大学概要【2021年度実施分】地域のまちづくり活動に取り組む研究室への活動費補助・地域の地震時減災活動支援に関する活動費補助

理工学部

地域のまちづくり活動に取り組む研究室への活動費補助・地域の地震時減災活動支援に関する活動費補助
実施責任者:武藤 厚

住宅の減災に関して、学生主体で下記の活動を実施する。
・地震時の家具の転倒対策の検証実験
・家具転倒防止に関する新技術の開発支援
・直下型地震時の防災に関する啓発活動
なお、教員・名古屋市消防局・あいち防災リーダー会・自然災害リスク軽減研究センター(学内)との連携で実施し、学生が他者との協働による気づきや刺激により成長することにも期待する。

ACTIVITY

家具の転倒防止対策に関する実証実験の計画と準備(その1) ~名古屋市消防局と市内ボランティア団体との共同~

2021/08/19

本年度、家具の転倒防止対策に関する実証実験を3次元震動台による実地震波の再現で実施する計画である。その準備として、4月~7月に、名古屋市消防局と市内ボランティア団体、学生・教員の共同で実験装置の設計・製作および室内の内装のセットアップまで実施した。なお、内装や家具については市内のボランティア団体および支援企業の協力を得た。8月より順次実験を開始の予定である。

実験計画とシステムに関する打合せ(名城大学・名古屋市)

主要メンバー(学生・名古屋市・ボランティア団体・教員)

設計製作した実験フレーム

内装材のセットアップ状況

家具の転倒防止対策に関する実証実験の実施(その1) ~名古屋市消防局と市内ボランティア団体との共同~

2021/09/23

家具の転倒防止対策に関する実証実験を進めているが、前報では3次元震動台を用いた実験装置の設計・製作および内装のセットアップまでを報告した(4月~7月)。本報では8月~9月に実施した複数の検証実験について報告する。耐震対策器具を数種類、現地工法の数種類について、実地震記録波(兵庫県南部地震(1995年阪神淡路大震災)を再現して検証実験を実施し、様々な具体的知見を得ることが出来た。なお、本プロジェクトは本学及び名古屋市消防局、ボランティア団体、支援企業(防災関連2社、対策開発関連2社、リノベーション関連1社、等)の共同により実施されたもので、参加学生含めて感謝したい。

検証実験の様子

関連スタッフ集合

検証実験の事例(対策品F、兵庫県南部地震再現時)

家具の転倒防止対策に関する実証実験の実施(その2) ~産官学とボランティアによる公開実験の実施~

2021/12/03

3次元震動台を用いた家具の転倒防止対策に関する実証実験を進めているが、前報までで実験準備と夏季の複数回の検証実験について報告した。次いで10月26日には名古屋市消防局の技術検討会を兼ねた公開実験を実施した(関係者向け)。地元家具メーカーの最新の家具や各種の耐震対策品について、前回までの実地震記録波(1995年阪神淡路大震災)に加えて2016年熊本地震、および想定される南海トラフ地震の模擬波に対して検証実験を実施した。関係者約40名が参加し、今後の技術開発に関する情報交換の場となった。参加学生も事前準備や事後のデータ整理に精力的に活動した。なお、実験成果は12月7日に名古屋市中消防所での研究会にて報告し、関係者の活発な情報交換がなされた。

開会宣言(名古屋市)

ご挨拶(理工学部長・齊藤先生)

後日の研究会での成果報告(武藤)

家具の転倒防止対策に関する実証実験の実施(その3) ~学生と企業のコラボレーションによる検証実験の実施~

2021/12/21

前報までは主として戸建住宅を模擬した家具の転倒防止対策に関する実証実験について報告した。本報告では、引き続き主にRC造集合住宅を対象とした収納に関するリノベーションに関する実証実験に関して報告する。具体的には共用部の構造壁(RC)への壁面収納と、区分所有の間仕切壁(LGS)へのキッチン家具を対象とした提案工法に関して実証実験を実施した(11/4, 11/16, 12/13の3回)。実施に際しては研究室学生と、当該分野の先導的なメーカーの協働で行われた。想定する事象としては、直下型地震を想定した記録波(1995年阪神淡路大震災、2016年熊本地震)、および想定される南海トラフ地震の模擬波に対して検証実験を実施した。今後の技術開発に関する情報交換の場となった。参加学生も事前準備や事後のデータ整理に精力的に活動した。

実験準備作業の様子

検証実験の事例(キッチン家具、名古屋市内想定南海トラフ地震再現時)

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