大学概要【2016年度実施分】社会連携・最先端展示会・セミナーへの学生派遣と最先端技術のふれあい
理工学部
世界レベルの研究開発者や企業人に相応しい人材の育成を視野に入れ、世界規模での企業活動に直接接することを奨励しています。本年は、その一環として最先端展示会や国際会議場等で開催される国際セミナー等へ派遣する取り組みを行うことになりました。この取り組みによって、学生の皆さんが自分の夢を広げ、それを実現するための研究開発に積極的かつ自発的に取り組む姿勢を養ってもらうことを望みます。
ACTIVITY
Spring-8内放射光施設の利用および見学
2016/05/16
○派遣先 Spring-8
○派遣先の住所 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
○日時 2016/4/19-4/21
○氏名 山田
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
今回の派遣では、新学術領域「3D 活性サイト科学」での共同研究を通して、初めて放射光施設を見学することができました。また、シンクロトロンなどの施設の原理や本測定(CTR散乱)の原理などを共同研究者の大阪大学の若林先生に教えて頂きました。これまで、放射光施設を利用したサンプル評価を行ったことがなかったので非常に勉強になりました。今後は、本測定で得られたデータをこれからの実験に活かすとともに、他機関との連携を強化していきたいです。
レーザーEXPOへの参加
2016/05/25
○派遣先 レーザーEXPO
○派遣先の住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
○日時 2016/5/18-5/20
○氏名 鈴木
近年、レーザーは目覚ましい発展を遂げ、通信、情報、エネルギー、半導体、自動車、建築、産業機械、娯楽、医療等あらゆる分野でその利用が進んでいます。本展示会は、21世紀に躍進するレーザー技術の最先端を紹介し、関連産業の発展に寄与する事を目的に毎年開催されています。特に、わが国におけるレーザー関係者が一堂に集結するレーザー総合技術展として内外より最も高い評価を得ている展示会であり、窒化物半導体の光デバイスを研究してきた私にとって、是非参加したい展示会でしたので今回のMS-26を利用して情報交換をしました。
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
本派遣では、5月18日から5月20日までパシフィコ横浜で開催されたレーザーEXPOに参加しました。私は、学部の卒業研究時より窒化物半導体を用いた紫外光デバイスに関する研究をテーマとし、大学院修士課程でも研究を発展させてきました。世の中のニーズを理解した上で研究活動に励むことができることができ、研究に一層邁進することができると思います。また、自分が将来技術者としての方向性を考える良い機会になりました。
レーザーEXPOへの参加
2016/06/14
○派遣先 レーザーEXPO
○派遣先の住所 神奈川県横浜市
○日時 2016/5/18-5/20
○氏名 安田
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
本学科では最先端展示会や国際会議場等で開催される国際セミナー等へ派遣する取り組みを行っています。
本派遣では5月18日から20日まで神奈川県横浜市で行われたレーザEXPOに参加しました。レーザEXPOは日本国内では最も大きな光デバイス関係の展示会で、博士課程の研究課題である紫外発光素子の現状やその評価に活用している紫外線レーザなどの情報を交換しました。
今回の派遣を通じて今後の研究において目指す指標が得られました。また、今回の経験を活かして充実した学位論文を執筆したいと考えています。
レーザーEXPOへの参加
2016/06/14
○派遣先 レーザーEXPO
○派遣先の住所 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1−1−1
○日時 2016/5/18-5/20
○氏名 松井
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
本派遣では5月18日から20日まで神奈川県横浜市で行われたレーザEXPOに参加しました。レーザEXPOは日本国内では最も大きな光デバイス関係の展示会で、私が研究を進めている面発光レーザもその応用分野です。今年、世界で初めて縦伝導型AlInN DBRを用いて電流注入によるCW発振を実現するなどの成果を残しましたが、自分が研究開発したこの発明を最終製品まで持っていくために必要な要素が何かを知ることができました。また、今回の経験を活かして充実した学位論文を執筆したいと考えています。
結晶工学セミナーへの参加
2016/08/18
○派遣先 結晶工学セミナー
○派遣先の住所 東京都江東区青海2-3-26
○日時 2016/8/3-8/5
○氏名 川瀬、高木
【実施内容】
○氏名 川瀬
理工系の学生・企業の研究者・開発者を対象に、結晶工学に関する科学・技術の普及を目的とした講義形式のセミナーであった。結晶成長、構造解析、電子・光物性にかかわる専門家が、基礎的内容を厳選し、教科書を作成した上でセミナーが行われ、それに参加した。
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
今回の派遣で、結晶学を学ぶ学生にとって、苦手意識のある分野である熱力学から見たエピタキシャル成長や回折評価、バンド図等の全体像を把握することができた。しかし、細かい式や図については、時間の関係上、十分な説明はされていない。よって、大学で実験等を通じながら勉強する必要がある。また、本セミナーでは企業の方々と話す機会があったため、大学での研究におけるモチベーションやどのように実験を進めていくか等、様々な意見を頂いた。今後、実験を行う上で人生の先輩方の言われたことを思い出し、実験を進めていきたい。
【実施内容】
○氏名 高木
結晶成長、回折学(電子線、X線)、バンド構造と電気的・光学的評価のそれぞれ基礎から実践までを網羅したスクール形式の展示会に参加しました。
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
本派遣では、大学院生から若手研究者向けのスクールだったので私にとってかなり難度は高かったです。しかし、理解できる部分もあり、X線回折測定やMOVPE法についてはスクールに参加する前よりはだいぶ理解できました。また、私の研究テーマの一つである結晶成長分野は熱力学や統計力学の理解が非常に重要な分野であり、本スクールでその重要性を痛感しました。しっかり復習して理解を確かなものにし、今後の自分の研究に役立てたいです。次にまたこのような機会があれば、再度このスクールにチャレンジしたいと思います。
CEATEC JAPAN 2016への派遣
2016/10/12
○派遣先 幕張メッセ
○派遣先の住所 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
○日時 2016/10/4-10/5
○氏名 横井、後藤、水野、平岩、川瀬、田中、山﨑、森崎、飯田、櫻木、近藤、齋田、坂田
【実施内容】
10月4日から7日までに幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2016へ学生を派遣しました。本展示会はIT・エレクトロ二クス関連企業および団体が最先端技術や製品を展示するアジア最大級の展示会であり、昨年度は13万人を超える来訪者がありました。専門家に加え、ニーズ・シーズを探索するような参加者も多数おり、学生も参加が可能、学生の学びに関する理解を深めるために最適な環境だと考えられます。
<▲CEATEC2016に参加する私の写真とそのテクノロジ・ソフトウェアエリアの写真の一部です。CPS/IoTを実現する上で不可欠な連電子部品や素材・材料、さらに関連ソフトウェアなどが集結していました。私たちが研究を行なっているオプトエレクトロニクス半導体だけでなく、センサーを通じたパワーデバイスなどが多く出展されていた。車の自動運転が推奨されている中、ハンドルを握った際に圧縮応力により電界を発生させることで電力を発生させるPiezo素子を利用したデバイスは、今後のIOT社会を担っていく上でも大きな戦力となっていくだろうと感じました。
▲Panasonicのブースで車いすの試乗を行いました。車いすには初めて乗りましたが、乗り心地が非常に良かったです。操縦方法もそれほど難しくなかったです。障害物にぶつかりそうになったときは停止する「安全停止センサー」を搭載してました。実際に障害物が障害物を検知して止まったときは、急にガンっと止まるのではなく、非常にスムーズに止まりました。2020年の東京五輪に向けて、開発が薦められているそうです。また、三菱電機の新米ロボット行員「NAO」とお話をしました。いつもは三菱東京UFJ銀行の成田空港支店にいるそうです。NAO自身の名前、性別、体重等のプロフィールや今日の天気などの日常会話だけではなく、為替レートや振り込みについてなど銀行で働いているロボットらしい質問にも答えられるそうです。さらに、身長58cmのNAOは、SoftBank Roboticsが開発した最初の人型ロボットです。2006年以来、ずっと進化を続けており、現在はその5つ目のバージョンである9000 NAOは、世界中で販売されているそうです。NAOは、魅力的で、インタラクティブな、カスタマイズ可能なコンパニオンロボットであり、誰もが、各自の想像力とニーズに応じた特有のアプリケーションを用いて、独自の経験を築き上げることができるそうです。実際に見たのははじめてなので大変興味深かったです。
▲TE CONNECTIVITYという企業でバーチャルリアリティーを体感している様子です。目の前には道場が広がり両手に持ったコントローラーは画面上では刀となり、さまざまなものを切りま来ることができます。バーチャルリアリティーという言葉が現実に活用されていることを体験することができ、今後の自分の研究内容に関しての知識を得ることができました。また、右の写真はコーデンシTK株式会社によるフレキシブルLEDディスプレイの展示。磁石によりどの方向にもフレキシブルに着脱可能なディスプレイで、LEDを用いた曲面形状の演出を可能にする製品です。ディスプレイの厚みはわずか5 mmで、一枚のディスプレイの重量が300 gである。革新的なデザイン賞(欧米、2009年)、イノベーション賞(中国、2009年)、香港技術革新賞(2011年)受賞製品に選ばれているそうです。
▲左の写真はタイコエレクトロニクスジャパンブースにおける「VRグライダー」の見学の様子です。体験者が装着しているヘッドマウントディスプレイにはVRのデータを高速伝達し、軽量なタイコエレクトロニクスのケーブルが使用されているとのことです。実際にグライダーがワイヤで釣り上げられるなど、本格的な展示でした。右の写真は産総研ブースにおける人工知能技術の体験の写真。こちらが話しかけるといろいろな話題に対応して会話をしてくれました。会話だけでなく占いなどのプログラムもしてあり、天気や占いも答えてくれました。声色などを自動に調節することができるそうです。
▲左は人体通信応用デバイスです。人体通信応用デバイスは、ある色のついたバンドを腕に装着し、相手の手を握るとスカートがその色に変わるというもので、「モノとモノ、ヒトとヒト、ヒトとモノ」をつなぐことができる、自然な動作で認証・通信が可能になる技術だと思います。右は電車運転シミュレーションシステムの体験型展示。アクセルとブレーキの操作により電車の速さを制御し、既定の停止地点まで走行するシミュレーション。
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
本派遣では、様々な場面で用いる最先端の製品が展示されていたが、「自動」「ロボット」「バーチャル」といったものが多くあると感じた。このことを踏まえてこれから就職先の業界・企業を決めていきたいと思いました。私も今回展示されていたような人々の生活を豊かにすることができる研究者になりたいという思いが強くなりました。この気持ちを忘れずにこれからの大学生活も精進して頑張っていきたいです。(横井)
IT/エレクトロニクス業界におけるアジア最大級の展示会であるCEATEC JAPANの見学を通して、国内外のメジャー企業によるエレクトロニクス製品・部品・素材の研究開発動向や、研究開発途中のプロトタイプに関する情報を獲得することが出来た。本見学では、世界レベルの科学技術を用いた製品の利用体験を行う機会が多くあり、我々学生にとっては社会のニーズやシーズを肌で実感できる機会であったと強く認識している。また、国外からの出展が数多く見受けられ、国際性に富み多角的に物事を見ることができる能力を養うことの必要性を再認識する機会となった。本派遣で得た知見を、大学での学びに還元していきたい。(平岩)
本派遣で、最新の技術の研究開発の実績を肌で実感できた。CEATECは、非常に規模の大きな展示会であり、様々な研究物に触れることができた。専門性の高い展示会に参加できたことで、良い経験を積むことができ、本展示会は、自分の進路を見つめるよい機会になった。(水野)
普段耳にするのは基本的にB to Cの企業ばかりだったが、CEATECに参加しているのはB to Bの企業が多数であり、規模の大きいところも数多く存在した。将来就職するに当たって世の中にどのような企業が存在し、市場規模がどの程度なのかを知ることができたことにより、これからの企業研究に役立てていきたい。そして就職したい企業を見つけていきたいと思う。(飯田)
本派遣では上記で挙げたこと以外にも、多くの製品を見学し、最先端の技術を自分の目で見ることができた。特に、自分の研究分野とは関係なくても、純粋にその製品に興味を持つことができたのと同時に、会社そのものにも興味を持つことができた。また、会社の方々は自分の作製した製品に力を入れて説明をしている姿に惹かれた。自分がやりがいを持って開発に取り組んでいる証拠だと思う。以上より、まずは研究をい通じて一つの作品を完成させ、自信を持って、人前で話せるような姿を目指したい。(川瀬)
本派遣では、多くのエレクトロニクス関連会社の開発した最先端の素子、および機器を肌で実感するいい機会であった。CEATECに参加して、私もエレクトロニクス工学の道に進みたいと思った。これからも勉学に励みたいと思う。(森崎)
本派遣では、10月4日および5日に、幕張メッセで開催されたCEATECJAPAN2016を見学しました。普段の生活では体験することのできない最新技術を実際に見て触れることができ、また、新しく学ぶことも多くありました。今回の派遣で得た経験を、自分のこれからの進路を考える上での参考にしていきたいと思います。(山崎)
去年に続き行かせてもらいましたが、知識や経験が増えたことでより多くの技術を理解することが出来ました。また、体験もさせてもらえたことで、最新技術を実感することが出来ました。今後は、このような機会に積極的に参加するとともに、自分が将来何を生み出したいのかをより深く考え行動していきたいと思います。(後藤)
本派遣によってさまざまな最先端の技術を直接目にでき、また動かしたり触るという見学ができた。開発者の方から直接話を聞くことができ、生き生きとした製品開発への意欲が強く感じられ、自分もこのように熱意をもって研究をしたいと思った。また自分の研究内容とは関係のない企業でも、製品を通じて会社に興味を持ち、また知ることができたため専門分野以外への視野が広がったように感じた。今後はしっかりと研究を行い、研究結果を自信をもって発表できるようにしたい。(斎田)
JSAP EXPOへの派遣
2017/03/23
○派遣先 JSAP EXPO
○派遣先の住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
○日時 2017/3/14-3/16
○氏名 後藤、飯田、櫻木、平岩
【実施内容】
JSAP EXPOを見学して、研究に必要とされる機器の最新技術を学ぶこと、さらには自分自身の研究活動に向けて、研究をどのように発展させていくかを自らの目で確認して行くことを目的に参加をした。
【本派遣で得られたことや今後の抱負】
4月からいよいよ研究が始まるこの段階で、こういった研究の機器の最新技術を見ることが出来たことが貴重なものだった。また、まだまだ知識のなく、分からないことが多くあり、4月からも専門分野の勉強していきたいと思う。さらに、インターシップで訪れた堀場製作所のブースを見学し、社員の方と話すことが出来た。多くの経験をすることは、他の経験と繋がりが出来ると実感できた。(後藤)
CEATECとは異なり、こちらは専門家を相手にした展示会であることから、自分の知識のたりないところが良く分かって、卒業研究や大学院の研究に向けて自分がどのようにやって行かないといけないかをあらためて認識することができた。(飯田)
科学者・研究者のための最新技術・最新機器の展示会であるJSAP EXPO Spring 2017の見学を通して、メジャー企業による科学分析機器の研究開発動向や技術レベルを学ぶことが出来た。本見学では、科学研究を行う際に用いる評価装置の展示が多くあり、我々学生にとっては研究と産業のつながりを実感できる機会であったと強く認識している。本派遣で得た知見を、研究室での学びに還元していきたい。(平岩)
4年生になると卒業研究で最先端な研究活動に進んでいくことになるが、そのために世の中でどのような技術が行われているか、また社会的に見てどのようなニーズがあるかを知ることは非常に勉強になると感じた。また、異分野の人との交流を通して研究活動に対する意欲が湧いた。(櫻木)