大学概要【2019年度実施分】地域と協同し課題の発見・提案・解決を実践的に学ぶ学生主体の教育プログラム CBML"Community Based Machizukuri Learning"

都市情報学部

地域と協同し課題の発見・提案・解決を実践的に学ぶ学生主体の教育プログラム CBML“Community Based Machizukuri Learning”
実施責任者:鎌田 繁則

―「地域が抱える課題の解決や地域活性化」―
 について、実際に地域(自治体)等と連携し、フィールドワークや地域での活動を通してその地域の課題を検証、解決に向けて取り組む、学生主体の実践教育プログラムで、都市情報学部の主に1・2年次生を対象に実施し、早期実践経験による、学生の創造意欲向上を目指します。
 “学部での学び”を「実践的に体現」でき、「学部でのこれからの学びを考え、イメージ」できる機会となり、日々の学修につながります。

ACTIVITY

第1回 全体説明ガイダンス

2019/06/03

CBMLスタート!
 5月30日(木)4時限目に、CBML第1回を実施いたしました。
5/16~5/24の募集期間に関わらず、約90人の参加希望がありました。
このプログラムは、1・2年次が、まちの全体像を把握し、実際の地域をフィールドに、地域が抱える課題の発見や解決方法を実践的に取り組み、「学部の各分野の学びを考え、その意義やまちとの関係性」ができるようになることを目指す、学生が主体的に学ぶプログラムです。
今回は、『美濃加茂市』と連携して、グッドシティ“住みよさ”とは?を考え、美濃加茂市のグッドシティなところを分析し、提案作成を行います。
第1回目の今回は、プログラム全体ガイダンスと、今後の目標設定を行いました。さらに、美濃加茂市職員の方から市の紹介や、学生のグループに交ってもらいグループワークを行いました。また、特産物を味わい、市の魅力を実感しました。
終了後、学生からは「これから楽しみ」という声が多数あり、学生自身がこのプログラムに興味を持って取り組む意欲を感じました。

CBMLいよいよスタートです。

美濃加茂市役所経営企画部の井戸様から説明を受ける学生達。

聞きながらメモ。真剣!

グループワークも和やかに進行。

第2回 フィールドワークの準備

2019/06/11

 6月6日(木)CBML第2回を実施しました。
 第2回目の今回は、『6月15日(土)の美濃加茂市へのフィールドワークに向けての準備』として、まず、「まちを知る見方や調べ方」についてのレクチャーと、「データでみる美濃加茂市」の講義を受けました。
 「まちを知る見方や調べ方」では、地域問題研究所の池田様から、事前準備の重要性と、当日の心得として、様々な視点<鳥の目・虫の目・魚の目>をもつこと、五感を働かせることなどを学びました。
 続いて「データでみる美濃加茂市」では、美濃加茂市役所企画課の大畑様より、市の統計データを紹介してもらいながら、美濃加茂市の特徴を説明いただきました。
学生からは、「心得を大事にして、フィールドワークを実践したい」、「統計データで市を調べたことはなかった、自分のまちも調べてみたくなった」との感想がありました。
 また、前回に引き続いて井戸様にお越しいただき、フィールドワーク当日に訪れる場所やエリアについての紹介やポイントについて、説明をいただきました。
 その後、フィールドワークのグループ毎に、当日のチェックポイントや、下調べの役割分担などを各グループで話し合いました。

 ここまで2回にわたって、美濃加茂市について考えてきましたが、6月15日(土)には、いよいよ現地入りし、美濃加茂市の空気を肌で感じ、これから美濃加茂市のグッドシティを考えるのに役立てていきます。

第1回目のガイダンスを振り返り美濃加茂市の印象を書き出してみました

美濃加茂MAPを見ながらフィールドワークの行程をイメージしてみます

美濃加茂市職員大畑様から統計データの説明を受ける学生達

6月15日のフィールドワークは缶バッチが目印です

第3回 美濃加茂フィールドワーク!

2019/06/19

6月15日(土)のCBML第3回の今回は、美濃加茂市でフィールドワークを行いました。

■大学出発・車中
 グループ毎にA号車・B号車に分かれて乗車し、前回立てた、調査計画や役割分担の確認と、前回紹介のあった、美濃加茂市のシティ・プロモーション活動のひとつである、『WEB版M-1検定(美濃加茂市に関するご当地検定』初級に車内で挑戦、合格した学生には、合格認定証を交付しました。

■現地到着
 最初の目的地である、『リバーポートパーク』に到着し、オープニングセレモニーが開催されました。都市情報学部鎌田繁則学部長からあいさつ、そして、美濃加茂市伊藤誠一市長にご出席いただき、あいさつと美濃加茂市の紹介、学生への激励のお言葉をいただきました。そして、今回のCBMLプログラム全体についての、美濃加茂市との連携協力依頼の文書の交付が行われました。

いよいよフィールドワークスタート!

■フィールドワーク①“かわまち体感”―リバーポートパーク
 木曽川の河畔沿いと市街地とを結びつけたかわまちづくり事業として、木曽川河畔で市の自然や文化、歴史に触れられる交流の新拠点として建設された、『リバーポートパーク』が最初の目的地!
 担当の大塚係長より、施設の紹介や見どころポイントなどの説明を受け、2グループに分かれて、施設内を説明を受けながら周りました。「人と人・川と街をつなぐ、地球と遊べる街、美濃加茂を発信する公園」がコンセプトであるリバーポートパークを見て、学生達は「今度、バーベキューをしに絶対に行く。」や、「すごい素敵なところ。」など、写真を撮りながら、感想を述べていました。

■フィールドワーク②“まちなか体感”―中山道太田宿 &“さとやま体感”―みのかも健康の森

A【1~5グループ】 B【6~10グループ】
まちなか体感 さとやま体感

 ここからは、AとBに分かれ、それぞれ各場所で調査を行いました。メモや写真をとりながら、歩きました。

■フィールドワーク③昼食―清流里山公園
 午前はここで終了。AとBがそれぞれの場所から「清流里山公園」に集まり、昼食タイム!!
本日の昼食は、公園内で営業している“tunagku Cafe”の手作りお弁当!
ここで、農家の春見(かすみ)さんから、このお弁当にかける熱い想いをお話しいただき、みんな手作りのお弁当に舌鼓を打ちました。昼食後は自由タイム!各自、公園内を散策する学生、ご当地スイーツを堪能する学生、お土産を買う学生など、各自満喫していました。

■フィールドワーク④“まちなか体感”―中山道太田宿 &“さとやま体感”―みのかも健康の森

A【1~5グループ】 B【6~10グループ】
さとやま体感 まちなか体感

 今度はAが“さとやま体感”、Bが“まちなか体感”を行いました。

◆“まちなか体感”―中山道太田宿
 太田宿中山道会館の見学と中山道太田宿エリアを歩きました。ここでは、美濃加茂市産業振興課の山田係長から、中山道太田宿エリアの紹介と最近の事業や関連する取り組みと、それに至った背景などを説明いただきました。
 この歴史情緒ある宿場まちを、市として、『戦略的に施策をうち、発展させたい』という想いから、独自の起業支援や空き家活用等への補助、新規事業の創設などといった、まちの活性につながる取り組みや、まちなみの景観を揃えるための、修景補助なども行っており、「宿場町を残しながらも、まちを発展させる」熱い想いを聞き、調査しました。

◆“さとやま体感”―みのかも健康の森
 森林公園の『みのかも健康の森』で調査しました。ここでは、美濃加茂市農林課里山再生係の山田係長から、施設の紹介や里山とまちづくりについてのお話を伺いました。
 当日は、“森”のなかにある、「メダカの学校」という池の清掃活動が行われていました。この池では本来、多数のメダカが泳ぎ回り、水辺には多くのカキツバタが咲き、開園当時は人気のあったスペースでしたが、最近ではメダカの外敵のイモリの生息地となり、今では“デッドスペース”となってしまいました。そこで、市の職員と森林組合の方、そして地域の方が一緒になり、1年かけ、この池を復活させるプロジェクトを進行中であり、当日も天候が悪い中、作業を行っておりました。また、「森のようちえん」の紹介や、里山整備事業などについて伺い、『体や手を使ったまちづくり』を感じました。
 山田係長からは、午前に見た、「リバーポートパークなどのかわまちの“川”と、この里山の“山”これを融合させた、美濃加茂ならではの、“豊かなまちづくり”を行っていく」という、熱い想いに触れることができました。

■ワークショップ「美濃加茂フィールドワーク」
 各行程での調査が終わり、生涯学習センターに場所を変え、各グループで話し合いました。
①フィールドワークで、発見した「魅力や強み」や「問題点や課題」、「もう少しこうした方がいい」など、思った、感じた事を各自書き出しました。
②グループで共有し、出た意見を、施設やエリア毎にまとめ、地図にプロットしました。
③各グループが、発表を行い、全体で共有しました。
魅力をたくさん発見した学生、みんなが見落としがちな所の魅力を見つけた学生や、反対に、問題点を追及した学生、提案がたくさん出てそれをうまくまとめたグループなど、各グループから、模造紙に収まりきれないほどの意見が出てきました。

■まとめ、総評
 一日を通して同行いただいた、美濃加茂市企画課の斎木課長より総評をいただきました。「今日出会った市の職員の方の、活動を中心に見てもらいましたが、こうしたことだけではなく、地道な業務も当然あり、これも含めて、市の職員の仕事で、まちづくりである。各々感じたことがあると思うので、ぜひこれから、色々な視点で考え、取り組んでいってもらいたい」と、労いのお言葉をいただきました。
 最後は海道先生より、今回お世話になった職員の方々への感謝の言葉で閉会となりました。

 次回は、今回のフィールドワークの振り返りと、住みよさについて考えていきます。
そして、美濃加茂市の住みやすさを考えるにあたり、基本データの調査と、その比較として、自身の出身地についての情報収集を行う宿題が与えられました。

リバーポートパーク美濃加茂にて

“まちなか体感”中山道太田宿にて

“さとやま体感”みのかも健康の森にて

ワークショップでの発表の様子

第4回 フィールドワークの振り返りを実施しました

2019/06/21

 6/20に第4回CBMLを実施いたしました!
 まず、海道教授より、都市計画図をもとに美濃加茂市の生活環境や都市構造の現状についてのミニレクチャーがありました。
 続いて、前回終了時に出された事前課題シートを共有する全体ワークを行いました。
 この事前課題シートは、自分の出身地と美濃加茂市の人口(総人口や年齢層別人口)、面積や人口密度などを調べるとともに出身地の特産品や産業、歴史などを記入するシートです。各地のデータが発表されると予想通り(予想外)なデータ値に、意外な盛り上がりがありました。
 次に、美濃加茂市で行ったフィールドワークを振り返りながら、『美濃加茂市の“住みやすさ”』について考えてみました。
 まずは各自で、美濃加茂市の住みやすさの“キーワード(切り口)”をカードに書き込んでいきました。事前課題で出身地について調べてあるので自分の出身地と比べて、美濃加茂市の「特徴・魅力」がどんどん出てきます。
 続いてカードを集めて、グループワーキングです。メンバー一人ずつ美濃加茂市の住みやすさのキーワードを共有しながら意見交換を行い、同意見はまとめ、意見交換から出た新たなキーワードは書き足し、分類・整理を行いながら模造紙にカテゴリーに分けて貼っていきます。それぞれのカテゴリーに見出しを付けると更にわかりやすくなっていきます。進行役・整理役・盛り上げ役、テーブルごとに活気あふれたグループワーキングになりました。
最後にグループごとに1分発表を行いました。
 美濃加茂市の井戸様から、「これほどたくさんの意見が出て感動しました。私自身、大学進学で一旦地元を離れ就職で帰ってきた際当時何気なく感じていた地元への魅力が、今回蘇ってきたような感じがします。さらに11月の発表が今から楽しみです。」と、お言葉をいただきました。

海道先生、都市計画図は専門分野ですね。

出身地をデータでみると、意外な数値だったりします。

カテゴリー分けをして見出しを付けると、結びつきが見えてきます。

こんなところに“かも丸”が、、

第5回 都市情報学部教員によるミニ講義 Vol.1

2019/07/08

 CBML第5回(7/4)および第6回(7/11)は、これまで考えてきた「住みやすさとは?良いまちとは?」について、様々な角度から、その魅力や価値を分析・評価するための、専門的な視点や解析手法を、都市情報学部の6名の先生から学びます。
 7月4日の第5回は3名の先生(鎌田先生・大野先生・小池先生)にご登壇いただきました。

■ミニ講義①「住みよさとは」鎌田繁則教授

 「社会保障」が専門の鎌田先生ですが、今回は、哲学的な切り口で「住みよさとは」をレクチャーされました。ハイデガーの言う「世界内存在」における道具関係(あらゆる存在の意義は人によって位置づけが異なる)が表すように、「住みよさ」とはあくまでも主観的判断であり、どのまちが「良いまち」なのかは一律には決められない。居住する経験を通じて、それぞれのまちの持つストーリーとその人の持つ世界性の相性が合えば「住みやすい」と感じられるのではないか。
「良いまち」の評価基準は1)長く住めること(経験ができること)、そして2)道具関係が見つかることである、と説明されました。

■ミニ講義②「地域生活圏の“住みよさ”の評価」大野栄治教授

 住みよさの概念として、WHO提示の「人間の基本的生活要求(1961)」としての安全性・保健性・効率性・快適性の4理念に加えて、「環境と開発に関する世界委員会」提唱(1987)の持続可能性を加えた5つの基本理念とその指標を紹介。
さらに、「住環境の価値を土地価格で測る」という観点から、地価データと社会環境(駅から近い、商店が利用しやすいなど)や自然環境(公園の緑がある、温暖な気候など)といった各種の環境水準に係数をかけた地価関数、さらには環境保全の有無により、土地価格には差が生まれると説明。緑地が近隣にあるか、騒音や大気汚染の有無、祭(文化)の有無、さらには地域に助け合いのネットワークがあるかどうかなど、多様な環境保全の基準があり、「住みよい」=「住みたい人が多い」=「土地価格が高い」となる仕組みをわかりやすく説明されました。またこれからの住みやすさの要素として「インテリジェントシティ」「スマートシティ」の2つのキーワードを紹介されました。

■ミニ講義③「まちづくりと農村計画 2つの問題提起」小池聡教授

 専門の農村計画学から、一見人口増の美濃加茂市でも山間部の3学区では人口減であることを指摘、大都市名古屋市でも都市部に近接して農村はいまだ存在し、農村ならではの祭や生活習慣を維持していること、まちづくりを考える上で①地域内格差をどう考えるか、そして民俗学・地理学・建築学等複数の観点から「むら」の定義を紹介し、かつて名城大学商学部教授であった守田志郎の文献から「むらとは起こった乱れを元に戻す自己回復力・持続可能性を持つ」を引用し、②むらの持続可能性をまちづくりにどう活かすか?と2つの問題提起をされました。

※各講義の終了毎に、その講義のキーワードや、美濃加茂の住みよさを考えた時に重要だと感じたことなどを、自分なりにまとめる時間を設け、整理・まとめをしてから、次の先生へバトンタッチしました。

■ふりかえり「美濃加茂市の“住みやすさ”を考える上でヒントになりそう、大切だと思ったキーワード」

 3名の先生の話を聞いて「住みやすさを考える上でこんなふうに使えるかも、役立つかも」と感じたキーワードと、それをどう使ってみたいかを各自ポストイットに書き出し、3~4名のグループで一言ずつ発表、意見交換を行い、同意見はまとめ、新たなキーワードは書き足し分類・整理しました。
【こんなキーワードが書き出されました(抜粋)】
・住みよさを主観的に考える:より良いまちに不足しているものは何かを見出せる。
・住めば都:住みよさは住んでいる人が決める事、美濃加茂の住人に直接聴いてみる。
・まちのストーリー:定住者を増やし、長く住んでもらう。
・経験:子どもの頃から文化や自然に触れられる場をつくり、記憶に残るまちを作る。
・世界の世界性:建物やイベントをつくり、良い道具関係をつくれば住みよい町になりそう。
・道具関係:美濃加茂市にしかない「道具」は何か、市民が大事にするどんな「道具」があるか
・土地の価格・価値:自治体や住民が住環境を改善することで土地の価値があがる。
・地価関数:まちの価値を数値化することで、他との比較がしやすくなる
・日常生活の利便性:バスや鉄道など交通の利便性、流通の利便性を調査する。
・住環境:5つの基本理念と指標に基づいて調査し、不足面を吟味する。
・インテリジェント&スマートシティ:新しい住みよさの指標となる
・持続可能性:千年森構想、百年先も住みたいと言われるまち。進歩しない進歩を考える。
・むらの力(祭、習慣、持続可能性):将来の住みやすさを考えてまちづくり
・地域格差:どんな地域格差があるか、地域格差を活かしたまちづくり

■まとめ

多彩な講義から得たキーワードを前方に貼り出し、全員で眺めながら意見交換をしました。海道先生から8月から始まるグループ演習に向けて、第6回も3名の先生から、新たな切り口の住みよさについて学び、美濃加茂市からの課題に取り組もうとのお話がありました。

鎌田先生:専門は社会保障論

大野先生:専門は土木計画学・プロジェクト評価

小池先生:専門は農村計画学

ミニ講義では様々なキーワードを得ることができました。

第6回 都市情報学部教員によるミニ講義 Vol.2

2019/07/24

 前回に引き続き、第6回(7/11)の今回も、これまで考えてきた「住みやすさとは?良いまちとは?」について、様々な角度から、その魅力や価値を分析・評価するための、専門的な視点や解析手法を、都市情報学部の先生から学びます。今回は、福島先生・西野先生・鈴木先生の3名の先生にご登壇いただきました。

■ミニ講義④「Livable City」福島茂教授

 「人」が存在する「環境」の五大要素は「自然、人工、経済、社会文化、都市活動」であり、環境の評価には人間の基本的ニーズに基づく「客観評価」と、特定の個人やコミュニティの価値に基づく「主観評価」の二つがあること、そしてマズローの「欲求の5段階説」から住みよさを考えると、生理的欲求(自然、衣食住)→安全欲求(防災・防犯、福祉・医療など)→社会的欲求(家庭、学校、職場など)→承認欲求(社会的役割、文化的アイデンティティ)→自己実現欲求(生涯学習機会、自己実現機会など)と、人は段階を踏んでより充実した住みよさを求めることを説明。そして「Livable City」とは、「地域固有の環境のもとで、人間らしく、自分らしく、生き生きと暮らせるまち」であると定義づけ、都市計画における5段階のまちづくりアプローチを説明された。また、福島先生がLivable Cityであると考える、世界や日本の都市の風景や取組、ライフスタイルを美しい写真で紹介されました。

■ミニ講義⑤「CBML:住みよさ,良いまち ~音の視点から~」西野隆典教授

西野先生からは「音」の観点からみた「住みよさ」についての講義をしていただきました。自治体による市民アンケートでは音に関する項目がほとんどないが、住みよさに音は関係しないかというと、公害件数の1/3が騒音問題で、苦情件数が最も多い事から、住みよさは「静かな環境」であることが大前提だと考えられます。この「静かさ」ですが、全くの無音環境を求めるのは困難に近い。また、川の水音や鳥の鳴き声等、「心地良い音」だけを求めた場合、人里離れた場所が該当するが、不便さは否めないことから、「よいまち」とは「他者の存在が感じられる音」や「自然の音」、それらが「ほどよく調和」する場所と定義付けることができる。しかし、すべて主観・感覚的であり、基準や規則を定めることは困難であり、一つの方法として、騒音との住み分けをA~Cの段階的類型で判断できると紹介されました。この類型は、各自治体の都市計画図の用途地域で確認することができます。また、スマートフォンアプリで騒音レベルを簡易に計測することが可能で、よい音はどこで聴けるかをプロットした「音環境マップ」を作成して「音から見た、住みよさ」を表現することも可能であると提案されました。

■ミニ講義⑥「住みよいまちとは?数理モデルの観点から」鈴木淳生教授

 「住みよさ」とは主観的なもので、正解はないとも言えるが、鈴木先生はあえて、都市空間の住みよさの一つの指標、施設配置問題を数理的なアプローチで導き出す方法を紹介された。仮定したのは「美濃加茂市に市役所を新設するとしたら、どこに?」。全市民にとって、なるべく近くに配置したい公共施設の設置場所を「居住地からの総移動距離の最小化」を用いて数値計算。具体的には、全市民57,000人の住所からの計算ではなく、居住地を各地区(8地区)の小学校の体育館と仮定し、各地点からの直線距離の総和が、最も小さくなる地点を導き出しました。
 これを、美濃加茂市の地図上にプロットすると、高速道路上(フィールドワーク時に昼食をとったぎふ清流里山公園の近隣)となりました。実際の都市計画においては、数理モデルで決定するわけではなく、求めた配置場所の地価や土地利用条件や、当該施設の機能、既存の公共施設とのバランスや各地区の居住人数など、様々な条件を加味して設置場所を検討していると説明されました。

※各講義の終了毎に、その講義のキーワードや、美濃加茂の住みよさを考えた時に重要だと感じたことなどを、自分なりにまとめる時間を設け、整理・まとめをしてから、次の先生へバトンタッチしました。

■ふりかえり「美濃加茂市の“住みやすさ”を考える上でヒントになりそう、大切だと思ったキーワード」

3つのミニ講義から「住みやすさを考える上でこんなふうに使えるかも、役立つかも」と感じたキーワードと、それをどう使ってみたいかを各自ポストイットに書き出し、3~4名のグループで一言ずつ発表、意見交換を行い、同意見はまとめ、新たなキーワードは書き足し分類・整理しました。
【こんなキーワードが書き出されました(抜粋)】

Livable City:生活の質が高く、自己実現可能で、多くの人を呼び寄せられる
ワークライフバランス:仕事と健康、文化的活動などバランスを取ることが可能なまち
自己実現機会の提供:新しく店を始めたい人に支援をする
バーチャル空間も生活圏:近隣に店がなくても、オンラインを活用すれば・・・
3rdプレイス:スタバのようにおしゃれに過ごす場と、自分をさらけ出せる場双方が必要か
良い音は自然の音:美濃加茂市には自然の音(川や森)が多く、活用することを考えたい
好まれる音・好まれない音:美濃加茂の好まれる音を探し、好まれない音は排除したい
音環境マップ:マップを作成すると、まち歩きのヒントになる
他者とのつながりを感じる音:生活音は大切
騒音との住み分け:自然の多い美濃加茂市では可能な場所が多いかも
数理モデル:数学的知識から明確な解を導き出し、最善を考える資料とする
総移動距離の最小化:施設配置において、より多くの人にとっての利便性が向上する

■まとめ

多彩な講義から得たキーワードを前方に貼り出し、全員で眺めながら意見交換をしました。海道先生からは、CBMLの目的の一つに都市情報学という学問は何かという考察もあり、6名の先生方から様々な切り口を提供していただいた第5・6回は大変意義深かった。次回からいよいよ美濃加茂市の課題に取り組んで行きましょうとの総括がありました。

福島先生:専門は都市計画

西野先生:専門は音声・音響信号処理

鈴木先生:専門はオペレーションズ・リサーチ

ミニ講義では様々なキーワードを得ることができました。

第7回 1dayワークショップ「美濃加茂市からの10の課題」

2019/08/29

 前期定期試験が終了し、夏休みに突入したばかりの8月1日(木)に、“CBML第7回”となるワークショップを、一日をかけて実施しました!
 まず、美濃加茂市役所の10の部署の担当者から、職務の紹介と課が抱える課題、どう学生と取り組みたいかをプレゼンしていただき、学生がどの課題について取り組みたいか選択し、10のチームが発足しました。
 チーム決定後は、チーム毎に担当者と質疑応答を交えて交流・深掘りをし、現段階での目標設定および作業計画の検討を行いました。

■美濃加茂市からの10の課題と、現段階での目標設定

①あい愛バスの利用を高める手法

担当課:地域振興課地域政策係

ターゲット:車を使わないヒト  

目標とする状況・状態
 現在、あい愛バスを利用したことがあるとアンケートで答えた人は16%弱。この利用者を市民全体の30%としたい。(本音はすべての市民に一度利用してほしい!)

②里山整備とみのかも健康の森に若者のアイデアとパワーを 担当課:農林課里山再生係
ターゲット: 幅広い年齢層、特に若者  

目標とする状況・状態
 自然と触れ合う!幅広い年齢層、市内外を問わずたくさんの人に「おいでよ!みのかも健康の森へ」と呼びかけるために、若者の視点からのアイデアや参加パワーで活用・改善する。

③リバーポートパークの「これから」について 担当課:土木課建設係
ターゲット: 家族連れ、若者  

目標とする状況・状態
 リバポを訪れる目的になるような自然を使った遊具やアスレチックがあり、BBQ,キャンプ、グランピング、宿泊等、多様なニーズに応える新しい展開。

④美濃加茂市「セールスシート」への追加情報とメディア取材用モデルコースを考えよう 担当課:秘書広報課広報係
ターゲット: 美濃加茂に関係する人、そして子連れの家族  

目標とする状況・状態
 市民だけでなく、美濃加茂にかつて住んでいた人や、訪れたことがある人が、美濃加茂市の良さを再認識し、誇りに思い、そして「美濃加茂へ行く!」となる。

⑤「まちじゅう図書館」の文化を根付かせるには 担当課:生涯学習課東図書館
ターゲット: 公衆施設利用者  

目標とする状況・状態
 現在のブックスポットは、『本は元に戻す』スタイルだが、持ち帰っても良い本棚を、駅やバス停、カフェなどに設置し、『本だけでなく、本を通して、人が交わる』そんなブックスポットを目指す。

地域生活において日本人と外国人が互いに助け合うには

担当課:地域振興課多文化共生係

ターゲット:外国人  

目標とする状況・状態
 互いが認め合う環境づくりを考える。例えば日本の文化を知ってもらうことから日本人と外国人のコミュニティを作れると良いと思う。

⑦大学生が考える「高齢者との地域づくり」 担当課:高齢福祉課地域包括ケア推進係
ターゲット: 退職した高齢者  

目標とする状況・状態
 若者と高齢者の交流イベントを考える。高齢者と多世代が交流する機会が増え、退職した高齢者が地域内で気楽に外出し、元気に生きがいを持ってリアルに充実したセカンドライフを送ることができる。

⑧美濃加茂市が移住先として選ばれるまちになるには何が必要か 担当課:まちづくり課まちづくり係
ターゲット:美濃加茂にとって+(プラス)の人  

目標とする状況・状態
 子育てをする若い世帯や、特技を持ち、美濃加茂市で開業したいと思っている人などが永住し、美濃加茂市がより活性化する。

⑨「FAAVO美濃國」を使って中山道太田宿でできることを考えよう! 担当課:産業振興課営業戦略係
ターゲット:若者がターゲット  

目標とする状況・状態
 中山道太田宿の街並みを活かしたイベントを興して、SNSでバズらせる!例えば、和装限定イベントなどを通して、少しでも、まちに興味を持ってもらいたい。

⑩美濃加茂健康軸(リバーポートパーク美濃加茂
・ぎふ清流里山公園・みのかも健康の森)を活用する健康増進施策[ぎふ清流里山公園にしぼった提案でもOK!!]
担当課:経営企画部対策監
ターゲット: 健康を意識していない20代、定年後の一人暮らしの高齢者、小学生の子のいる家族  

目標とする状況・状態
 健康を意識していない若者:健康に対する認識を改める
 定年後の独居高齢者:体力維持のため、公園通いをする
 小学生家族:親と子が楽しめる週末の憩いの場となっている。

■作業計画作成
 後半は、現状や問題点を把握し、評価・分析するために必要な調査内容(統計データ、歴史・地勢・地形、計画・事業内容、関係者・利用者アンケート調査、他都市などの先進事例等)、調査項目、役割分担、スケジュール等を模造紙にまとめました。
(作業計画は8/7の相談日に完成させます。)

■まとめ
市担当者のみなさんのプレゼンはとても熱く、チーム決定後も質疑応答の時間を超えて、昼休憩時にまで学生との活発なやりとりが繰り広げられました。今回の目標はあくまでも第一段階のものです。これから9月22・23日のフィールドワークまで、チームで様々なデータ収集と議論を重ねるとともに、市担当者とのやりとりを重ねて、目標設定と課題解決の提案に取り組んでいきます。

第8回 美濃加茂フィールドワーク

2019/10/17

 CBML第8回は、9/22(日)~23(月)にかけて、1泊2日の合宿形式で、美濃加茂市でフィールドワークを行いました!
 8/1から、ここまでの間、各グループにおいて、事前に調査や下調べを行い、市の担当者と連絡を取り合い、調整やアポイントメントなど、ご協力いただき、現地での調査スケジュールを組みました。
 1日目は、現地入りして直ぐに、グループ毎にアンケート調査やインタビュー、施設視察・体験など、様々な調査を実施。そして、1日目の夜と2日目の午前中は、調査結果をもとに議論を深め、2日目午後に、グループ毎に「中間発表会」を実施しました。中間発表会では、これまでの調査報告と課題解決に向けての提案骨子を発表しました。

【1日目】美濃加茂市フィールドワークスタート!

グループ毎にバスに乗車し、美濃加茂市に向けて出発。午前10時に美濃加茂市生涯学習センターに到着して、ガイダンス、各グループでの作戦会議を経て、フィールドワークへ出発!

■グループ①【あい愛バス利用を高める手法】
 市内全路線を3班に分かれて乗車し、車内で利用者アンケートを実施。休日は利用者が少ない路線もあり、乗車中運転士へのヒアリングを行い、平日の利用状況などを聞きました。
 また美濃加茂駅において利用者・未利用者へのアンケート調査も行いました。

■グループ②【里山整備とみのかも健康の森に若者のアイデアとパワーを】
 施設内を視察し、担当者から魅力やこれまでの改善の経緯、今後の整備方針等について伺いました。視察中、整備された遊具を利用体験するとともに来訪者へのアンケート調査を実施。台風接近に伴う悪天候のため、利用者は通常の休日よりも少なく、調査は難航しましたが、指定管理者実施の来場者調査のデータ約百名分を入手しました。また翌日の午前中も自然環境の中で子どもを遊ばせる「森の幼稚園」の活動に参加させてもらいました。

■グループ③【リバーポートパークの「これから」について】
 パークに移動し、担当者から現状や今後の展望など、一通りお話を伺い、まずは、みんなで体験をしよう!ということで、園内のカフェでの昼食や、SUP体験を通じ、メンバーが利用者の立場となり、実際に楽しみました。
 その後、3手(①BBQエリア、②カフェ内、③芝生エリア)
に分かれて、利用者へのインタビューを行いました。“どこから来たのか”、“他にあったら良いものは”など、利用者の方とふれあいながら、調査しました。またボランティアでパークを整備していただいている、藤井さんや、リバーポートパーク運営会社の方へのインタビューもできました。“どんな想いで”、“何でやっているのか”など、熱い想いを聞くことができました。

■グループ④【「セールスシート」への追加情報とモデルコース作成】
 「リバポ班」「ほたる線班」「子ども班」と3班に分かれ、市内各所における新しい魅力、インスタ映えスポット、番組撮影のスポット等を探索しました。「食」の魅力として訪問予定の飲食店が休祝日定休でしたが、市担当者からの紹介で新たな魅力発見となりました。

■グループ⑤【まちじゅう図書館の文化を根付かせるには】
 2班に分かれて市内のブックスポットを周り、設置状況の確認・撮影と設置者へのインタビュー調査を実施。また、東図書館および美濃太田駅にて施設スタッフや利用者、市民へのヒアリング調査を行いました。

■グループ⑥【外国人との共生】
 市内の教会、ブラジル料理店、国際交流協会を周り、市内在住の外国人や施設スタッフ等、多文化共生について3名の方にインタビューを行いました。社会人になってから、美濃加茂市へ移住し、消防団で活躍している方、日本人と外国人の座談会を開催している方、通訳として活躍されている方など、それぞれの視点からのお話を伺うことができました。

■グループ⑦【高齢者との地域づくり】
 9月11日に森山団地における市民活動「憩いカフェ」の視察を行いました。22日は市北部の伊深地域を視察、「伊深まちづくり協議会」の活動についてヒアリング調査を実施。協議会の皆さん手作りの「伊深ごはん」をいただきました。古井地区を視察後、生涯学習センターに戻り、市担当者から生活支援体制整備事業についてのレクチャーと、市内で活動される2団体と対談をしていただきました。

■グループ⑧【美濃加茂市が移住先として選ばれるまちになるために】
 9/5に実施した移住者へのヒアリング調査に引き続き、3名の移住者へのヒアリング調査を実施。市内を周り、移住者それぞれの経緯や想いを聞くとともに、現在の市内における活動状況についても調査し、移住に際しての課題や移住者の共通点等を探りました。また、市内の空き家と美濃加茂健康の森を見学しました。

■グループ⑨【中山道太田宿への提案】
 担当者の山田さんを囲んでの議論を行った後、中山道太田宿へ移動し、『中山道会館』を訪問、館長から歴史や苦労した点など、貴重なお話をたくさん伺いました。
その後、通りを歩きながら5軒ほど訪ね、ヒアリングを実施。魚屋さんでは、20年ほど前に結成した青年会について、
六調会(リクチョウカイ)では雅楽を演奏している方から、市と連携し、子どもたちに教える取り組みなどを聞くことができました。

■グループ⑩【「美濃加茂健康軸」ぎふ清流里山公園への提案】
 ぎふ清流里山公園にて、館長から来場者の状況や現在の取り組みについてお話を聞いた後、2班に分かれて、園内を回ってアピールポイントと改善点を探す視察と、公園入り口での来場者アンケートを実施しました。曇りでちょうどよい気温だったこともあって、この日の来場者数は2千人を超え、アンケートも96名の回答を得ることができました。
 アンケート調査後は、全長333m、40秒で駆け降りるジップラインにチャレンジ。上空からぎふ清流里山公園の様子を楽しみました。

【1日目】夜グループワーク
 全員で夕食を食べた後、今日の調査のまとめと、明日の中間報告会に向けての準備をグループ毎にディスカッションをしました。

【2日目】グループワークと中間報告会
 2日目は事前調査やフィールドワークの結果を踏まえて、①グループのテーマ、②現状・課題の分析、③提案(仮説、骨子)を午前にまとめ、午後から「中間報告会」として、各グループ、持ち時間4分間で発表し、海道先生、福島先生、鈴木先生からの講評をいただきました。
 中間報告会には美濃加茂市長・副市長にも参加いただき、伊藤市長からは、「市内で暮らし、努力している「市民」を、ぜひクローズアップしてほしい、また、策定中の新総合計画のキーワードでもある「健康」を取り入れてほしい」、また、副市長からは「市内に新たな博物館やホテル建設が予定され、転換期を迎えている。皆さんとともに、まちの魅力の再発掘をし、磨き上げて行きたい。大いに期待している」とのメッセージをいただきました。
その後、学生代表から、この二日間を支えてくださった、市職員の皆さんや、美濃加茂市の皆さんへの謝辞と、学内発表へ向けて、「残りの1か月がんばります!」との決意表明がありました。
 これから、さらにグループで議論を重ね、10月24日(木)の学内発表、11月2日(土)の代表による大学祭での発表を経て、いよいよ11月14日(木)には、美濃加茂市で関係者に向けての発表会に向け取り組んでいきます。

CBML第9回 学内発表会

2019/11/20

 CBML第9回は、いよいよ発表です!!
 10/24(木)に(DW207レセプションホール)、都市情報学部教員に向けての学内発表会を行いました。
 発表は1グループ5分で、スライドによるプレゼンテーション形式で行いました。また、成果をまとめたパネルを各グループ2枚作成し、そのパネルを掲げながらの発表となりました。

発表順 グループテーマ
1 リバーポートパークの「これから」について
2 高齢者との地域づくり
3 「美濃加茂健康軸」ぎふ清流里山公園への提案
4 美濃加茂市が移住先として選ばれるまちになるために
5 外国人との共生(多文化共生)
6 中山道太田宿への提案
7 まちじゅう図書館の文化を根付かせるには
8 「セールスシート」への追加情報とモデルコース作成
9 里山整備とみのかも健康の森に若者のアイデアとパワーを     
10 あい愛バス利用を高める手法

 それぞれの発表グループ毎に、拝聴した教員から、良かった点やアドバイスなどの講評をいただきました。
 発表以外のグループの学生は、他のグループの発表を聴いて、『よかったこと』や『アドバイス』などを、メモを取りながら聴きました。そのメモは、グループ毎の1枚のシートにまとめ、そのシートを各グループへ渡しました。教員にも同様にメモを記入してもらい、教員のものはグループパネルに貼り、共有を行いました。
 11/14(木)の最終発表に向けてのブラッシュアップに向けての貴重な資料になったことはもちろん、発表スキルの向上に繋がる良い機会となりました。
 各グループとも、美濃加茂市から示されたテーマに対して、しっかり調査・分析ができており、また、そこから課題を見つけ、その解決策を考え提案ができていました。さらには、プレゼン構成もしっかりできており、どのグループとも、非常に完成度の高い発表となりました。

 次回はいよいよ半年間の本プログラムの活動の集大成となる、11月14日(木)18:00~ 美濃加茂市での発表会に臨みます。
 この日までの期間で、今日の発表で出てきた反省点やアドバイスを生かしながら、修正してさらに内容を充実させていきます。

 また、今回の学内発表を受けて、3グループ、『高齢者との地域づくり』、『外国人との共生(多文化共生)』、『あい愛バス利用を高める手法』には、11月2日(土)13:10からの都市情報学部公開講座内において、発表をします。

発表の様子①

発表の様子②

教員による講評

他のグループの発表をメモしながら聞きました

CBML第10回 公開講座での発表

2019/12/19

 大学祭期間中の11月2日(土)に、都市情報学部公開講座が開催され、その冒頭で、CBMLの発表を行いました。
 今回、発表をしたのは、前回(10/24)の、学内発表時に選ばれた、『高齢者との地域づくり』、『外国人との共生(多文化共生)』、『あい愛バス利用を高める手法』の3グループです。
 これまで、関係者や教員の前での発表でしたが、今回、一般の方の前で発表を行いました。11月の美濃加茂市での報告会を前に、また一つ、貴重な経験となりました。
 また、当日ブース出展いただいた、美濃加茂市役所の山口さんと、都市情報学部海道教授の両名が登壇し、本プログラムの紹介を行いました。
 全体終了後、参加した方から、「ぜひ、11月の美濃加茂市での発表を聞きに行きたい」など、好評でした。

全体の説明

7G高齢福祉_発表の様子①

6G多文化共生_発表の様子②

1Gあい愛バス_発表の様子③

CBML第11回 美濃加茂市 報告会

2019/12/20

 CBMLの第10回は、美濃加茂市で報告会を行いました!
 11月14日(木)に美濃加茂市生涯学習センターにおいて、各グループから、これまでの調査・分析と、提案について、副市長をはじめ、市の職員や市議会議員、市民の方々を前に、報告を行いました。
 発表は、前回同様、1グループ5分で、スライドによるプレゼンテーション形式で行いました。各グループの発表後には、今回、「学生に考えてほしいテーマ」を提供していただいた、市の担当者から、講評をいただきました。また、全ての発表を終えてから、副市長から、全体を通してコメントと学生へのメッセージがありました。
 各グループとも、10月の学内発表から、さらにブラッシュアップされており、期待を上回る成果を上げました。(この報告会の記事が、11月16日(土)の中日新聞可茂版で掲載されました。)

 当日は成果をまとめたパネルも持参し、会場内に設置して、発表とあわせてパネルでの報告も行いました。12月16日(月)からは、美濃加茂市役所1階ロビーにおいて、全グループのパネル展示を行っています。

発表順 グループテーマ
1 あい愛バス利用を高める手法
2 里山整備とみのかも健康の森に若者のアイデアとパワーを
3 リバーポートパークの「これから」について
4 「セールスシート」への追加情報とモデルコース作成
5 まちじゅう図書館の文化を根付かせるには
6 外国人との共生(多文化共生)
7 高齢者との地域づくり
8 美濃加茂市が移住先として選ばれるまちになるために
9 中山道太田宿への提案
10 「美濃加茂健康軸」ぎふ清流里山公園への提案

合言葉は…「山・川・豊」です!

発表の様子①

発表の様子②

7G高齢福祉_学生がデザインしたTシャツを着て参加してくださいました

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ