大学概要【2021年度実施分】地域と協同し課題の発見・提案・解決を実践的に学ぶ学生主体の教育プログラム CBML"Community Based Machizukuri Learning"

都市情報学部

地域と協同し課題の発見・提案・解決を実践的に学ぶ学生主体の教育プログラム CBML“Community Based Machizukuri Learning”
実施責任者:亀井 栄治

実際のまちの課題を発見・検証し、解決を考えるプログラム!
主に都市情報学部の1・2年生を対象とする、フィールドワークや地域での活動、グループワークによる学生主体の実践型学びのプログラム。
『岐阜県美濃加茂市』をフィールドに、市の課題について、その本質を掴み、解決策を見出していきます。

ACTIVITY

CBMLのショートムービー

第1回 ガイダンス・マインドセット(2021年6月14日(月) 14:50~16:30)オンライン

2021/06/21

2021年度のテーマは『美濃加茂市における駅まちづくり』です。
第1回目はZoomを活用し、美濃加茂市役所の河地勇祐さんをお迎えして、ガイダンス・マインドセットを実施しました。
【趣旨説明:鈴木淳生先生コメント】
CBMLを通じて、学部での学びがどこで役立つのか、どこで使われているのか、を感じてください。主体的に考え、意見交換し、提案に繋げていきましょう。
【個人目標の設定】
学生一人一人がCBMLでの学ぶ目標を発表し、全員で共有しました。
【美濃加茂市紹介:美濃加茂市河地さん】
市の概要や魅力、第6次総合計画などの紹介・説明をしていただきました。
【ミニワーク】4グループに分かれ、美濃加茂市の紹介を聴いて「なるほど!」「はてな?」と感じたことを出し合い、全体で共有しました。
【まとめ:福島茂先生コメント】
「はてな?」と思った事を調べることで、興味が深まります。今年度のCBMLは駅前まちづくりがテーマとなりますが、まずは興味関心を持ち、データを集めることがアプローチのヒントとなります。
                                 
次回のCBMLは「ウォーカブルなまちづくり」「地方都市における駅を中心とした駅前活性化」についてレクチャーとミニワークを行います。

2021年CBMLのテーマ:『美濃加茂市における駅まちづくり』 駅を中心とした賑わい作りを考えていきます。

昨年度に引き続き美濃加茂市役所と大学を繋いでくださる河地さんです。よろしくお願いいたします。

ミニワークでのEグループの発表:初めて触れる美濃加茂市について様々な「なるほど!」と「はてな?」が出ました。もっと市について深掘りしていきましょう。

第1回目ラストの記念撮影です。今年度もCBMLで学びを楽しみましょう。

第2回 ウォーカブルなまちづくりのレクチャーとまちづくりを考える
(2021年6月25日(金)14:50~16:20)ドーム西館2階レセプションホール

2021/07/05

今回は美濃加茂市における駅まちづくりを実践的に取り組む為の事前学習を行いました。
【宿題の講評(鈴木淳生先生)】
第1回目を終えた時点で学生には自分で美濃加茂市のデータ分析する課題が課せられていました。データのコピペではなく、データから何が読み取れるのか自分で分析する学生もいました。
【レクチャー①:ウォーカブルなまちづくり(福島先生)】
豊かなストリートライフの創造が地域の愛着や誇りの醸成を生み出すこと、その事例を写真や図解を用いて説明されました。美濃加茂市での駅まちづくりにおいては、当事者意識を持ってプレイヤーとなるような提案を、とのお話でした。
【レクチャー②:フィールドワーク・グループワークのために(海道名誉教授)】
現地の理解深める→目標のビジョンを定める→グループで共有しプレゼンできるようにまとめる。といった流れを説明されました。グループワークのまとめの方法としてSWOT分析が紹介されました。
【レクチャー③:CBMLの先輩からのメッセージ(横川さん)】
現在3年生の横川さんは1年生の時CBMLに参加してくれた先輩学生です。当時の失敗と学びから、熱意のあるビジョンが人を動かし実現へと導くこと、失敗も学びになること、を体験談として語ってくれました。
【ミニワーク】
4グループに分かれて、ウォーカブルなまちづくりの目標、空間デザインとマネジメント、導入したいアクティビティ、次回のフィールドワークで確認したいこと、を出し合い、発表しました。
                                      
次回のCBMLは7/3(土)美濃加茂市現地のフィールドワークです。

都市情報学部福島先生:美濃加茂市の駅まちづくりでは①必要活動、⓶任意活動、③社会活動 の3つのアクティビティを想定するよう提案されました。

都市情報学部海道名誉教授:美濃加茂市の総合計画審議会、未来のまちづくり委員会などに参画しておられる海道先生は、様々な立場と見地でCBMLに関わっていただけるスーパーバイザーです。

都市情報学部3年横川先輩:後輩に熱いメッセージを送ってくれました。 失敗や成功など、様々な経験が横川さんの成長の源ですね。

ミニワーク:レクチャーを聞いてすぐに自分の考えをまとめるのは大変ですが、トライアンドエラーです。グループワークも回数を重ねていきましょう。

美濃加茂市フィールドワーク  美濃太田駅南地区のウォーカブルなまちづくりを考える
( 2021年7月3日(土) 13:00~16:00)

2021/07/13

今年度はコロナ対策としてチャーターバスで美濃加茂市に出向くことはせず、各自、公共交通機関を利用して現地集合、活動も3時間と、コンパクトなフィールドワークとなりました。
【ガイダンス】
13:00地域問題研究所の池田さんから、『いいね』と『いまいち』の問題意識を持ってまちを見る、五感を働かせて楽しむ、現場の声を拾う、写真・メモをする、といったフィールドワークの進め方のレクチャー、美濃加茂市都市整備課の大梅さんからは、フィールドワークの対象エリアと主な施設についての説明を受けました。また、ヒアリングポイントのひとつでもある「まちベンチ美濃加茂ラボ」を主宰する加藤慎康さんから、まちベンチ誕生のいきさつなどの紹介がありました。
【作戦会議】
第2回(6/25)でミニワークをした、4グループが今回のフィールドワークのグループです。同行いただけた市職員の方とルート確認を行いました。
【フィールドワーク】
13:30 駅前エリアを中心にフィールドワークをスタート。4グループとも「まちベンチ美濃加茂ラボ」と「MINGLE」の2か所でのヒアリングは必須です。駅前の狭い路地を覗いたり、実際に商店で買い物をしたりと、蒸し暑い中、中山道太田宿まで足を延ばすグループもあり、積極的にリサーチを行いました。15時にはどのグループもフィールドワークを切り上げ、生涯学習センターに集合しました。
【振り返りのグループワーク】
各自が感じた『いいね』と『いまいち』をポストイットに書き出し、キーワードやポイントごとにグルーピングして美濃加茂市の白地図に貼り付けていきました。最後にグループごとに発表を行いました。商店街の空き店舗活用や自転車専用道路の整備、SNSでの情報発信、など学生らしい意見や提案が出される一方、立ち寄りやすい店がない、観光について住民が諦めている、高齢者はまちが変わることを求めていない、など辛口の意見も多く出されました。
【まとめ 伊藤市長の講評】
『今回はたくさんの指摘をいただけた。モノクロではなくカラーの意見がいただけたと思う。美濃加茂市は歩く・食べる・住む、をコンセントに新しいまちづくりを進めたいと考えている。是非、皆さんの力を貸していただきたい。』
                                              
次回のCBMLは7/9(金) 今回ご協力いただいた都市整備課の大梅さんを
お招きし「美濃加茂市における駅まちづくり動向と期待」について学びます。

美濃太田駅前の調査を開始する学生達。海道先生も久しぶりに学生と一緒のフィールドワークです。

駅の観光案内所でのインタビュー。

時間内に皆の意見をまとめ、説明ができるまでに仕上げるのは難しいですね。

伊藤市長、お忙しいなかありがとうございました。

第3回 美濃加茂市における駅まちづくりの動向と期待について学ぶ
(2021年7月9日(金)14:50~16:20 ドーム西館2階レセプションホール)

2021/07/16

今回は美濃加茂市でのフィールドワーク7/3(土)を終え、実際に現地を訪れた後のレクチャーとワークとなりました。
【レクチャー「美濃太田駅南地区の健康でウォーカブルなまちづくり」 美濃加茂市役所都市整備課大梅さん】
レクチャー冒頭に公務員としての働き方を紹介。CBMLメンバーには公務員志望の学生も多く、市役所職員の生の声を聴くことができました。7月初めに熱海で土石流災害があったばかりで、名古屋市を含め、美濃加茂市の津波・洪水等のハザードマップの紹介がありました。そして、国や他の地方都市のまちづくりの動向、そして分かりやすい航空写真を用いて美濃太田駅周辺のまちづくりの動向について紹介していただきました。田畑が無くなり、幹線道路が出来、商業店舗が集中して出店していく様子がよくわかりました。開発事業は完成まで10年かかる、10年後の未来を想像する大切さ、そして「賑わい」とは単に大勢の買い物客で混みあうのではなく、様々な目的を持った人が集まり、滞留し、人や情報の交流が生まれ、コミュニティに繋がるもの。それぞれの人がそれぞれの楽しみ方で過ごすことができ、誰にとっても心地よい場所をつくりたい、と期待を語っていただきました。
【グループワーク】
4名ずつ7グループに分かれ、レクチャーを聞いて気になったことや疑問に思ったことをホワイトボードに書き出し、大梅さんや福島先生に答えていただきました。
いくつかご紹介します。
Q.ウォーカブルなまちの具体的なターゲット層は?
A.開発に10年、軌道に10年を予定しているので、20年先の人がターゲット、その人たちはスマホを自在に使いこなせることを前提としてプロジェクトに盛り込んでいきたい。
Q.歩行者を優先すると、車利用の市民の利便性が落ちるのはないか
A.場所によって歩行者優先、自動車ルートも確保。動線を考える必要があり、一方通行やスーパーブロック方式を有効的に取り入れていく。駅と周辺全体の交通網の動きを把握して計画する必要がある。
Q.美濃加茂では最大20mの浸水が予想されるとのことだか、新規に店舗を出す事業者はいるか、対策は?
A.昭和50年代に大きな水害があり、堤防を作った、平成に入ってからもバックウォーター現象対策に排水機を増設した。川が溢れないように手入れを続けている。上流に新丸山ダムが10年以内に完成することもあり、予測も変わっていくだろう。小規模の浸水に対しては1階を駐車場、2階を店舗にするなど、検討していきたい。
                                              
次回のCBMLは7/16(金) あなたが考える美濃加茂市理想の駅まちづくりについて、です。

7/3でのフィールドワークで自分が感じた事を発表し、情報共有しました。

秘めた情熱家、美濃加茂市職員の大梅さん。都市整備課として現場最前線で奮闘中です。

若者目線の率直な質問が出されました。

学生の質問に対して真摯に答えていただきました。

第4回 「あなたが考える美濃加茂市 理想の駅まちづくり」をテーマに、駅まちづくりのターゲットと仮テーマを検討し、提案まで取り組むグループ決め
(2021年7月16日(金)14:50~16:20 ドーム南館4階 DS402)

2021/08/05

今回のCBMLは、提案まで一緒に取り組むグループ決めがメインです。
【個人ワーク「個人のアイデアシート」の作成】
事前課題として与えられた、『約10年後の2030年に、美濃太田駅周辺が外国人or女性or高齢者or事業者or(その他)にとって、どんなまちになるといいか』を参考に、まずは各自でA4サイズのアイデアシートを書き出しました。
【アイデアシートの発表と投票】
一人ずつ、アイデアシートの内容を発表。海道先生、福島先生、鈴木(淳)先生にターゲットを基準にグルーピングをしてもらい、教室のホワイトボードに張り出していきました。すべてのアイデアシートが出揃い、ほかの人のアイデアを聞いた上で、自分が「いいな」「取り組んでみたい」と思ったアイデアシートにシールを貼って投票を行いました。(もちろん自分のアイデアに投票するものOK)
【グループ作りとテーマの検討】
投票後、再整理を行い、改めて自分が取り組みたいターゲットを選びました。その結果、「観光客」「若者」「挑戦したい事業者」「事業者」「家族連れの家族」「子どもと親」の6つに縛り込み、グループが出来上がりました。出来上がったグループで、ターゲットを確認し、仮テーマ(目標や問い)を設定してミニホワイトボードに書き出し、発表を行いました。今回はあくまで仮テーマです。これから深掘りしていく中でテーマが変化してくこともOKです。
今回決まった6つのグループです。

ターゲット

(仮)テーマ

A:観光客

観光客を2倍に増やすにはどうしたらよいか?

美濃加茂市を訪れる観光客数を今の2倍に増やすための方法について議論検討していきたい

B:若者

美濃加茂駅前の若者を、今の2倍に増やすには?

現状子どもは結構いるのだが、外へ出て行ってしまう若者が多い。10年後に若者を引き付ける街にするにはどうしたらよいか

C:挑戦したい事業者

ベンチャー企業を増やすには?

ベンチャー企業が進出することで、まちに人が外から集まってくる、そういうサイクルについても考えたい

D:事業者

事業を始めやすい環境づくりとは?

事業をはじめる場と、行政が支援するとしたら、事業を始めるきっかけになる支援は何か

E:子どもが

15歳以下の家族

子どもから大人まで一日中たのしめるようにするには?

現状は子どもと楽しめる店舗がないと感じた。おもちゃ屋や街歩き中にレジャーシートを広げて休めるような場所もあるとよいか

F:子ども

(0~12歳)と親

子どもと親にとっての過ごしやすいまちは?

安全な公園と、訪れる人が足を運んでくれる施設、駅前に子どもを預けられる施設がいるか


次回のCBMLは8/7(土)。デザイン思考を学び、それぞれのグループでターゲットを意識した取り組みアイデアを検討します。

事前課題をもとにアイデアシートを書き出していきます。

一人ずつアイデアシートを発表し、同じターゲットでグルーピングしていきます。他の人の発表を聞きながら、面白そうなアイデアをチェックします。

これは面白そう!と思ったアイデアに投票していきます。

6つのグループが出来上がり、ターゲットと仮テーマを発表しあいました。

第5回 デザイン思考を活用した課題解決アイデア創出ワークショップ
(2021年8月7日(土)13:00~18:00 オンライン開催)

2021/10/26

第5回のCBMLは、「若手サミット:産官学の若手が集まり、地域の課題解決策や新しい未来について語り、つながり、そしてともに行動を起こすことを目指すグループ」によるデザイン思考を活用した課題解決アイデア創出ワークショップを行いました。対面授業ができないことを逆手にとって、オンラインでしかできない学び、新しいツールの体験をしました。

■13:00 オープニング
まず5時間と長丁場になる「1日の流れ」の確認と、前回の振り返り、全体発表会までの今後の進め方の確認を行いました。
次に前回決定したAからFの6つのグループに分かれ、テーマとターゲットの確認、各自の近況の共有を行い、全体に戻って今回の運営をお願いする「若手サミット」の紹介があり、ワークショップをスタートさせました。

■13:30 ワークショップスタート~デザイン思考を活用した課題解決アイデア創出ワークショップ~
ワークショップは若手サミットさんが進行しました。Googleの提供する共同作業用デジタルホワイトボード「Jam board」の使い方を練習したのち、個人ワークとグループワークを積み重ねました。膨大な作業量と慣れない言語やツールに四苦八苦しながら5時間真剣に取り組みました。
【デザイン思考のプログラム】
①「問の設定」テーマに対する個人の意見を明確にし、チームの理想を明確にする
②「テーマの具体化」ターゲット、どこで、何を行うべきかなど具体的なテーマに磨き上げる
③「ターゲットユーザー」ペルソナのプロフィール(基本情報、ライフスタイル)を思いつく限り個人で書き出し、チームで矛盾の内容認識を統一共有する
④「共感マップの作成」ペルソナの発言、行動、頭の中を付箋に書き出し、共感マップ上にグルーピングし、認識を統一する
⑤「ユーザーの課題と思い」ペルソナに代表される対象層「ユーザー」がいつ、どう困り、心の課題は何か、現状はどう解決しているか
⑥「課題の分析・アイディエーション」ユーザーの課題を解決する価値のある提案は何か、一人最低10個のアイデアを出し、ユーザーの立場と実現可能性の観点から解決策を選択する
⑦「NEXTアクション」今日以降、グループでどのように調査・分析・作業を進めるか

■アクションプラン発表会
これまでに考えて来た「ユーザー」「課題」「解決アイデア」「NEXTアクション」を整理し、各グループのアクションプランとして発表しました。

最後に都市情報学部福島先生から、若手サミットさんへの謝辞と、「非常に興味深いWSであり、学生も自分の構想をどう進めるかのスキルを学ぶことができた。みんなでアイデアを生み出し、否定せずに盛り上げ、納得のいく結論を導き出すことを学べた。ここから発展させて、発表までがんばってください」と、学生達にメッセージが伝えられ、閉会しました。

第6回 学内発表
(2021年9月2日(木)15:30~17:00 オンライン開催)

2021/10/26

若手サミット(ワカサミ)のメンバーのみなさん。北陸から関西まで複数の地域からオンラインで参加していただきました。

第5回終了後、約1か月の間に2回の相談会を行い、グループごとに調査と分析、そして発表準備を進め、9月2日(木)に都市情報学部の先生方に向けての学内発表会を行いました。
美濃加茂市在住の市民や、事業者にヒアリングを行ったグループ、他都市の先進事例を調査したグループ、ネットを利用し学外の人にアンケート調査を行ったグループ、それぞれ短い時間の中で、より良い提案のために、活発に検討が重ねられました。発表は、各々の学生の自宅・美濃加茂市役所・大学講義室をZoomで繋ぎ、1グループ7分で、PowerPointによるプレゼンテーション形式で行いました。
 
A:観光客
加茂市観光客2倍大作戦!
課題:美濃加茂市の活気を増やし、訪れる観光客の人数を2倍にしたい。
提案:インフルエンサーに紹介してもらう美濃加茂市のインスタ映えスポットをまとめたパンフレットを駅前に設置。
効果:インスタを利用する若者の間で美濃加茂が有名となり、観光客が2倍になる。インスタ映えを狙う新しい事業者が駅前に集まり、活気のある街へと変化。
 
B:若者
美濃太田駅✕マルシェユーザー:19歳の若者
課題:美濃太田駅前に若者が立ち寄り、楽しんだり活躍したりする場所を作り、賑わいを創出したい。
提案:駅近くの芝生広場に月1回、若者が参加しやすい金曜日の午後にマルシェを開催する。20店舗程度からスタートし、将来的には直線道路に並ぶ規模にする。
効果:若者が立ち寄り、楽しんだり、アルバイトができる場所が創出され、魅力的な駅前となり、若者の流出が減る。
 
C:起業を希望する若者
企業は美濃加茂を変える可能性を持っている
課題:美濃加茂市に起業を志す若者のための支援と仕組みを作りたい。ベンチャー企業を増やすことでまちに人を集めたい。
提案:リスクの少ない一日起業の受け皿整備、イベントの開催、企業や先輩起業家、起業を目指す者同士の交流の場づくり、地域の方との交流、これらを分かりやすく伝える動画の作成
効果:駅前や商店街を中心にベンチャー企業が増加し、外からも人が集まる、活気あるまちになる。
 
D:出店を望む事業者
美濃加茂市において事業を始めやすい環境づくり
課題:美濃加茂市を出店しやすい環境にし、新しい人や事業を呼び込む。
提案:出店希望者が起業イメージをつかみ、起業へのハードルをさげる①テナント募集地域などを巡る現地ツアー、②起業成功者や企業との相談会兼懇親会、③美濃加茂での起業方法や起業シミュレーションを体験するイベントの開催
効果:チャレンジ精神を持つ人や、おもしろい事に興味を持つ人が集まり、駅南の特徴となり、活気が生まれる。
 
E:親子
親子で一日中遊べる駅周辺
課題:家族連れで一日中楽しめるウォーカブルな駅まちづくりをしたい。
提案:謎解きをしながら商店街を歩き、美濃加茂市特産品のショッピングや、地産地消の料理体験など、家族全員が楽しめるプログラムを提供する。また休憩の場としてカフェと小さな公園の複合施設を整備。
効果:まちが商店街を中心としてにぎわい、訪れた人に美濃加茂市について良く知ってもらうことができる。
 
F:子育て中の女性
親子で幸せのまち 美濃加茂市
課題:美濃太田の駅前に親子で安心してすくすく成長できる美濃加茂をつくる
提案:子育て中の母親が安心して友人と交流し、ストレスを緩和できる公園を設置(①快適で安全な休憩場所の設置、②子育て交流の場の提供、③防犯カメラの設置)
効果:公園利用を目的に親子が駅前に集まるようになり、つながりができることで、活気と美濃加茂市への愛着が生まれる。また防犯力が高まり安心安全なまちとなる。
 
それぞれのグループ発表後、都市情報学部の先生と美濃加茂市の職員の方から、良かった点やアドバイスなどの講評をいただきました。各グループとも、デザイン思考で想定したペルソナや期待できる効果に対して、調査・分析ができており、また、そこから課題を改めて設定し、その解決策を考え提案ができていました。オンラインでのプレゼン構成もよく練習できていました。
発表以外のグループの学生は、他のグループの発表を聴いて、『よかったこと』や『こうすればもっと良くなる』などを、ホワイトボードアプリのジャムボードにメモを取りながら聴きました。
都市情報学部の先生と美濃加茂市の職員の方にも、講評シートにメモを記入してもらい、グループごとにまとめて、後日学生と共有しました。
 
次回、11月11日はいよいよ本プログラムの集大成となる、美濃加茂市での発表会に臨みます。今回の学内発表における反省点やアドバイスを生かし、修正を加えよりよい提案を目指します。

学内発表会に参加していただいた都市情報学部の先生方に、発表に至るまでの流れを説明しました。

当日、欠席した学生が多かったC班でしたが、きちんとまとまった発表をしてくれました。

講評中の大野先生。大野先生を含め9名の先生が学内発表に参加してくださいました。

今回の学内発表では、音声が聞き取りにくい場面があり申し訳ありませんでした。オンラインの良いところも悪いところも体感し、試行錯誤しながら使いこなしていきたいです。

第7回 美濃加茂市現地発表会
(2021年11月11日(木)16:30~18:00)

2021/11/23

 11月11日、美濃加茂市で市長・副市長および市執行部の方々を前に、課題解決アイデアを発表しました。10月中旬には、オンラインで行った学内発表会(第6回9月開催)での講評を受けて「ブラッシュアップ会」を開催し、各グループは追加調査、発表用資料の精査、プレゼンの練習を重ね、発表は1グループ7分で、スライドによるプレゼンテーション形式で行いました。全6グループの提案と、発表後の質疑応答の概要、市長による総評を以下にまとめます。


【Aグループ】美濃加茂市 観光客2倍大作戦!

●提案概要
 美濃加茂市がさらに活気のある街になるために市外の人に魅力を伝え、観光客を2倍に増やすことを目指し、インスタグラムで取り上げられるような仕組みづくりを行う。アンケートから浮かび上がったインスタ映えの要素「その土地の美味しい食べ物や料理、観光地」「目を引くもの」「綺麗な自然」「友達との写真」を満たす既存スポット(リバーポートパーク、中山道、地元で愛されるレストラン)に駅周辺から分かりやすく行けるようパンフレットで情報発信するとともに、他班の提案プロジェクトとコラボして新たなインスタ映えスポットも増やしていきたい。
●発表後の質疑応答
 都市政策部長:インスタの効果は、リバーポートパークの来場者が年間4万人であったのが12万人になったこともあり、実感している。聖地巡りなどテーマ性をアピールして、いわゆるオタクの人たちもターゲットとするのも良いと思う。
 都市整備課市街地再開発係長:駅前の再開発を進める中で、地域の方々と打ち解けあい、理解しあうことに苦労している。みなさんのような若い世代と地域の方を結びつけ、まちづくりをするにはどうしたら良いだろうか。
 学生:個性あるインスタ映えスポットを見つけ、紹介することも地域の方と協力してやっていきたいと思う。地域の人というのは住民も企業の人も全てが対象です。
 経営企画部長:まちの統一感がないことを指摘されたが、この提案を進めることでまちに統一感が生まれますか。
 学生:現在は観光スポットとして情報発信しているスポットが複数あるが、古い街並みもあれば、キャンプや川遊びなど新しいものもあり、京都のような統一感はない。何を有名にしたいのかが分かりにくい。今回の提案は駅の南で、慎康さんのお店の辺りは、おしゃれなお店があり、インスタ映えするので、もう一本西側の古い立体駐車場や空き店舗が連なるあたりに、その雰囲気が拡大できれば、統一感や、何を見せたいのかが、明確になってくるのではないか。


【Bグループ】美濃太田駅×マルシェ ユーザーは19歳の若者

●提案概要
 美濃太田駅周辺に集う若者を現在の2倍にする!を目標に、市内在住の大学生へのインタビュー結果を踏まえ、若者が駅前で活躍し、定期的に立ち寄るマルシェ開催を提案。学生が出店者としても利用者としても参加しやすい金曜日の16:00~21:00、駅南の芝生広場で数店舗から開始し、将来的には駅前通り(347号線)沿いへと規模を拡大したいと説明した。
●発表後の質疑応答
 経営企画部長:月1開催を提案されたが、それ以外の通常日に若者が集まる仕組みは何かないだろうか。
 学生:出店者として商店街の店舗にも参加いただき、日常の店舗利用につなげたい。
 都市整備部長:マルシェを開催したら皆さんも参加しますか?
 学生:僕は喜んで行きたいと思います!
 市長:成功事例として岐阜市のマルシェを紹介されたが、拡大した成功要因をどう分析するか。
 学生:オリジナル商品を扱うというコンセプトが明確だったからだと思う。それが口コミで広がったのではないか。美濃加茂市では外国人居住者をターゲットに世界の料理を提供してはどうかと考えている。


【Cグループ】美濃加茂市を起業しやすいまちに

●提案概要
 「起業といえば美濃加茂市、美濃加茂を起業しやすいまちNo.1に」を理想のゴールとして、若き起業志望家の悩み「金銭面」「知識不足」「思い切りの難しさ、不安感」を多彩な勉強会や体験イベントで払拭したいと提案。勉強をする、人脈を広げる、イベントに参加する、支援を受けるといった起業へのSTEPを官民で支え、企業で美濃加茂市を変えていこうというプレゼンを行いました。
●発表後の質疑応答
 市長:体験イベントや交流会などを提案されたが、自分で参加したいと思うものはどれか。
 学生:今回、フィールドワークで実際に加藤慎康さんの話をうかがったのが面白かった。美濃加茂市での起業経験者との交流は作戦として良いと思う。実際に街を訪れ、対面で話を聞くことによりハードルがぐっと下がった。現地を訪問することは起業のハードルを下げることにつながるのではないか。
 市長:慎康さんはもともと大学とのパイプがあったから知り合えた。人を見付けることは非常に難しい。職場体験にしてもキーマンや会社を見付けるのは官だけではなかなか難しい。人を探し、ネットワークを構築することもぜひ、みなさんに、これからチャレンジしてほしい。
 都市政策部長:提案された環境というのは市役所が作るのだろうか。人を集める情報発信はどのようにするのだろうか。またD班もC班も市の起業支援について、既存施策をどう評価するか。
 学生:セミナーの開催などは予算も必要であり、やはり軸は市であってほしいと思う。また既存施策は不十分で、現在の商店街を見てもシャッターが閉まっていて空白があり、この余白を埋める必要があると思う。


【Dグループ】起業者向けの案件

●提案概要
 美濃加茂市を出店しやすい環境にし、新しい人や事業を呼び込むことをテーマに、起業したい若者をターゲットとする①テナント募集地域などをめぐる現地ツアー、②起業成功者や市担当者との相談会兼懇親会、③美濃加茂市における起業体験を提案、商業施設の多い「便利な北」(駅の北側)に対し、チャレンジ精神を持つ人やおもしろいことに興味を持つ人が集まりやすくなる「自由な南」と特色づけたい。
●発表後の質疑応答
 経営企画部長:駅の南と北を差別化するというのが非常に面白い。それにあたり、再開発ではこれから誘致を行うが、どのような店や企業が来たらよいと思うか。
 学生:北はチェーン展開の店が多いため、南はカラーが出る個人商店をイメージしています。
 副市長:みなさんが、駅の南に感じ、伝えたいと思う魅力とは何だろうか。
 学生:外国人との交流ができることだと思う。出店者も店を利用する人との対話を通じて、何が求められているか気づきが大事だと思う。
 市長:北側は、主人公は商品だが、南は主人公を人にしたい。みなさんからは、今後も人が自由に展開できる具体的な提案を聴きたいと思う。


【Eグループ】親子で一日中遊べる駅周辺

●提案概要
 美濃加茂市を親子で一日中楽しむことができ、家族連れでにぎわうウォーカブルなまちにすべく、駅南を会場としたワンデイプログラム「謎解きをしながら商店街を歩こう!」①商店街とまち中の複数個所に仕掛けられた謎解きをしながら、②特産品の買い物をしたり、③美濃加茂市で獲れた食材を使った料理体験をしたり、④カフェと公園の複合施設でくつろぐというモデルコースを提案。また、実現するために美濃加茂市観光協会や美濃加茂商店街連合会との連携が必要となる。
●発表後の質疑応答
 市長:特産品の販売を提案されたが、例に挙げた3つの美濃加茂の特産品をどう選んだのか。
 学生:まずは美濃加茂市のオリジナルは何かと調べたら、たくさんは出てこなかった。次に考えたのが、美濃加茂市にしかないものを探すより、実際に山の上町の農家が作った梨を食べて、おいしかったら、ファンになってもらえるのではないかということです。それを特産品として紹介していきたいと思っています。
 市長:特産品を加工して、素晴らしいものになれば、世界に発信できるものになるだろう。みなさんには、そういったオリジナルな提案をこれからもしていただきたい。
 副市長:プログラムの中で11時に買い物を提案しているが、その後購入したものを持ち歩くのは荷物ではないか。また昼ご飯で特産品を活用したものを食べた後の方が、購買意欲が高まるのではないか。料理体験も複数の特産品を提示して、チョイスできるようにすると面白いかなと感じました。


【Fグループ】親子で幸せのまち美濃加茂市

●提案概要
 親子で安心してすくすく成長できる美濃加茂市を目指し、駅南に「ドリーム公園」を提案。子育て経験者66人を対象としたオンライン調査等の結果から、①快適で安全な休憩所、②男性も積極的に子育て参加できる機会、③適正な防犯カメラ設置を通じて、心・時間・生活にゆとりをもたらし、駅周辺や地域の活性化につなげたい。
●発表後の質疑応答
 市長:大変良いアイデアで、ぜひ実現したいと感じるが、結果を出さなければならない。公園の整備にもイベントの開催にも予算がかかるが、予算がなかったらどうするのか。また主体は誰だろうか。
 学生:私たち学生はアイデアを出し、市のみなさんには実現に向けて支えてほしい。駅南の再開発プロジェクトの進捗状況もまだわからないが、予算がなければできないと思う。
 市長:こういう街にしたいという想いが何より大事だ。今後も市だけでやれることには限界があり、民の力はかかせない。企業、市民グループにどう参加してもらうか、実現可能な手法についても、これから皆さんと一緒に考えたい。



【市長総評】

 各グループに、きつい質問をしたが、みなさん頑張って食い下がってくれた。この熱意こそがまちを変えると思う。美濃加茂市は健康をテーマに、一生歩けるようになろう、ウォーカブルシティを目指している。それに加えて、今年度「SDGs未来都市(全国で31都市)」として美濃加茂市は選定された。そこでやろうとしているのが、まさに、今日みなさんが提案されたことであり、地域課題をビジネスで解決するというソーシャルビジネスである。パリ市がソーシャルビジネスシティを宣言したが、美濃加茂市も世界で3番目に宣言しようとしている。地域課題を解決する主役は地域の人たちです。そのためには地域でお金が回ることが不可欠で、今日はたくさんのアイデアがいただいたが、どう地域でビジネスとして成功させるか。ソーシャルビジネスコンテストを開催する予定があるので、みなさんにもぜひ参加してほしい。これからもどうぞ力をお貸しください。本当にありがとうございました。

市長、副市長、美濃加茂市役所職員の方々の前で最終発表を行うメンバー。

発表後の質疑応答に答える学生。鋭い質問に焦りながらも頑張って答えていました。

すべてのグループの発表が終わり、伊藤市長から総評をいただきました。

最後の記念撮影です。6月から、約5か月間お疲れ様でした。

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ