大学概要【2022年度実施分】アジアの現状と進出企業研究

経済学部

アジアの現状と進出企業研究
実施責任者:佐土井 有里

本取組は、①アジア進出企業の現状とアジア進出に携わった駐在者の体験談を聞き、企業訪問を通して、学生たち自らが日本とアジア諸国のつながりを考える、②現地の学生と協力・協働することについて討議する機会を与える、の2点である。
アジア駐在体験者や現地学生との討議は重要と考え、WEB会議による学生討議の機会と、現地訪問の機会を作り、直接海外とつながることにより、チャレンジと緊張感をもって楽しむことを目指す。

ACTIVITY

タイ名城会会長 山口政次氏によるオンライン講義「タイの起業家:タイで不動産事業を始めた起業家の経験談」を実施しました。

2022/05/20

5月13日(金) 「タイの起業家:タイで不動産事業を始めた起業家の経験談」について、T.W.Y CO., LTD.(あぱまん情報・バンコク不動産)代表取締役 山口政次氏にオンラインでご講演いただきました。

山口氏は29年前にタイで不動産業を起業され、タイの経済発展や政治変化の歴史を、不動産業経営を通して体感されてきました。また、山口氏は名城大学OBであり、タイにてタイ名城会を立ち上げ、タイ在住名城大学卒業生組織の会長としても活発に活動されています。

学生たちは「海外で起業すること」という課題に対して真剣に討議しました。学生の様々な意見や多岐にわたる質問に対して丁寧に対応していただき、最後に、海外で起業するには信頼できる現地人パートナーが不可欠であり、そのためには、自分が信頼される人間になることが一番重要であるとのアドバイスをいただきました。

「ミャンマー金融事情」セミナー実施報告

2022/06/19

 5月20日(金) 13:10〜16:20、泉賢一講師による「ミャンマーの金融事情」セミナーを実施しました。泉氏はミャンマーの民主化が始まった2013年からミャンマーに赴任され、2020年に帰国されるまで、通貨や銀行が信じられていない国ミャンマーで、日本からのODAの一環として中小企業のための融資の仕組みづくりに奮闘されました。残念ながら2021年2月、ミャンマー軍のクーデターにより、泉氏が尽力して作り上げた融資制度は停止してしまいました。
 今回は、泉氏の経験をもとにした著書「ミャンマー金融道:ゼロから信用をつくった日本人銀行員の3105日」を基にお話しいただき、後半のディスカッションでは、学生たちは、ミャンマーで発生している金融問題は何か、その問題の要因は何か、その解決策として何が考えられるかについて話し合いました。
 まとめとして、ミャンマーで発生している金融問題は三つあり、一つ目は自国民にミャンマーの通貨であるチャットが信用されていないこと。二つ目は国軍のクーデーターにより外国からの援助や外国資本の投資が撤退、新規投資が中止されていること。三つ目は自国内の企業が必要な融資制度が停止していることです。
 ミャンマーでは、政府がコントロールできないほどのインフレが過去に3回も発生し、その対応策として廃貨令が3度も実施され、国民が自国通貨を信用できず、自国の金融制度や銀行も信用できないということは、日本の学生たちにとって衝撃的であったようです。さらに、国軍クーデターにより、外資が撤退し、海外からの経済制裁の影響をうけ、一般国民は困窮し、学生たちも大学閉鎖や民主化弾圧等の影響で授業を受けられない期間が長く続いている悲惨なミャンマーの状況を詳しく学びました。学生たちは、通貨の安定、政府の経済政策の重要性、更には、民主的な自由経済を尊重する政府の重要性を再認識しました。

マレーシア・シンガポール学生研修実施 (2月5日~12日)

2023/02/01

2023年2月5日から12日まで8日間、マレーシア・シンガポール研修を実施します。

経済学部2年~4年の16名の学生が参加し、企業や大学を訪問します。

 まず、マレーシアでは、協定校であるマラヤ大学経済学部との学生交流会を実施し、4本のプレゼンテーション発表します。

 企業調査として、マレーシアの国民車メーカープロトンを訪問し、工場見学とエンジニアとの懇談を予定しています。現在、中核として活躍しているマレーシア人のプロトンエンジニアたちは、90年代に日本の三菱自動車でエンジニア研修を受講し、その時、佐土井が直接研修指導していた経緯があります。その後も継続交流して、今回も、クアラルンプール郊外の最新工場に学生達に半日プログラムで受け入れてくれることになりました。

 シンガポールでは、自動車用半導体商社である萩原電気のShingapore Hagiwaraにて、半導体商社のASEANビジネスと日系企業の現状について、研修を受け入れていただき、現地スタッフと学生との懇談会を開きます。また、マイクロソフトアジア統括部長を務める日本人管理者と懇談を持つ予定にもなっています。

 最終日には、シンガポール国立大学の学生との交流プログラムを実施し、4本のプレゼンテーション発表と学生交流の予定で進めています。

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