増やしていきたいと考えています。

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