大学概要【2020年度実施分】地域のまちづくり活動に取り組む研究室への活動費補助・地域の地震時減災活動支援に関する活動費補助

理工学部

地域のまちづくり活動に取り組む研究室への活動費補助・地域の地震時減災活動支援に関する活動費補助
実施責任者:武藤 厚

自然災害に対する防災・減災活動に関して、研究教育活動と地域連携を視野に入れて下記の活動を実施する。
・効果的な家具の耐震対策の開発(地震時の室内の安全に関する技術開発)
・住宅用耐震シェルターの改良・普及(住宅の減災に関する技術開発)
・新しいインテリアデザインと耐震対策の融合に関する技術開発
・学生や地域への直下型地震時の防災に関する啓発活動(地震体験等)

ACTIVITY

活動報告1

2020/09/08

サブテーマ1.家具の耐震対策の開発に関する活動(継続)
 機器や家具等の地震時安全対策に関する活動の一環として、本年度第一回目の活動では、各種作業スペースで用いられるスポット型冷暖房機器の地震時安全性能評価を実施した。学外機関と連携の上、学生スタッフが自主的な準備作業等を実施し、安全限界震度の推定を始め機器免震装置の効果を含めて検討した。現在資料取りまとめ中である。写真-1には実験の様子を示す。

写真-1 予備実験の様子と学生メンバー(2020年4月)

サブテーマ3.地震体験等の啓発活動に関する活動
 主として、地震防災の観点での家具の転倒防止をはじめとする、地域でのボランティア活動の推進の在り方や技術的な検討を実施している。先ず本年度の活動方針について、「大学・行政・地域ボランティア」の連動について方針を探った。現在、技術支援の具体的な内容の検討中である。写真-2には行政・本学・研究室学生によるメンバーの集合の様子を示す。

写真-2 本年度の学内外の連携メンバー(2020年7月)

活動報告2

2020/09/08

サブテーマ2.耐震シェルターの開発に関する活動(継続)
 前年度の活動に続き、建築の各種構造部材や耐震・耐衝撃等のシェルターに適用する高性能な部材開発に関して、先端の材料である超高強度モルタルを用いた部材開発を目的に、学生主体のプロジェクトを実施中である(開発元企業と近隣メーカーと共同)。まず、前期・夏季休暇の段階で、部材性能確認のための部材の作成を実施した。速報の段階ではあるが、既往の材料と比して大幅な性能向上が推認され、今後、引き続き実験・評価を実施し、住宅を始め建築物全般の各部分への応用を検討開始する。写真-1には作業の様子と作成した試験体、写真-2には協力メーカー2社と学生メンバーを示す。

写真-1 高性能部材の試作の様子(2020年9月)

写真-2 協力メーカー2社と学生による活動メンバー(2020年9月)

活動報告3

2021/02/02

写真-1 家具の耐震対策に関する勉強会(2020年9月)

「サブテーマ1.家具の耐震対策の開発に関する活動(継続)」
 機器や家具等の地震時安全対策に関する活動の一環として、名古屋市消防局及びリノベーション関連企業とも情報交換し、学生の自主的な取り組みにより実験フレームを設計した(現在製作中で年度末に完成の予定)。なお、完成時には、「サブテーマ3.地震体験等の啓発活動に関する活動」にも利用可能である。写真-1には学生企画による勉強会の様子を示す。

「サブテーマ2.耐震シェルターの開発に関する活動(継続)」
 各種防災関連部材や耐震・耐衝撃等のシェルターに適用する高性能な部材開発に関して、企業2社との共同研究で、学生の主体的な取り組みにより実験部材の設計・製作を実施してきた。この度、基本性能実験まで終了することが出来た。当初の予想を超えた性能(軽量で高耐力・高靭性)を確認することが出来、今後、住宅を始め建築物全般の各部分への応用を検討開始することとなった。写真-2には実験の様子、写真-3には高い残存耐力を示した破壊後の試験体の例を示す。

写真-2 高性能部材の検証実験の様子

写真-3 開発中の薄肉部材の試験体(破壊後)

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