大学概要【2017年度実施分】学生同士の協同による学びのコミュニティの創生

薬学部

学生同士の協同による学びのコミュニティの創生
実施責任者:飯田 耕太郎

学生同士が協同して学ぶプログラムを導入し、学びのコミュニティを創生する。プログラムは事前学習⇒知識確認⇒知識応用の3段階で構成する。事前学習ではモバイル端末を利用して自宅等で自己学習する。知識確認では事前学習した知識を確認するためにPCで個人テストをする。テスト後、直ちに2人でペアを組み同じ問題に取組む。2人で考え、ディスカッションで知識の応用を行い、協同して解答を導き出す。ディスカッションは学生同士の協同性を高め、事前学習と知識確認で得た知識の応用を促進する。知識を応用する学習に主体的に取組むことを重視し、学生同士の協同による学びのコミュニティを創生する。

ACTIVITY

活動報告1.協同学習のための「事前学習」の整備と実施

2017/11/27

5年生学術コース生の授業で協同学習プログラムを導入し、学生同士の協同による学びのコミュニティの創生を目指した教育活動を開始しました。学生同士が協同して学ぶ協同学習プログラムは、「事前学習」⇒「知識の確認」⇒「知識の応用」⇒「知識の補足」の4段階で進めました。「事前学習」は協同学習する前に周知した学習項目を学習しておきます。PCやモバイルなどICT(情報通信技術)を活用して配信した演習問題を個別に学習します。演習問題はモバイル学習コンテンツとして利用するために毎年作成・蓄積します。「事前学習」における ICTの活用は学習への関心を高め主体的で協同的な学び(アクティブ・ラーニング)を実現する上で効果的で確かな学力の育成につながります。ICT活用および参考書という2種類の学習環境を整備することで学生一人一人の能力や特性に応じた自己学習ができ、協同学習する前に効果的な学習を可能にしています。

PCを活用し配信された演習問題で準備学習している様子(事前学習1)

PCとモバイルを活用し配信された演習問題で準備学習している様子(事前学習2)

モバイルと参考書を利用し準備学習している様子(事前学習3)

参考書・問題集を利用し準備学習している様子(事前学習4)

活動報告2.協同学習のための「知識の確認」の準備と実施

2017/12/12

5年生学術コース生の授業で協同学習プログラムを導入し、学生同士の協同による学びのコミュニティの創生を目指した教育活動を開始しました。学生同士が協同して学ぶ協同学習プログラムは、「事前学習」⇒「知識の確認」⇒「知識の応用」⇒「知識の補足」の4段階で進めました。

「知識の確認」の準備として、「事前学習」で学んだ内容に関連する薬剤師国家試験問題から25問題を収集・編集し、PCで解答する日時・場所・学生を設定します。「知識の確認」では「事前学習」で学んだ知識を個別に確認するため個人テストとして PCで解答します。解答後、成績は自動的に採点され個人の得点として PCに保存されます。「知識の確認」における ICTの活用は学習への関心を高め主体的で協同的な学び(アクティブ・ラーニング)を実現する上で効果的で確かな学力の育成につながります。ICT活用により学生一人一人の能力や特性に応じた学習ができ、協同学習する前に効果的な学びを実施しています。

「知識の確認」では「事前学習」で学んだ知識を個別に確認するため個人テストとして PCで解答している様子(知識の確認1)

「知識の確認」では「事前学習」で学んだ知識を個別に確認するため個人テストとして PCで解答している様子(知識の確認2)

活動報告3.協同学習で「知識の応用」を実践しました

2017/12/25

5年生学術コース生の授業で協同学習プログラムを導入し、学生同士の協同による学びのコミュニティの創生を目指した教育活動を開始しました。学生同士が協同して学ぶ協同学習プログラムは「事前学習」⇒「知識の確認」⇒「知識の応用」⇒「知識の補足」の4段階で進めました。

「知識の確認」で個別に知識を確認した後、直ちに2~3名でグループを組み、同じ問題でグループテストを行います。それまでの「事前学習」や「知識の確認」で得た知識を引き出しディスカッションすることで「知識の応用」を行い、協同して解答を導き出します。ここでは教科書や参考書の持込を許可し、ディスカッションを活発にしました。ディスカッションは学生同士の協同性を高め「事前学習」と「知識の確認」で得た知識の応用を促進します。ディスカッション終了後、解答とその根拠をグループ発表します。知識を応用する学習に主体的に取り組むことを重視し、学生同士の協同による学びのコミュニティの創生を目指しています。

「知識の応用」では「事前学習」と「知識の確認」で得た知識を応用するためディスカッションして解答を導き出している様子(知識の応用1)

「知識の応用」では「事前学習」と「知識の確認」で得た知識を応用するためディスカッションして解答を導き出している様子(知識の応用2)

活動報告4.協同学習で「知識の補足」を行いました

2018/01/15

5年生学術コース生の授業で協同学習プログラムを導入し、学生同士の協同による学びのコミュニティの創生を目指した教育活動を開始しました。学生同士が協同して学ぶ協同学習プログラムは「事前学習」⇒「知識の確認」⇒「知識の応用」⇒「知識の補足」の4段階で進めました。

「知識の応用」の最後では、学生一人一人が解答を発表し、クラス全体で答え合わせを行い、グループでの学びが不完全で不正解であった問題を明確にします。特に正答率が低い問題は教員が解説を行い不足している「知識の補足」を行います。教員による「知識の補足」で得た知識をもとに、不正解であった問題の解説をレポートに記述して提出することで「知識の補完」を行います。知識を応用する学習に主体的に取り組むことを重視し、学生同士の協同による学びのコミュニティの創生を目指しています。

テストで正答率が低かった問題の解説を教員が行い不足している「知識の補足」を行っている様子(知識の補足1)

教員の質問に対して学生が手を上げ答えている様子(知識の補足2)

教員が教室を巡回して学生の質問に答えている様子(知識の補足3)

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